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デジタル時代に向けた幼児教育・保育
人生初期の学びと育ちを支援する
原書: Helping our Youngest to Learn and Grow: Policies for Early Learning
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年2月22日
- 書店発売日
- 2020年2月22日
- 登録日
- 2020年1月29日
- 最終更新日
- 2020年2月17日
紹介
すべての子どもの人生の力強い始まりのためには、質の高い幼児教育・保育がきわめて重要である。OECDの知見から、幼児の学びと育ちの支援政策、施設の構造と実践プロセスの質、デジタルテクノロジーなどが及ぼす影響・可能性・課題をまとめ、進むべき方向を探る。
目次
第1章 人生初期の学びのための政策:公平なアクセスの提供
ECECへの参加と学習の成果
乳幼児教育の利用の公平性と学習の成果
ECECを通じて社会の不平等に取り組む
結論
第2章 人生初期の学びのための政策:労働の編制と職員の資格
ECECの「質」の次元
ECECにおける労働の編制
スタッフの資格
労働編制とスタッフの資格を「質の推進力」として使う
結論
第3章 人生初期の学びのための政策:ペダゴジーをよりよく形成する
ECECにおける教育実践へのアプローチ
教育実践のアプローチと学業的・社会的・情動的スキルの発達
政策を通じてペダゴジーをより良いものに
初等前教育から初等教育への移行を促す政策
初等前と初等教育の間のカリキュラムの整合性
学習領域について:ECECと、初等教育カリキュラムの場合
結論
第4章 子ども・テクノロジー・教えること
テクノロジー・学ぶこと・教えること
テクノロジー・「脳」・認知、そしてウェルビーイング
子どもへのテレビの影響:認知とウェルビーイング
ビデオゲームが脳と実行機能に及ぼす影響
21世紀の子どもとソーシャルメディア
身体の健康への予測される影響
安全で責任あるインターネットの使い方:学校の役割
仲間の役割
政策の立案
結論
前書きなど
子どもたちは人生の最初の5年間で、他のどの時期よりもハイスピードで学習し、子ども期と成人期を通じた達成の根源である認知的・社会的・情緒的なスキルを発達させる。質の高い幼児教育・保育のプログラムが、学校での子どもの進歩と成人期の成功に重大な影響を及ぼすことについての説得力あるエビデンスがあるにもかかわらず、これらのプログラムへのアクセスおよび質の格差は、国内的にも国際的にも、依然として大きなままである。
本書では最初に、幼児教育・保育の質と公平性を左右する政策と実践について概説することから始める。つづいて、スタッフの教育履歴も含めた職場環境、そして教育アプローチを形づくる方針が、最年少の学習者に提供される教育の質にどのように影響するかを考察する。そして最後に、年少の子どもたちがテクノロジー(ICT=情報通信技術)をどのように使い、どのような影響を受けているかについての現在の知見をまとめ、校内でのICTを使った相互作用の方法を子どもたちが校外ですでに使っている方法と結びつけることが、学習に向けたテクノロジーの活用の可能性を引き出す鍵となることを示す。
上記内容は本書刊行時のものです。