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トライバル化する世界 クルト・ドゥブーフ(著) - 明石書店
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トライバル化する世界 (トライバルカスルセカイ) 集合的トラウマがもたらす戦争の危機 (シュウゴウテキトラウマガモタラスセンソウノキキ)
原書: Tribalization: Why war is coming

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発行:明石書店
四六判
248ページ
上製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-7503-5126-1   COPY
ISBN 13
9784750351261   COPY
ISBN 10h
4-7503-5126-1   COPY
ISBN 10
4750351261   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年12月25日
書店発売日
登録日
2020年11月27日
最終更新日
2020年12月25日
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紹介

自分たちの集団以外の者は敵と見なし制圧しようとするトライバル(部族)化の動きが世界中で加速しているのはなぜか。気鋭のベルギー人ジャーナリストが現代と第二次大戦前の社会の類似性を指摘して戦争の可能性を警告し、真のグローバル化とは何かを問う。

目次

日本語版序文 コロナの後に――加速するトライバル化
チャプター0 戦争になる理由
チャプター1 ローマかモスクワか、それともカリフ制国家か
チャプター2 旗への回帰
チャプター3 グローバル化の終焉
チャプター4 劇的な変化
チャプター5 見失われた方向性
チャプター6 いいかい、問題は経済なんかじゃないんだよ
チャプター7 アイデンティティの危機とは何か
チャプター8 どうして曽祖父はナチスに入ったのか
チャプター9 1930年代版グローバル化の途絶
チャプター10 2001年9月11日とトライバル化の再生
結論 来たるべき戦争を止める方法

 謝辞
 文献案内
 監訳者あとがき
 人名索引

前書きなど

日本語版序文 コロナの後に――加速するトライバル化

 (…前略…)

 本書では、2001年からの20年間と第一次世界大戦後の20年間を対比させた。わたしが論じたのは、この戦争と9・11の攻撃がいかにグローバルな規模のトラウマを生み出したのかだ。どちらの場合もグローバルにトラウマが発生し、アイデンティティの危機がグローバルに引き起こされた。人びとは安全・安心を求めた。国民国家であれ、宗教であれ、自分がもっとも馴染みのあるトライブのなかに身を隠していった。国民国家や宗教はグローバル社会にあっても〔安全・安心な社会を作り出すうえで〕積極的な役割を果たす。ただし、それが排他的でかつ権威主義的なものになり、ナショナリズムや原理主義へと姿を変えてしまえば話は別だ。その瞬間から、トライブの外側にいる者は敵となり、トライブの内側にあっても異なる意見をもてば裏切り者となる。

 (…後略…)

著者プロフィール

クルト・ドゥブーフ  (クルト ドゥブーフ)  (

ベルギー・ルーヴェン大学、伊・ボローニャ大学、英・オックスフォード大学の客員研究員を経て、ベルギー元首相フェルホフスタットなどのブレイン(スピーチライター、スポークスパーソン)を務めた後、エジプト・タヒリール中東研究所(2013年設立)ブリュッセル支部ディレクターに就任。現在はEUobserver編集長。20年にわたり欧州・中東関係の分析に携わり、ベルギーの新聞、欧州のネットジャーナル等に記事を執筆している。代表作にInside The Arab Revolution(2014)等。

臼井 陽一郎  (ウスイ ヨウイチロウ)  (監訳

新潟国際情報大学国際学部 教授
主な著作:『変わりゆくEU――永遠平和のプロジェクトの行方』(編著、明石書店、2020年)、『EUの規範政治――グローバル・ヨーロッパの理想と現実』(編、ナカニシヤ出版、2015年)、『環境のEU、規範の政治』(ナカニシヤ出版、2013年)。

小松﨑 利明  (コマツザキ トシアキ)  (

天理大学国際学部 准教授
主な著作:「国際社会の安全保障と自衛権」(関根豪政・北村貴編著『体験する法学』ミネルヴァ書房、2020年)、「アメリカの譲歩とEUの妥協――国際刑事裁判所(ICC)とEUの規範政治」(臼井陽一郎編『EUの規範政治――グローバル・ヨーロッパの理想と現実』ナカニシヤ出版、2015年)、「国際社会における法の支配と和解」(松尾秀哉・臼井陽一郎編『紛争と和解の政治学』ナカニシヤ出版、2013年)。

武田 健  (タケダ ケン)  (

東海大学政治経済学部 講師
主な著作:「EU内部の同調圧力」(『年報政治学』2021年度第I号、近刊)、「規範的な政体としてのEUの歩み」(臼井陽一郎編著『変わりゆくEU――永遠平和のプロジェクトの行方』明石書店、2020年)。

松尾 秀哉  (マツオ ヒデヤ)  (

龍谷大学法学部 教授
主な著作:『ヨーロッパ現代史』(ちくま新書、2019年)、『連邦国家ベルギー――繰り返される分裂危機』(吉田書店、2015年)、『物語ベルギーの歴史』(中公新書、2014年)。

上記内容は本書刊行時のものです。