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飼いならす アリス・ロバーツ(著) - 明石書店
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飼いならす 世界を変えた10種の動植物
原書: TAMED: Ten Species That Changed Our World

発行:明石書店
四六判
448ページ
上製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-7503-5085-1
Cコード
C0098
一般 単行本 外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年10月10日
書店発売日
登録日
2020年9月23日
最終更新日
2020年11月25日
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書評掲載情報

2020-11-21 日本経済新聞  朝刊
評者: 長谷川眞理子(総合研究大学院大学学長)
2020-10-31 毎日新聞  朝刊

紹介

狩猟採集民だった人間(ホモ・サピエンス)は、野生の種を手なずけることで、人口を増やし、文明を興した。最新の遺伝学や人類学の知見を織り交ぜ、人間とその盟友になった種とのかかわりを軸に歴史を概観し、これからを展望する、驚嘆すべき「われわれの物語」。

目次

 はじめに
 飼育栽培された種の起源

1 イヌ Canis familiaris
 森のなかのオオカミ
 凍てつく遠い過去
 イヌの故郷を明らかにする
 最初の接触
 友好的なキツネと謎めいた法則
 特異な品種

2 コムギ Triticum
 大地のなかの亡霊
 ロブスターが考古学的発見をなし遂げる
 ヴァヴィロフの果敢な探究
 三日月と鎌
 ここか、そこか、いたるところか
 気温と祭祀施設
 レヴァントからソレントへ

3 ウシ Bos taurus
 角の長い獣の謎
 フォームビーの足跡
 オーロックスを狩る
 レイヨウの乳と磨いていない歯
 壺のかけらと牛飼い
 骨と遺伝子
 小さくなる雌牛の謎
 育てられ、広められ
 オーロックスを蘇らせる

4 トウモロコシ Zea mays mays
 新世界に至る道
 旧世界のトウモロコシ
 カボットとマシュー号
 遺伝子の航海
 アメリカの起源
 途方もない顕著な多様性

5 ジャガイモ Solanum tuberosum
 太古のジャガイモ
 埋もれた宝
 「三つの窓がある洞窟」と未解決の謎
 ジャガイモの女神と、山と海沿いの品種
 カルメル会の修道士とジャガイモの花束
 ご馳走と飢饉

6 ニワトリ Gallus gallus domesticus
 明日のニワトリ
 ロスリンの研究者
 どちらが先か?
 太平洋のニワトリ
 西洋の初期のニワトリ

7 イネ Oryza sativa
 世界を養う
 怪物の創造
 ゴールデンライスに黄金の未来?
 世界的スーパー作物の地味な起源
 冬来る
 イネの歩み
 濡れた足と乾いた農地

8 ウマ Equus caballus
 ゾリータという名のウマ
 新世界のウマ
 旧世界のウマ
 飼いならす
 最初の乗用馬
 近縁の親類とありえたかもしれない歴史
 豹紋とウマの顔

9 リンゴ Malus domestica
 ワッセイリング
 天の山の中腹で
 リンゴの考古学
 遺伝子が明かすもの

10 ヒト
 バスク教授の、見事なまでの、原始的で、猿に似て、中頭で、顎の突き出た、野蛮で、脛骨が扁平な、野性のHomo calpicus
 ヒトの起源を明らかにする物語
 日光・山頂・病原菌
 新石器革命
 共進化と歴史の道筋
 乳と遺伝子
 自己家畜化した種
 新石器時代の遺産
 野生

 謝辞

 訳者あとがき

 参考文献
 索引

前書きなど

(あらすじ)

古来、人間(ホモ・サピエンス)は狩猟採集民として、実や種を摘んだり、野生動物を狩ったりすることで食物を得、ありのままの世界を享受し、生きてきた。やがて人間は農耕・牧畜をはじめ(新石器革命)、ここから人間と自然とのかかわり方は大きく変わっていくことになる。

人間は他の野生種を飼いならすことで、人口増を支えることができ、文明や社会を発展させることができるようになった。一方で、拡大する人間の活動は、地球規模で自然界・生態系に大きな影響を及ぼすようにもなっていく……。

食べ物として、あるいはペットや家畜として、あたりまえのように現代人の生活の中にあるこれらの種と、人間のきつく結ばれた関係を明らかにするとともに、われわれ人間の自然・野生とのかかわり方のあるべき方向を模索する、われわれ自身のための物語。

版元から一言

飼いならした自然とわれわれ自身に対する責任を問い、サピエンスの原罪を鮮やかにあぶり出す、コロナ時代の必読書。――福岡伸一氏“絶対"推薦!

英エコノミスト誌ブック・オブ・ザ・イヤー2017

『銃・病原菌・鉄』『サピエンス全史』に続く、人類史に新たな旋風を巻き起こす本――英ガーディアン紙

ヒトが動植物を手なずけたことで、文明が始まり、歴史が変わった。
われわれの“盟友"となった種についての、驚くべき物語(ストーリー)。
狩猟採集民だった人間(ホモ・サピエンス)は、野生の動植物をそのまま享受するだけだった。やがて人間がいくつかの野生の種に手を加えて飼いならす(家畜化・栽培化する)ようになると、歴史は激変する。人口は増え、文明が興った。そしてそれらの種は人間の生存と繁栄にますます欠かせない存在となっていった……。該博な知識と非凡な行動力を兼ね備えた著者が、考古学や最新の遺伝学の知見等も織り交ぜながら、人間とその盟友となった種とのかかわりを軸に、人間とは何者なのかを探究する旅に読者を誘う。生動感あふれる筆致で描かれた「われわれの物語」の金字塔。

著者プロフィール

アリス・ロバーツ  (アリス ロバーツ)  (

人類学者。バーミンガム大学教授(「科学への市民の関与」講座)。1973年イギリス生まれ。テレビ番組の司会者や著作家としても知られ、BBC2で人類進化をテーマとするいくつかのシリーズ――The Incredible Human Journey(「人類 遙かなる旅路」としてNHK Eテレ『地球ドラマチック』で2013年に放映)、Origins of Us、Coast、The Celtsなど――に出演。翻訳された著書に『人類20万年 遙かなる旅路』(文藝春秋)、『アリス博士の人体メディカルツアー 早死にしないための解剖学入門』(フィルムアート社)、『生命進化の偉大なる奇跡』(学研プラス)、編著に『人類の進化大図鑑』(河出書房新社)がある。

斉藤 隆央  (サイトウ タカオ)  (

翻訳家。1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。訳書に、ジム・アル=カリーリ『エイリアン──科学者たちが語る地球外生命』(紀伊國屋書店)、ミチオ・カク『人類、宇宙に住む』『フューチャー・オブ・マインド』(以上NHK出版)、ホヴァート・シリング『時空のさざなみ』(化学同人)、アリス・ロバーツ『生命進化の偉大なる奇跡』(学研プラス)、ニック・レーン『生命、エネルギー、進化』、ポール・J・スタインハート『「第二の不可能」を追え!――理論物理学者、ありえない物質を求めてカムチャツカへ』(以上みすず書房)、ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。