版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
東アジアのなかの二・八独立宣言 在日韓人歴史資料館(編) - 明石書店
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

直接取引:なし

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

東アジアのなかの二・八独立宣言 (ヒガシアジアノナカノニイテンハチドクリツセンゲン) 若者たちの出会いと夢 (ワカモノタチノデアイトユメ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:明石書店
四六判
224ページ
上製
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-7503-5028-8   COPY
ISBN 13
9784750350288   COPY
ISBN 10h
4-7503-5028-1   COPY
ISBN 10
4750350281   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年7月25日
書店発売日
登録日
2020年7月10日
最終更新日
2021年4月16日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2020-10-10 朝日新聞  朝刊
評者: 戸邉秀明(東京経済大学教授・日本近現代史)
MORE
LESS

紹介

1919年2月に東京の朝鮮YMCAで発せられた二・八独立宣言。三・一朝鮮独立運動の「前史」「導火線」としてだけでなく、東京に居住していた朝鮮人・中国人・台湾人の留学生と在日朝鮮人・日本人が関わった東アジア近代史上の意義の発掘する野心的な試み。

目次

 はじめに――東アジアのなかの二・八独立宣言、その歴史的意義[李成市]

第一章 二・八独立宣言再考――三・一独立運動の「導火線」を超えて[小野容照]

第二章 二・八独立宣言後の朝鮮人留学生――「同化」から「内鮮融和」との闘いへ[裵姈美]

第三章 二・八独立宣言と三・一独立運動におけるキリスト教――「独立宣言書」署名者と「教会」との距離[松谷基和]

第四章 在京台湾人留学生と朝鮮人との「連携」――『亜細亜公論』に見られる反植民地統治運動[紀旭峰]

第五章 五・四運動から見た「二・八」と「三・一」――中国史研究の視点から[小野寺史郎]

第六章 三・一独立運動の残響――在日朝鮮人史の視座から[鄭栄桓]

〈総合討論〉
 司会:李成市
 登壇者:小野容照、裵姈美、松谷基和、紀旭峰、小野寺史郎、鄭栄桓

巻末資料
 二・八独立宣言書〔日本語版〕
 二・八独立宣言書〔韓国語版〕

写真資料
 ・中国語版宣言書
 ・英語版宣言書

前書きなど

はじめに――東アジアのなかの二・八独立宣言、その歴史的意義

 一九一九年二月八日、東京神田区西小川町に所在する在日本朝鮮基督教青年会館朝鮮YMCA講堂において、数百人の朝鮮人留学生の前で独立宣言書が朗読されました。宣言書は一九一八年の年末から翌年一月の初めに、十一名が代表となり結成された秘密結社・朝鮮青年独立団によって作成されたものでした。この宣言書は「韓国併合」が朝鮮人の意思ではなく、日本の帝国主義的野心に基づくものであり、日本および世界各国は朝鮮に民族自決の機会を与えるべきであって、もしそれに日本が応じない場合は日本に対し「血戦」、つまりは徹底抗戦の姿勢で臨むことを示すものでした。この独立宣言は、二・八独立宣言とよばれ、三・一独立運動のさきがけをなすものとして朝鮮独立運動の重大な画期として語り継がれてきました。
 本書は、この二・八独立宣言、三・一独立運動の一○○周年を記念して、二○一九年二月二日に、在日韓人歴史資料館において開催されたシンポジウム「東アジアにおける二・八独立宣言の意義」の発表と討議に基づいています。

 (…後略…)

著者プロフィール

在日韓人歴史資料館  (ザイニチカンジンレキシシリョウカン)  (

2005年に、在日コリアンに関する各種資料を収集・整理し、その展示・公開を通じて、在日の歴史を後世に伝えていくために開館した。常設展示のほか、図書・映像資料室には、各種図書、論文、雑誌、パンフレット、映像資料などを備え、毎月講演学習会「土曜セミナー」を開催している。館の編著に『写真で見る在日コリアンの100年』(明石書店、2008年)がある。(〒106-8585 東京都港区南麻布1-7-32 韓国中央会館別館)

李 成市  (リ ソンシ)  (監修

1952年、名古屋市生まれ。専攻は東アジア史。現在、早稲田大学文学学術院教授、在日韓人歴史資料館館長。主な著書に『東アジアの王権と交易――正倉院の宝物が来たもうひとつの道』(青木書店、1997年)、『古代東アジアの民族と国家』(岩波書店、1998年)、『東アジア文化圏の形成』(山川出版社、2000年)など。共編著に『植民地近代の視座――朝鮮と日本』(岩波書店、2004年)、『東アジア古代出土文字資料の研究』(雄山閣、2009年)、『いま〈アジア〉をどう語るか』(弦書房、2011年)、『「韓国併合」100年を問う』(岩波書店、2011年)、『岩波講座 日本歴史』(岩波書店、2013‐2016年)、『留学生の早稲田――近代日本の知の接触領域』(早稲田大学出版部、2015年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。