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にほんでいきる 毎日新聞取材班(編) - 明石書店
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にほんでいきる (ニホンデイキル) 外国からきた子どもたち (ガイコクカラキタコドモタチ)

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発行:明石書店
四六判
272ページ
並製
価格 1,600円+税
ISBN
978-4-7503-5119-3   COPY
ISBN 13
9784750351193   COPY
ISBN 10h
4-7503-5119-9   COPY
ISBN 10
4750351199   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年12月20日
書店発売日
登録日
2020年11月27日
最終更新日
2020年12月25日
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書評掲載情報

2021-02-27 毎日新聞  朝刊
評者: 渡邊十絲子(詩人)
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紹介

外国人労働者の受け入れ拡大のなか、就学状況が不明な子どもが少なくとも1万6000人いることが判明した。文部科学省による全国調査の実施など、行政を動かす原動力にもなった、毎日新聞の連載の待望の書籍化。新聞労連ジャーナリズム大賞優秀賞、新聞協会賞受賞。

目次

 はじめに

第1章 閉ざされた扉――就学不明2・2万人
 学校に行かない子どもたち
  1 不就学の連鎖、命を落としたアユミ
  2 逮捕され、ようやく見つけた学びの場
  3 教育の受け皿なく、追い詰められたプリンセス
  4 「発見」された子どもたち
  5 就学を強制できないジレンマ
 不就学ゼロを提唱――小島祥美さんに聞く岐阜県可児市の15年
 調査データ――取材班による100自治体調査と文部科学省の全国調査
 Q&A 不就学になる理由
 インタビュー 前川喜平さん「教育を受けさせないのは虐待」

第2章 学校には来たけれど――無支援状態1・1万人
 日本語を学べない子どもたち
  1 自力で学ぶ限界、無支援状態1年半のサロチャー
  2 話せない、読めない理由
  3 「日本語が分からないと学校には入れません」
  4 スキルも人手もなく、担い手不足に悩む学校
 調査データ――無支援の子の実態と自治体の苦悩
 海外の母国語教育事情
 インタビュー サヘル・ローズさん「言葉は人と人をつなぐ橋渡し」

第3章 「発達障害」と見なされて――特別支援学級の在籍率2倍
 特別支援学級にいる子どもたち
  1 IQ検査の日本語が分からなかったタケシ
  2 教師の葛藤
  3 日本語教育を特別支援学級に丸投げ
  4 ブラジル大使館の危機感
  5 ドイツの事例
 調査データ――特別支援学級にいる子の割合と分析
 インタビュー 中川郷子さん「子どもに責任を押しつけないで」

第4章 ドロップアウトの先に――不就学・不就労3000人
 社会で迷う子どもたち
  1 特殊詐欺に利用されたマイケル
  2 日系ギャングと呼ばれたホドリゴ
  3 断たれゆく再起の道
  4 20歳の高校受験生、アンドレア
  5 消えない過去を背負って
  6 少年院でルーツと向き合う
 調査データ――国勢調査からみた不就学・不就労の未成年
 高校中退率は7倍
 高校入試の壁
 インタビュー 田中宝紀さん「教育と就労の境目で支援を」

第5章 見つかった居場所――日本語教育に救われて
 未来を描けた子どもたち
  1 「急がなくていい」、名月のメッセージ
  2 16歳の中学生、マリオン
  3 9歳で就学が実現したナディ
  4 横浜市立南吉田小学校の多国籍な日常

第6章 にほんでいきるために
 政策の現状と課題
  1 文部科学省による有識者会議の設置と報告書
  2 日本語教師資格の創設へ
 寄稿 山野上麻衣さん 不就学問題の20年、現在とこれから

 取材をふりかえって
 おわりに

前書きなど

はじめに

 (…前略…)

 本書の構成は、キャンペーン報道に従い、▽不就学の子どもの実態を浮かび上がらせた第1章「閉ざされた扉~就学不明2・2万人」▽学校で日本語教育を受けられない子どもの苦悩を伝える第2章「学校には来たけれど~無支援状態1・1万人」▽日本語が分からないため発達障害があると診断された子どもの存在を描いた第3章「『発達障害』と見なされて~特別支援学級の在籍率2倍」▽差別を受け社会から逸脱した子どもの「その後」を追う第4章「ドロップアウトの先に~不就学・不就労3000人」▽日本語教育を受けて未来が開けた子どもを紹介する第5章「見つかった居場所~日本語教育に救われて」▽子どもを取り巻く現状と課題を指摘する第6章「にほんでいきるために」――とした。
 国は外国籍の子どもの学ぶ権利を守るための一歩を踏み出した。しかし、学びの差別は、いわゆる「外国人問題」の氷山の一角に過ぎない。教育だけでなく、就労や医療、住居などに関しても、差別や格差は現存している。社会のセーフティーネットからこぼれていった子どもたちの姿を通し、差別や格差を生んでいる本当の「責任」はどこにあるのかを、考えるきっかけになれば幸いと思う。

著者プロフィール

毎日新聞取材班  (マイニチシンブンシュザイハン)  (

2018年夏、毎日新聞東京本社編集編成局社会部の遊軍担当だった奥山はるな、堀智行、デスクを担当した篠原成行の3人を中心に構成。メンバーは、いずれも外国人や子ども、教育を取り巻く問題に関心があり、それぞれ取材を続けてきた。本書のベースとなり、毎日新聞の紙面で掲載しているキャンペーン報道「にほんでいきる」は、取材班が執筆した。

上記内容は本書刊行時のものです。