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ポジティブ生徒指導・予防的学級経営ガイドブック ブランディ・シモンセン(著) - 明石書店
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ポジティブ生徒指導・予防的学級経営ガイドブック (ポジティブセイトシドウヨボウテキガッキュウケイエイガイドブック) いじめ、不登校、学級崩壊を予防する問題解決アプローチ (イジメフトウコウガッキュウホウカイヲヨボウスルモンダイカイケツアプローチ)
原書: Classwide Positive Behavior Interventions and Supports: A Guide to Proactive Classroom Management

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発行:明石書店
B5判
196ページ
並製
価格 2,700円+税
ISBN
978-4-7503-5008-0   COPY
ISBN 13
9784750350080   COPY
ISBN 10h
4-7503-5008-7   COPY
ISBN 10
4750350087   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年6月30日
書店発売日
登録日
2020年6月29日
最終更新日
2021年4月16日
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紹介

幼稚園から高校までの学級でエビデンスに基づくアプローチ・PBIS(肯定的な行動の介入と支援)をどのように進めれば良いのかを示す学級経営の実践書。好ましい行動の強化、不適切な行動への対処など、実践的かつステップを踏むかたちで示し、どうすればポジティブな学級が育つのかを詳解する。

目次

序章 ポジティブ生徒指導PBISとは
 本章の目標
 ポジティブ生徒指導PBIS
 ポジティブ生徒指導PBISへの実証的な支持
 ポジティブ生徒指導PBISの理論的な基盤
 学習の4段階
 本書の内容について
 まとめ
 学習の4段階:序章

第Ⅰ部 ポジティブ生徒指導PBISの基礎

第1章 全校ポジティブ生徒指導SW-PBIS――すべての子供や教師に対応する全体支援
 本章の目標
 全校ポジティブ生徒指導SW-PBISとは何か
 なぜ全校ポジティブ生徒指導SW-PBISが必要なのか
 全校ポジティブ生徒指導SW-PBISの諸要素
 まとめ
 学習の4段階:1章

第2章 学級ポジティブ生徒指導CW-PBIS――成果、データ、および仕組みに焦点を当てる
 本章の目標
 学級ポジティブ生徒指導CW-PBISの概要
 学級ポジティブ生徒指導CW-PBISの成果
 データ:学級ポジティブ生徒指導CW-PBISで意思決定を支援する
 仕組み:学級ポジティブ生徒指導CW-PBISを実践する教師を支援する
 実践:第Ⅱ部に向けての簡単な紹介
 まとめ
 学習の4段階:2章

第Ⅱ部 学級ポジティブ生徒指導CW-PBISの実践

第3章 しっかり構造化して子供を授業に引き込む
 本章の目標
 子供を引き込む授業と構造
 教室をしっかりと構造化する
 子供を授業に引き込む
 まとめ
 学習の4段階:3章

第4章 ポジティブな期待行動を選んで教える
 本章の目標
 ポジティブな期待行動
 学級でのポジティブな期待行動を選び、定義する
 学級ポジティブ生徒指導CW-PBISのマトリックスを作って示す
 期待行動を目に見える形で指導する
 維持と般化の年間指導計画を立てる
 まとめ
 学習の4段階:4章

第5章 好ましい行動を強化する方策
 本章の目標
 好ましい行動を強化する方策を練る
 具体的で随伴する褒め言葉
 グループ随伴性
 行動契約
 トークン・エコノミー法
 支援を減らしていく:決定規則
 まとめ
 学習の4段階:5章

第6章 好ましくない行動への対処法
 本章の目標
 好ましくない行動に対して一連の方策を立てる
 起きる前に問題行動を予防する:先行刺激の修正
 特定の随伴性エラーを修正する
 分化強化
 計画的な無視
 過剰修正
 レスポンス・コスト法
 タイムアウト法
 問題行動に対応する際の検討事項
 まとめ
 学習の4段階:6章

第Ⅲ部 ポジティブ生徒指導PBISの基本原理

第7章 ポジティブ生徒指導PBISの行動原理
 本章の目標
 行動原則:その意味すること
 行動のABC:3項(ならびに4項)随伴性
 行動的な指導方略
 まとめ
 学習の4段階:7章

終章 結論――これからどこへ向かうのか?
 本章の目標
 別れを告げる
 私たちは何をしてきたか?
 あなたは何をしたか?
 次に何をするか?
 子供との関係を作る
 ギフトを分かち合う:学級ポジティブ生徒指導CW-PBISを実践する重要事項チェックリスト

 文献
 監訳者あとがき

前書きなど

序章 ポジティブ生徒指導PBISとは

 (…前略…)

ポジティブ生徒指導PBIS

 指導はわくわくするのだが、圧倒されることもある仕事だ。教師には、エビデンスに基づく実践を生み出すことが求められている。学業面でも行動面でもいろいろな強さや弱さを持っている、子供1人ひとりの支援の必要性に合わせて指導すること。質の高い熱心な指導をすること。設けられた基準に照らして、子供の学習を評価すること。それに、あなたの職の範疇を超えた他の雑務をこなすこと。こうした要求に応えるには、子供の行動もうまく扱えなくてはならない。不幸にも、特に経験の浅い多くの教師は、子供の行動を支援することに苦労する。この行動マネジメントがうまくいかずに、一部の教師は離職を選ぶ。
 幸いにも研究者は、ポジティブで秩序があり効果的な教室環境を教師が作り出す具体的な指導法を、何十年と追究してきた。そこで私たちは、その指導法を読者にかみくだいて、いつでも教室で使えるテキストにした。それは、ポジティブ生徒指導PBIS(肯定的な行動の介入と支援〈positive behavior interventions and supports; 以下「PBIS」〉)という枠組みでとらえるものである。これが、私たちが述べている学級経営方略の理論的・実証的な基礎となっている。引き続き、PBISの概要やPBISへの実証的な支持、それにPBISの理論的な基礎を述べる。そして、本書では学習の4段階を用いて、各章を振り返る。

 (…中略…)

本書の内容について

 本書では、学級でのPBISを紹介することにあるが、さまざまな使い方ができよう。

○教師の卵のための学級経営の初歩テキスト。
○現職教師が学級経営を改善するためのリソース。
○PBIS実践学校や地域レベルの委員会がスタッフに研修を行う際のテキスト(毎月1章ずつ読んで、書かれているスキルを学習していってもいい)。
○学級での実践を改善したいと考えている内部や外部のコンサルタントが用いるリソース。

 PBISを実践すれば、どのような学級経営ができるだろうか。CW-PBISとは「どんなやり方」なのだろうか。またこうしたやり方を、教師はさまざまな学校(PBIS実施校もそうでないところも)でどう使えばよいだろうか、という具合である。
 本書では、第Ⅰ部で、全校(第1章)や学級(第2章)別に、PBISのティア1の重要な特徴について見ていく。続いて、第Ⅱ部では、CW-PBISの実証的基礎に光を当て、教室でどのように実践するのか、その方法について述べることにする(第3~6章)。第Ⅲ部で、本書の内容を支える理論的な基盤を述べる(第7章)。

 (…後略…)

著者プロフィール

ブランディ・シモンセン  (ブランディ シモンセン)  (

ブランディ・シモンセン博士は、コネチカット大学の教育心理学部准教授で、行動教育研究センターの研究員。大学院のCW-PBIS コーディネーター。彼女はまた、PBISのOSEP技術支援センターの実施協力者、PBS実行委員会委員としても活躍する。小学校教員と、中学校の特別支援教育教員の資格を持っている。

ダイアン・マイヤーズ  (ダイアン マイヤーズ)  (

ダイアン・マイヤーズ博士は、テキサス州デントンにあるテキサス女性大学の教師教育学部において、特別支援教育の准教授。マサチューセッツ州、アサンプション・カレッジでの准教授としての6年間では、PBIS応用研究課程における資格を創設した。大学教員となる前には、ミドルスクールで特別支援教育教員としての経験を持つ。

宇田 光  (ウダ ヒカル)  (監訳

松阪大学を経て南山大学教職センター教授。
[最終学歴]名古屋大学大学院博士課程(教育心理学専攻)単位取得満期退学。
[主な著書・訳書]『いじめ、学級崩壊を激減させるポジティブ生徒指導(PBS)ガイドブック――期待行動を引き出すユニバーサルな支援』(監訳、明石書店、2016年)、『大学生活を楽しむ護心術――初年次教育ガイドブック』(ナカニシヤ出版、2012年)、『学校心理学入門シリーズ2 授業改革の方法』(編著、ナカニシヤ出版、2007年)、『大学講義の改革――BRD(当日レポート方式)の提案』(北大路書房、2005年)、『学校を変えるカウンセリング――解決焦点化アプローチ』(監訳、金剛出版、2001年)など。

西口 利文  (ニシグチ トシフミ)  (監訳

中部大学を経て、大阪産業大学教職教育センター教授・学生相談室長(公認心理師)。
[最終学歴]名古屋大学大学院博士課程(教育心理学専攻)単位取得満期退学。博士(心理学)。
[主な著書]『教職のための課題探究によるアクティブラーニング』(編著、ナカニシヤ出版、2018年)、『グループディスカッションのためのコミュニケーション演習――賛否両論図を用いたアクティブラーニング』(ナカニシヤ出版、2015年)、『教育心理学』(編著、ナカニシヤ出版、2010年)、『学校心理学入門シリーズ3 臨床生徒指導』(編著、ナカニシヤ出版、2009年)、『問題対処の教師行動』(学文社、2007年)など。

有門 秀記  (アリカド ヒデキ)  (

皇學館大学を経て、一般財団法人 生徒指導士認定協会理事。
[最終学歴]三重大学大学院教育学研究科修了。修士(教育学)。
[主な著書]『勉強ができなくなる方法 勉強ができるようになる方法』(皇學館大学出版部、2013年)など。

市川 哲  (イチカワ サトシ)  (

大阪産業大学全学教育機構非常勤講師。兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程在学中。
[最終学歴]兵庫教育大学大学院修士課程(特別支援教育専攻)修了。修士(学校教育学)。
[主な訳書]『いじめ、学級崩壊を激減させるポジティブ生徒指導(PBS)ガイドブック――期待行動を引き出すユニバーサルな支援』(共訳、明石書店、2016年)など。

川島 一晃  (カワシマ カズアキ)  (

三重大学を経て、椙山女学園大学看護学部講師。臨床心理士、公認心理師。
[最終学歴]名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。修士(臨床心理学)。
[主な訳書]『いじめ、学級崩壊を激減させるポジティブ生徒指導(PBS)ガイドブック――期待行動を引き出すユニバーサルな支援』(共訳、明石書店、2016年)など。

高見 佐知  (タカミ サチ)  (

大阪市教育センター・教育委員会指導主事を経て、(公財)未来教育研究所研究開発局長。
[最終学歴]京都大学大学院教育学研究科修士課程(専修コース)修了。修士(教育学)。
[主な訳書]『いじめ、学級崩壊を激減させるポジティブ生徒指導(PBS)ガイドブック――期待行動を引き出すユニバーサルな支援』(共訳、明石書店、2016年)など。

福井 龍太  (フクイ リュウタ)  (

茨城県立医療大学人間科学センター助教・筑波大学非常勤講師・茨城大学非常勤講師。
[最終学歴]筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻退学。修士(言語学)。
[主な論文]“Idiomaticity of the English Caused-Motion Construction and the Figure-Ground Organization of the Postverbal Elements”『茨城県立医療大学紀要』21, 2016:21:27-31など。

松山 康成  (マツヤマ ヤスナリ)  (

大阪府寝屋川市立西小学校教諭。広島大学大学院教育学研究科(教育学習科学専攻)博士課程後期在学中。
[最終学歴]大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程(実践学校教育専攻)修了。修士(教育学)。
[主な著書]『ポジティブな行動が増え、問題行動が激減! PBIS実践マニュアル&実践集』(共著、ほんの森出版、2018年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。