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アンダークラス化する若者たち 宮本 みち子(編著) - 明石書店
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アンダークラス化する若者たち (アンダークラスカスルワカモノタチ) 生活保障をどう立て直すか (セイカツホショウヲドウタテナオスカ)

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発行:明石書店
四六判
320ページ
上製
価格 2,300円+税
ISBN
978-4-7503-5152-0   COPY
ISBN 13
9784750351520   COPY
ISBN 10h
4-7503-5152-0   COPY
ISBN 10
4750351520   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年3月15日
書店発売日
登録日
2021年1月19日
最終更新日
2021年10月4日
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紹介

アンダークラスに落ち込む若者たちの実態を明らかにし、若者施策の前提となっている「親頼み」のメカニズムと限界をえぐりだし、アンダークラス化を防止するためにどのような社会編成が必要なのかを明らかにする。

目次

 はじめに[宮本みち子]

第1章 若者問題とは何か[宮本みち子]

第2章 若者世界の分断と高校教育の変容――社会的階層移動から社会的格差の再生産へ[青砥恭]

第3章 リスクを抱えた若者のキャリア形成支援――10代後半の若者を中心に[佐藤洋作]

 コラム1 福祉サービスの器からあふれて、サポステに流入する若者たち[白水崇真子]

 コラム2 コロナ禍の中で若者に何が起こったのか[濵政宏司]

第4章 若者施策としての就労支援[西岡正次]

第5章 アンダークラスを支える――弱者の技法としての静岡方式[津富宏]

第6章 社会的連帯経済と若者支援[藤井敦史]

第7章 若者支援と中間的な働く場づくりの可能性――K2インターナショナルグループの取り組みから[岩本真実]

第8章 家族扶養・正規雇用の相対化から見える若者への社会保障――横浜市における新型コロナ禍前後の取り組みを事例に[樋口明彦]

第9章 日本の若者政策における「若者問題」――就労支援と複合的な困難の位相[濵田江里子]

 コラム3 ソウル市における青年ガバナンスの発動と「青年手当」[大草稔・小堀求]

第10章 困難を有する若者支援の法制度と自治体法政策――相談・救済・多機関連携[野村武司]

第11章 若者支援の政策理念――地域密着型の社会的投資へ[宮本太郎]

 本書をふりかえる[宮本みち子]

 おわりに――若者の生活保障の展望[佐藤洋作]

前書きなど

はじめに[宮本みち子]

 (…前略…)

ライフチャンスと生活保障
 本書は、アンダークラスに落ち込む若者たちの実態を明らかにし、若者施策の前提となっている「親頼み」のメカニズムと限界をえぐりだし、アンダークラス化を防止するためにどのような社会編成が必要なのかを明らかにする。不安定な生活基盤、希薄な社会関係のなかで成人期への移行を余儀なくされた若者たちは、「限定されたライフチャンス」あるいは「ライフチャンスを剥奪された状態」にある。本書では安心と誇りをもって人生を歩むことができるように、若者にライフチャンスを保障する若者政策を示し、若者の現在から将来までの生活保障の必要性を提起する。
 新型コロナ禍による人々の貧困化を成り行きにまかせ、有効な手立てを講じなければ、より多くの若者が、将来の展望をもつこともあきらめてアンダークラスに滞留することになるだろう。どのような若者も成長のための教育を受けることができ、親から独立し、働き、家庭を築き、この社会の一員としての権利を行使できるための条件整備、つまり生活保障を打ち立てる必要があることを示そうと考えている。

著者プロフィール

宮本 みち子  (ミヤモト ミチコ)  (編著

放送大学/千葉大学名誉教授。専門は社会学・生活保障論。労働政策審議会委員、中央教育審議会委員、社会保障審議会委員、子ども・若者育成支援推進点検・評価会議座長、子どもの貧困対策に関する検討会座長などを歴任。著書に『若者が《社会的弱者》に転落する』(洋泉社、2002)、『若者が無縁化する』(ちくま新書、2012)、『すべての若者が生きられる未来を』(編著、岩波書店、2015)、『下層化する女性たち』(編著、勁草書房、2015)、『地方に生きる若者たち』(編著、旬報社、2017)など。

佐藤 洋作  (サトウ ヨウサク)  (編著

NPO法人文化学習協同ネットワーク代表理事。不登校・ひきこもりの子どもや若者たちのフリースクール主催。国の若者政策の開始とともに、若者自立塾や若者サポートステーション事業、さらには困窮家庭の子どもたちの学習支援などにも取り組む。著書に『君は君のままでいい』(ふきのとう書房、1998)、『ニート・フリーターと学力』(編著、明石書店、2005)、『教育と福祉の出会うところ』(編著、山吹書店、2012)、『「若者支援」のこれまでとこれから』(共著、かもがわ出版、2016)など。

宮本 太郎  (ミヤモト タロウ)  (編著

中央大学法学部教授。北海道大学名誉教授。福祉政治論専攻。内閣府参与、総務省顧問、男女共同参画会議議員など歴任、現在、社会保障審議会委員、『月刊福祉』編集委員長など。著書に『貧困・介護・育児の政治』(朝日選書、2021年刊行予定)、『共生保障』(岩波新書、2017)、『生活保障』(岩波新書、2009)、『福祉国家という戦略』(法律文化社、1999)、『福祉政治』(有斐閣、2008)、『地域包括ケアと生活保障の再編』(編著、明石書店、2014)など。

上記内容は本書刊行時のものです。