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ポスト・コロナの文明論 浜本 隆志(著) - 明石書店
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ポスト・コロナの文明論 感染症の歴史と近未来の社会

発行:明石書店
四六判
240ページ
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-7503-5093-6
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年10月20日
書店発売日
登録日
2020年9月29日
最終更新日
2020年11月25日
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紹介

コロナ禍によって、わたしたちの生活の地盤は大きく揺らいだ。西洋中世史を専門とする著者は、比較文化論的に現代文明のトータルな危機をクローズアップし、近未来の社会のあり方を問う。本書は、これまでの/これからの社会を基礎から知るための、もっともわかりやすい本だ。

目次

 はじめに

第1章 コロナが暴く文明の急所
 1 現代文明を可視化したコロナ
 2 経済はどうなるか
 3 コロナはどの産業構造を襲ったのか
 4 感染症を培養する都市文明
 5 異形の東京一極集中化
 6 グローバル資本主義の暴走
 7 新自由主義の弱点
 8 ナショナリズムとポピュリズム
 9 ヘイトスピーチの深層
 10 中国の台頭―一帯一路構想
 11 独裁と民主主義のパラドックス
 12 軍事力の無力化―あぶり出される基地問題

第2章 感染症と世界史
 1 異界が口を開けるとき
 2 ヨーロッパに侵入したペスト
 3 鞭打ち苦行者の群れ
 4 「死の舞踏」と集団ヒステリー
 5 ペストと『ハーメルンの笛吹き男』伝説
 6 ヨーロッパ人はペストとどう対峙したのか
 7 ペストはヨーロッパ社会をどう変えたのか
 8 メメント・モリ(死を想え)の記憶
 9 梅毒―植民地からヨーロッパへ
 10 天然痘―ヨーロッパから植民地へ
 11 滅亡したメソアメリカ文明、世界伝播した嗜好文化
 12 スペイン風邪と第一次世界大戦
  コラム スペイン風邪に襲われた有名人列伝

第3章 コロナ禍と近未来の社会
 1 現代版バベルの塔
 2 成長神話からパラダイムの転換
 3 コロナとデジタル時代
 4 不条理を生きる
 5 食糧自給率
 6 バッタの襲来と食糧危機
 7 生態系、環境破壊と感染症の連鎖
 8 世界のCO2排出規制
 9 再生可能エネルギーへ
 10 EV(電気自動車)戦国時代
 11 日本の森林と木質バイオマス
 12 花とハチ、クマが教えてくれる循環型社会

終章 日はまた昇る

 あとがき
 主要参考文献一覧

前書きなど

はじめに

 本書の表紙カバーの絵は、オランダの画家ゴッホ(1853~1890)の代表作と評される「星月夜」である。最初に、なぜこの絵を引用したのかを説明しなければならない。現在の新型コロナウイルス(本書ではコロナと略記)禍は、世界に蔓延していつ収束するかわからない。ポスト・コロナの近未来もどのような社会になるのか不透明である。人びとは連日流れてくるコロナ情報の洪水のなかで、ストレスを溜め、たえず不安に駆られている。

 (…中略…)

 本書は3章立てになっており、第1章では、コロナによって暴かれた現代文明の弱点を分析する。第2章では、感染症が世界史においてどのような役割を果たしてきたのかを示し、第3章では、それらを踏まえて、ポスト・コロナの社会のあり方を提言してみたいと思う。本書は、できるだけ文化論的な視点から、既知の現状を追跡するのではなく大局的に過去に踏み込み、近未来を展望したものであるが、これが現在におけるウイルスへの対応の一助になれば、望外の喜びである。

著者プロフィール

浜本 隆志  (ハマモト タカシ)  (

1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授、ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。ヨーロッパ文化論・比較文化論、博士(文学)、主要著作に『ドイツ・ジャコバン派』(平凡社 1991年)、『鍵穴から見たヨーロッパ』(中公新書 1996年)、『ねむり姫の謎』(講談社現代新書 1999年)、『指輪の文化史』(白水社 1999年)、『魔女とカルトのドイツ史』(講談社現代新書 2004年)、『モノが語るドイツ精神』(新潮選書 2005年)、『拷問と処刑の西洋史』(新潮選書 2007年)、『「窓」の思想史』(筑摩選書 2011年)、『海賊党の思想』(白水社 2013年)、『バレンタインデーの秘密』(平凡社新書 2015年)、『欧米社会の集団妄想とカルト症候群』(編著 明石書店 2015年)、『ナチスと隕石仏像』(集英社新書 2017年)、『図説 ヨーロッパの紋章』(河出書房新社 2019年)、『現代ドイツを知るための67章【第3版】』(共編著 明石書店 2020年)その他。

上記内容は本書刊行時のものです。