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デジタル時代に向けた幼児教育・保育 アンドレアス・シュライヒャー(著) - 明石書店
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デジタル時代に向けた幼児教育・保育 (デジタルジダイニムケタヨウジキョウイクホイク) 人生初期の学びと育ちを支援する (ジンセイショキノマナビトソダチヲシエンスル)
原書: Helping our Youngest to Learn and Grow: Policies for Early Learning

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発行:明石書店
B5変形判
136ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-7503-4963-3   COPY
ISBN 13
9784750349633   COPY
ISBN 10h
4-7503-4963-1   COPY
ISBN 10
4750349631   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年2月22日
書店発売日
登録日
2020年1月29日
最終更新日
2020年2月17日
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紹介

すべての子どもの人生の力強い始まりのためには、質の高い幼児教育・保育がきわめて重要である。OECDの知見から、幼児の学びと育ちの支援政策、施設の構造と実践プロセスの質、デジタルテクノロジーなどが及ぼす影響・可能性・課題をまとめ、進むべき方向を探る。

目次

第1章 人生初期の学びのための政策:公平なアクセスの提供
 ECECへの参加と学習の成果
 乳幼児教育の利用の公平性と学習の成果
 ECECを通じて社会の不平等に取り組む
 結論

第2章 人生初期の学びのための政策:労働の編制と職員の資格
 ECECの「質」の次元
 ECECにおける労働の編制
 スタッフの資格
 労働編制とスタッフの資格を「質の推進力」として使う
 結論

第3章 人生初期の学びのための政策:ペダゴジーをよりよく形成する
 ECECにおける教育実践へのアプローチ
 教育実践のアプローチと学業的・社会的・情動的スキルの発達
 政策を通じてペダゴジーをより良いものに
 初等前教育から初等教育への移行を促す政策
 初等前と初等教育の間のカリキュラムの整合性
 学習領域について:ECECと、初等教育カリキュラムの場合
 結論

第4章 子ども・テクノロジー・教えること
 テクノロジー・学ぶこと・教えること
 テクノロジー・「脳」・認知、そしてウェルビーイング
 子どもへのテレビの影響:認知とウェルビーイング
 ビデオゲームが脳と実行機能に及ぼす影響
 21世紀の子どもとソーシャルメディア
 身体の健康への予測される影響
 安全で責任あるインターネットの使い方:学校の役割
 仲間の役割
 政策の立案
 結論

前書きなど

 子どもたちは人生の最初の5年間で、他のどの時期よりもハイスピードで学習し、子ども期と成人期を通じた達成の根源である認知的・社会的・情緒的なスキルを発達させる。質の高い幼児教育・保育のプログラムが、学校での子どもの進歩と成人期の成功に重大な影響を及ぼすことについての説得力あるエビデンスがあるにもかかわらず、これらのプログラムへのアクセスおよび質の格差は、国内的にも国際的にも、依然として大きなままである。

 本書では最初に、幼児教育・保育の質と公平性を左右する政策と実践について概説することから始める。つづいて、スタッフの教育履歴も含めた職場環境、そして教育アプローチを形づくる方針が、最年少の学習者に提供される教育の質にどのように影響するかを考察する。そして最後に、年少の子どもたちがテクノロジー(ICT=情報通信技術)をどのように使い、どのような影響を受けているかについての現在の知見をまとめ、校内でのICTを使った相互作用の方法を子どもたちが校外ですでに使っている方法と結びつけることが、学習に向けたテクノロジーの活用の可能性を引き出す鍵となることを示す。

著者プロフィール

アンドレアス・シュライヒャー  (アンドレアス シュライヒャー)  (

経済協力開発機構(OECD)教育・スキル局長兼事務総長特別顧問。生徒の学習到達度調査(PISA)、国際成人力調査(PIAAC)、国際教員指導環境調査(TALIS)、国際教育指標(INES)など、スキルの開発と利用及びその社会経済的効果に関するOECDの調査研究の戦略的な統括を担当している。ドイツで物理学を学び、オーストラリアで数学及び統計学の学位を受けている。「民主主義への模範的な取り組み」に対しドイツ連邦共和国初代大統領の名において授与される「テオドール・ホイス賞」をはじめ、数多くの受賞歴がある。ハイデルベルク大学の名誉教授の称号を持つ。主要著書:World Class: How to build a 21st-century school system, OECD Publishing, Paris, 2018(『教育のワールドクラス:21世紀の学校システムをつくる』アンドレアス・シュライヒャー著、経済協力開発機構(OECD)編、鈴木寛/秋田喜代美監訳、ベネッセコーポレーション企画・制作、小村俊平[ほか]訳、明石書店、2019年)。

経済協力開発機構(OECD)  (ケイザイキョウリョクカイハツキコウオーイーシーディー)  (

経済協力開発機構(Organisation for Economic Co-operation and Development, OECD)は、民主主義を原則とする36か国の先進諸国が集まる唯一の国際機関であり、グローバル化の時代にあって経済、社会、環境の諸問題に取り組んでいる。OECDはまた、コーポレート・ガバナンスや情報経済、高齢化等の新しい課題に先頭になって取り組み、各国政府のこれらの新たな状況への対応を支援している。OECDは各国政府がこれまでの政策を相互に比較し、共通の課題に対する解決策を模索し、優れた実績を明らかにし、国内及び国際政策の調和を実現する場を提供している。

一見 真理子  (イチミ マリコ)  (

東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。国立教育政策研究所国際研究・協力部、同幼児教育研究センター(併)総括研究官。専門は、比較教育学、教育史、アジア地域の教育・就学前教育。

星 三和子  (ホシ ミワコ)  (

東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。十文字学園女子大学名誉教授、名古屋芸術大学名誉教授。専門は、発達心理学、保育の国際比較。

上記内容は本書刊行時のものです。