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Q&Aでわかる外国につながる子どもの就学支援 小島 祥美(編著) - 明石書店
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Q&Aでわかる外国につながる子どもの就学支援 「できること」から始める実践ガイド

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発行:明石書店
A5判
280ページ
並製
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-7503-5153-7   COPY
ISBN 13
9784750351537   COPY
ISBN 10h
4-7503-5153-9   COPY
ISBN 10
4750351539   COPY
出版者記号
7503   COPY
 
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年3月1日
書店発売日
登録日
2021年1月19日
最終更新日
2021年3月15日
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書評掲載情報

2021-04-24 朝日新聞  朝刊

紹介

国の調査で、日本に住む外国人の子どもの約6人に1人が不就学であると明らかになった。「不就学ゼロ」のために学校や地域で私たちにできることは何か。本書は、現場で使える支援のポイントをまとめた初のバイブルである。基礎自治体の職員、教育関係者必携。

目次

 はじめに

第1章 【基礎知識編】外国につながる子どもの状況
 第1節 外国につながる子どもをめぐる教育30年間の動向
 第2節 外国籍の子どもにも「教育への権利」が当然にあること
 第3節 多様な言語文化背景をもつ子どもたちの日本語学習支援――発達に応じて学習・社会への参加を促すということ
 第4節 子どもの母文化を尊重し、母語を伸ばすことの重要性

第2章 【Q&A編】日本の学校での受け入れ
 第1節 学校や学級にやってくる!
  Q1 子どもを受け入れる前に、学校内および職員間で理解しておくべきことは何ですか?
  Q2 転入や入学がわかった時に、担任がすぐにできることはありますか?
  Q3 本人や保護者と最初に出会った時に確認すべきことを教えてください。
  Q4 宗教の違いに合わせて学校でできる支援はありますか?(お祈り、給食、服装等)
  Q5 保護者にはどんなサポートが必要でしょうか?
 第2節 学校生活のスタート!
  Q6 担任にもできる初期の日本語指導法を教えてください。
  Q7 ルビ付き教科書・テストやリライト教材とは、どんなものですか? その活用方法を教えてください。
  Q8 算数科での体験活動とは、どのような活動ですか? そして、それはどのような効果があるのでしょうか?
  Q9 母語や母文化を大切にしたいですが、どのような実践方法がありますか?
  Q10 発達障害が疑われる子どもへの支援方法を知りたいです。
  Q11 ICTを活用して、どんな授業ができるのでしょうか?
  Q12 言葉の壁で困っています。ICTを活用してサポートできませんか?
  Q13 散在地域でも、できる支援がありますか?
 第3節 進路保障
  Q14 高校受験に向けて、中学校ではどんな指導が必要でしょうか?
  Q15 高校進学ガイダンス(説明会)を企画しています。ここで伝えるべきポイントを教えてください。
  Q16 学齢を超えた外国につながる青少年がいます。出身国でも日本でも義務教育を終えていませんが、日本で高校進学できますか?
  Q17 高校に外国学校を卒業した生徒が入学しました。外国学校とはどんな学校でしょうか?
  Q18 高校でも、個性を生かせるようなコースや授業とはどのようなものでしょうか?
  Q19 高校でできる居場所づくりやキャリア教育はありますか?
  Q20 高校で取り組むべき進路指導を教えてください。
  Q21 海外の学校や外国学校の卒業生も、日本の大学に入学できるのでしょうか?

第3章 【事例編】ケースから学ぶ進路を拓く方法
 第1節 地域連携のつくり方
 第2節 地域でつくる“支える学習”環境
 第3節 既卒生を支える伴走支援
 第4節 ダイレクト受験生を支える
 第5節 居場所づくり
 第6節 ブラジル学校から公立高校進学
 第7節 就学前の子どもとプレスクール
 第8節 行政窓口の案内と手続き
 第9節 在留資格のない子ども
 第10節 バイリンガル人材を教員として採用した15年間の歩み――群馬県太田市教育委員会の取り組み
 第11節 不就学調査の実施方法
 第12節 高校卒業までの伴走支援――定住外国人子ども奨学金の取り組み
 第13節 高校での母語・母文化を尊重した取り組み

第4章 【資料編】すぐに使えるおススメ情報
 第1節 現場からのおススメ! 外国につながる子どもへの支援教材
 第2節 進学・進路相談ができる窓口リスト

前書きなど

はじめに

 私が暮らす地域にある多くの学校は、COVID-19の感染拡大を防ぐための政府からの要請によって、2020年3月から臨時休校になりました。子どもたちにとって自粛生活が続く3月末、4歳(当時)の息子と近所の公園へ行ったときのことです。見かけたことのない、息子くらいの年頃の子どもたちが、ブランコで遊んでいました。その子たちにポルトガル語で話しかけるママの姿を見つけ、私はつい、声をかけてしまいました。すると、「去年に来日したばかりで、日本語もわからないから怖くて」と話し出すママ。恐怖感に襲われて、この1か月間は子ども3人と自宅に閉じこもっていた、というママの話は止まりませんでした。4月に入ると、近所に暮らす外国につながる子どものママたちからは、「夜勤がなくなって昼勤だけになった」「週3回の勤務になった」など、就労環境が変化していく話を聞くようになりました。「仕事を求めて引っ越すから、子どもは転校することになった」という家族もいました。また、保護者の雇止めや派遣切りによって、「高校受験に合格したけど、制服や定期券などを買うためのまとまったお金がないから」と、高校進学をあきらめる中学生にも会いました。COVID-19の拡大は、保護者の就労だけでなく、発達段階にある子どもの学びや進路にも直撃したのです。
 学ぶことができなかった/止まった時間をどのように取り戻すか。このことは、子どもたちの今後の成長や進路にも大きく関係することでしょう。外国につながる子どもの「不就学ゼロ」をめざし、これまで本気で取り組んできた私。こんなときだからこそ、ポストコロナを見据えて、外国につながる子どもたちの就学を支える体制の強化が必須と考えました。題して、「こんなときだからこそ」プロジェクトです。
 この私からの呼びかけに、情熱をもって活動されている全国の同志や仲間、尊敬する第一人者の研究者や実践者の方々から、賛同いただきました。本書の執筆者の共通点は、情熱をもって「お仕事」されている方であること。そのため、どの方もかかわる地域や学校などの現場で培った事例や根拠に基づいた実践から、わかりやすい言葉で執筆くださいました。本書は、学校現場などで活躍されている、日本語が母語でないスタッフにもお読みいただけることをめざし、専門用語を最少限にしました。

 (…後略…)

著者プロフィール

小島 祥美  (コジマ ヨシミ)  (編著

東京外国語大学 多言語多文化共生センター 准教授。博士(人間科学)。
小学校教員、NGO職員を経て、一地方自治体(岐阜県可児市)の全外国籍の子どもの就学実態を日本で初めて明らかにした研究成果により、同市教育委員会の初代外国人児童生徒コーディネーターに抜擢されて不就学ゼロを実現。
大学生と地域の連携を推進する教育センター(コミュニティ・コラボレーションセンター)開設に伴って愛知淑徳大学に着任し、愛知淑徳大学教授を経て、2020年9月より現職。文部科学省「外国人学校の各種学校設置・準学校法人設立の認可等に関する調査委員会」「夜間中学設置推進・充実協議会」委員をはじめ、全国各地の自治体の外国につながる子どもの教育にかかわる委員を歴任。現在は文部科学省外国人児童生徒等教育アドバイザーの一人。
主な著書に、『外国人の就学と不就学――社会で「見えない」子どもたち』(単著、大阪大学出版会、2016年)、『外国人の子ども白書』(共編著、明石書店、2018年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。