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太平洋諸島の歴史を知るための60章 石森 大知(編著) - 明石書店
.
エリア・スタディーズ 176

太平洋諸島の歴史を知るための60章 日本とのかかわり

発行:明石書店
四六判
368ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-7503-4909-1
Cコード
C0336
一般 全集・双書 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年12月31日
書店発売日
登録日
2019年12月26日
最終更新日
2020年1月24日
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紹介

日本の歴史を考える際には、太平洋に浮かぶ島国の1つであることを忘れてはならない。古代から現代まで、日本と太平洋の島々がお互いに影響を与えあいながら歩んできた道程を太平洋諸島の側から描き出し、新たな視点から歴史を見つめ直すそうとする意欲作。

目次

 はじめに

第Ⅰ部 植民地時代以前

1 神話にみる太平洋と日本の接点――基層文化を探る
2 日本への人類移住と南方起源説――その魅力と可能性
3 人類史からみた縄文人と南太平洋の人々――海を越えた私たちの祖先とその関係性
 [コラム1]柳田国男『海上の道』と島崎藤村
4 太平洋の人々と漂流民――太平洋の歴史に果たした役割
5 南洋の地名・地域名の由来――日本人は島々をどう呼んできたか?
6 アホウドリと日本人の太平洋進出――「バード・ラッシュ」と無人島獲得競争
7 森小弁と『酋長の娘』――南洋イメージをめぐる虚像と実像
 [コラム2]冒険ダン吉
8 ハワイ王家と皇室の縁組み計画――ハワイの未来を託された若きプリンセス
9 フィジーへの実験的移民の帰結――宮本常一の著作に刻まれた父親の体験
10 南洋考――なぜ内が裏で、外が表なのか
11 南進論――武力南進の経緯

第Ⅱ部 植民地時代を中心に

12 日本の南洋群島統治――移住と開発、同化政策、軍事拠点化
13 〈砂糖の島〉はどのようにしてつくられたのか――松江春次と南洋興発株式会社による製糖業の実態
14 マーシャル諸島における日本統治――文化の収奪
15 太平洋における海外神社の今昔――サイパンとグアムの比較から
 [コラム3]南洋踊りの系譜
16 パラオ文化と土方久功――久功が遺したもの
17 パラオ赴任と中島敦の文学――ミクロネシア体験による〈変貌〉
 [コラム4]日本人作家の太平洋探訪
18 パプアニューギニアの日本人移民――明治時代から太平洋戦争まで
19 ニューカレドニアの日本人移民――「天国にいちばん近い島」との浅からぬ縁
20 トンガの日系企業――南の島で活躍した起業家ナカオとバンノ
21 ハワイ日系移民史からの問いかけ――米軍機「マダム・ペレ」の怒りの矛先とは
 [コラム5]朝枝利男の見た太平洋

第Ⅲ部 太平洋戦争

22 真珠湾攻撃――アメリカの戦意に火をつけた「奇襲」
23 ニューギニア戦線――その様々な影響
24 水木しげると『ラバウル戦記』――戦争の地獄と南洋の楽園の間で
25 現地の人々にとってのソロモン諸島の戦い――ガダルカナル島の人々の経験
26 戦争体験と「新しい世界」――メラネシアの人々とアメリカ軍の交流
27 フィジーの砲台――戦跡が物語る太平洋戦争
28 玉砕前夜のギルバート諸島――日本兵とキリバス人との出会い
29 ツバルの滑走路建設――米軍が残した戦争の爪痕
30 サイパン島・ペリリュー島における地上戦――玉砕・虐殺・村の破壊
 [コラム6]『ペリリュー 楽園のゲルニカ』
31 BANAZAI Cliff (バンザイクリフ)――沖縄の人々の証言からサイパンの「集団自決」を考える
32 テニアン島とエノラ・ゲイ――サトウキビ栽培地から原爆搭載地、そしてリゾートに
33 日系人収容の話――オーストラリアに送られた日本人・日系人抑留者たち
 [コラム7]メラネシアにおける戦争の語り口

第Ⅳ部 戦争の傷跡を乗り越えて

34 慰霊巡拝――ミクロネシア・メラネシアの旧戦場を旅する
35 ミクロネシアにおける遺骨収集――遺骨収集をめぐる人々の様々な思い
36 メラネシアにおける遺骨収集――歴史的経緯と現在の状況
37 ミクロネシアにおける戦争遺跡観光――観光資源か、文化財の保存か、それとも
38 「日本兵」が潜伏した島――グアムと横井庄一
 [コラム8]『マッドメン』
39 博物館展示と戦争①――ソロモン諸島ガダルカナル島の青空博物館
40 博物館展示と戦争②――パールハーバーの戦艦アリゾナ記念碑
41 ダニエル・イノウエ――ハワイそして日系人社会のヒーロー
42 「日系」パラオ人リーダーたちの戦後――パラオ人として新しい国をつくる
43 サイパン、パラオへの天皇訪問――忘れられた日本統治の記憶が再認識された「旅」
 [コラム9]大首長ススム・アイザワ

第Ⅴ部 新たな関係性の構築

44 戦後外交の幕開け――太平洋・島サミット
45 太平洋における日本の公的援助の変遷と今後――「日本らしさ」を求めて
46 「沈む島」への援助――ツバルにおける気候変動対策
47 水産業からみえる太平洋と日本の関係史――カツオ・マグロ漁業にみる島嶼国の資源外交と日本の役割
48 太平洋における鉱物エネルギー資源開発――日本企業のかかわり
49 民間資本による農業ビジネスの可能性――トンガの事例から
 [コラム10]日本のNGOの活動事例
50 生き続けるゴジラ――マーシャル諸島・反核運動・被ばく・放射性廃棄物
51 米軍基地の価値――グアム島の住民生活とアイデンティティ
52 文化遺産保護の国際協力――ナンマトル遺跡の世界遺産登録
53 伝統建築を起点とした防災と伝統技術の発展的継承――ヴァヌアツ・タンナ島での取り組み
54 トンガ王室と皇室――やんごとなき国家親善
55 トンガ人スポーツ選手の活躍――昭和の力士、令和のラグビー日本代表
56 小笠原に伝播した歌――時間と空間を超えたミクロネシアの混淆文化
57 日系サモア人アーティスト、ユキ・キハラ――太平洋のポストコロニアルアートのパイオニア
 [コラム11]日系人の音楽活動
58 観光にみるハワイと日本とのかかわり――爆弾投下から花火献花へ
59 太平洋の航海カヌー文化復興運動と日本人――ペサウ号と大内青琥の冒険
60 太平洋芸術祭と「カヌーサミット」――ユネスコ無形文化遺産に向けての課題

 引用・参考文献
 太平洋諸島の歴史を知るための参考図書
 太平洋諸島の歴史略年表

前書きなど

はじめに

 本書は、太平洋という海洋世界のうえにある国や地域の歴史を扱う。ことに本書の副題にあるように、「日本とのかかわり」という視点から太平洋諸島の歴史を知る・学ぶことを目的としている。
 日本との関係を焦点に据えるに至った経緯について触れたい。まず指摘できるのは、日本人の読者に太平洋をより身近に感じてもらうためである。ほかならぬ日本も太平洋に浮かぶ島国の一つであるだけでなく、太平洋の国や地域のなかには日本と歴史的に関係が深いところも多い。現在では観光地として比較的身近な存在となっている場所もあろう。実際、明石書店のエリア・スタディーズにおいて太平洋に関する書籍は「ミクロネシア」「南太平洋」「ハワイ」「グァム・サイパン・マリアナ諸島」「ニュージーランド」など多数刊行されているが、それらのなかでも太平洋と日本とのつながりに触れた章は好評であったという。そこで太平洋の島々と日本の関係の歴史について包括的に扱う手軽な読み物として、本書の企画が持ち上がった。
 もう一つは、通常の太平洋の歴史からは漏れてしまうことがある日本との関係を強調するためである。学術書などで描かれるオーソドックスな太平洋の歴史では、先住民の太平洋への定着、大航海時代のヨーロッパによる「発見」、植民地化、そして独立へという編年をたどることが通例である。こうした形式では、先住民かヨーロッパ系の人々が中心となり、ミクロネシアなどの一部の例外を除き日本との関係が傍系的にならざるを得ない。そうした不備を補うことを念頭に置いている。
 そこで本書では、あえて太平洋と日本との関係を踏まえた五つの時代区分から成る編年体の形式をとっている。それぞれが「植民地時代以前」「植民地時代を中心に」「太平洋戦争」「戦争の傷跡を乗り越えて」「新たな関係性の構築」という本書の五つの部に相当し、本書全体を通して太平洋の通時的かつ包括的な理解が進むような構成となっている。植民地時代というのは、日本によるミクロネシア統治の時期を念頭に置いてさしあたりの時代区分としている。
 日本とのかかわりに軸足を置くとはいえ、本書の主題は太平洋の島々にある。したがって日本人が太平洋で行ってきたことを記述するだけではなく、そこで太平洋の人々が果たしてきた役割を可能な限り引き出し、個々の歴史的な特色を活かせるよう工夫を凝らした。章のテーマに応じて濃淡はあるものの、可能な限り太平洋の人々の視点を取り入れながら、太平洋と日本の歴史的な関係性を描き出すことに留意したつもりである。
 ところで、本書全体の構成を見ると、植民地支配および太平洋戦争とかかわるテーマが多くを占めることにあらためて気づかされる。もちろん本書の構成は編者の発案によるものではあるが、やはり日本とのかかわりといえば帝国主義的拡大という側面がぬぐい難くあったことを示唆していよう。本書では、戦争のテーマを扱うにしても、太平洋の人々が戦争をどのように見ていたのかという彼らの視点を取り入れて描こうとしている。いわゆる戦記物を期待されている読者には肩透かしとなるかもしれないが、戦争の舞台となった地域の人々の視点にも配慮する近年の太平洋における戦争の研究の動向を紹介できるいい機会ではないかとも考えている。

 (…後略…)

著者プロフィール

石森 大知  (イシモリ ダイチ)  (編著

神戸大学大学院国際文化学研究科准教授。博士(学術)。
専門分野:文化人類学、オセアニア地域研究
主な著作:『南太平洋を知るための58章――メラネシアポリネシア』(明石書店、2010年、共編著)、『生ける神の創造力――ソロモン諸島クリスチャン・フェローシップ教会の民族誌』(世界思想社、2011年)、『宗教と開発の人類学――グローバル化するポスト世俗主義と開発言説』(春風社、2019年、共編著)。

丹羽 典生  (ニワ ノリオ)  (編著

国立民族学博物館准教授。博士(社会人類学)。
専門分野:社会人類学、オセアニア地域研究
主な著作:『脱伝統としての開発――フィジー・ラミ運動の歴史人類学』(明石書店、2009年)、『〈紛争〉の比較民族誌――グローバル化におけるオセアニアの暴力・民族対立・政治的混乱』(春風社、2016年、編著)、『宗教と開発の人類学――グローバル化するポスト世俗主義と開発言説』(春風社、2019年、共編著)。

追記

【執筆者一覧】

新井隆(あらい・りゅう)
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程。工学院大学非常勤講師。修士(社会学)。
専門分野:日本近現代史、アメリカ史、太平洋諸島研究
主な著作:「グアムにおける戦争の記憶の表象――追悼・慰霊の場から考える」(『日本オセアニア学会ニューズレター』第111号、2015年)、「グアムにおける追悼・慰霊の空間――「想起の場」としての戦跡を考える」(渡辺尚志編『アーカイブズの現在・未来・可能性を考える――歴史研究と歴史教育の現場から』法政大学出版局、2016年)。

飯髙伸五(いいたか・しんご)
高知県立大学文化学部准教授。博士(社会人類学)。
専門分野:文化人類学、オセアニア地域研究
主な著作:『帝国日本の記憶――台湾・旧南洋群島における外来政権の重層化と脱植民地化』(慶應義塾大学出版会、2016年、分担執筆)、Leisure and Death: An Anthropological Tour of Risk, Death, and Dying(University Press of Colorado, 2018, 分担執筆)、『アイランドスケープ・ヒストリーズ――島景観が架橋する歴史生態学と歴史人類学』(風響社、2019年、分担執筆)。

石村智(いしむら・とも)
独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所無形文化遺産部音声映像記録研究室長。博士(文学)。
専門分野:文化遺産学
主な著作:『ラピタ人の考古学』(溪水社、2011年)、『よみがえる古代の港――古地形を復元する』(吉川弘文館、2017年)。

石森大知(いしもり・だいち) ※編著者紹介を参照。

岩本洋光(いわもと・ひろみつ)
在パプアニューギニア日本大使館一等書記官。Ph.D.(Pacific History)。
専攻分野:日本・パプアニューギニア関係史、パプアニューギニア政治経済
主な著作:Nanshin: Japanese settlers in Papua and New Guinea 1890-1949 (Australian National University, 1999), “The Japanese occupation of Rabaul, 1942-1945,” Yukio Toyoda and Hank Nelson (eds.) The Pacific War in Papua New Guinea: Memories and Realities (Rikkyo University Centre of Asian Area Studies, 2006)、「ウェストミンスター型とビックマン型政治――パプアニューギニア現代政治の分水嶺」(丹羽典生編『〈紛争〉の比較民族誌――グローバル化におけるオセアニアの暴力・民族対立・政治的混乱』春風社、2016年)。

大石太郎(おおいし・たろう)
関西学院大学国際学部教授。博士(理学)。
専門分野:人文地理学
主な著作:『日本人の国際移動と太平洋世界――日系移民の近現代史』(文理閣、2015年、分担執筆)、『世界と日本の移民エスニック集団とホスト社会――日本社会の多文化化に向けたエスニック・コンフリクト研究』(明石書店、2016年、分担執筆)、『ツーリズムの地理学――観光から考える地域の魅力』(二宮書店、2018年、分担執筆)。

小野林太郎(おの・りんたろう)
国立民族学博物館准教授。博士(地域研究)。
専門分野:海洋考古学、東南アジア・オセアニア地域研究
主な著作:『海域世界の地域研究――海民と漁撈の民族考古学』(京都大学学術出版会、2011年)、『海の人類史――東南アジア・オセアニア海域の考古学〈増補改訂版〉』(雄山閣、2018年)、『海民の移動誌――西太平洋のネットワーク社会』(昭和堂、2018年、共編著)。

風間計博(かざま・かずひろ)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。博士(文学)。
専門分野:人類学、オセアニア社会研究
主な著作:『窮乏の民族誌――中部太平洋・キリバス南部環礁の社会生活』(大学教育出版、2003年)、『共在の論理と倫理――家族・民・まなざしの人類学』(はる書房、2012年、共編著)、『交錯と共生の人類学――オセアニアにおけるマイノリティと主流社会』(ナカニシヤ出版、2017年、編著)。

加藤晃生(かとう・こうせい)
コンサルタント。博士(比較文明学)。
専門分野:芸術社会学、地域社会学
主な著作:ウィル・クセルク『星の航海術をもとめて――ホクレア号の33日』(青土社、2006年、翻訳)、倉本智明編『手招くフリーク――文化と表現の障害学』(生活書院、2010年、共著)、「ポリネシアのメタファーとしての『CORONA』」(『ユリイカ2012年1月増刊号:総特集@石川直樹 エベレストから路地裏までを駆ける魂』青土社、2011年)。

北原卓也(きたはら・たくや)
早稲田大学文化構想学部複合文化論系助手
専門分野:文化人類学、地域研究(トンガ王国)
主な著作:「在日トンガ人ラグビー選手の日本社会でのポジション」(『環境創造』第13号、大東文化大学環境創造学会、2010年)、「文化接触の場としての労働空間――在トンガ王国日系企業の事例から」(前川啓治編『カルチュラル・インターフェースの人類学――「読み換え」から「書き換え」の実践へ』新曜社、2012年)、「第二次世界大戦前のトンガにおける日本人の足跡」(『太平洋諸島研究』第4号、太平洋諸島学会、2016年、葉室和親・青柳まちことの共著)。

グレッグ・ドボルザーク(Greg Dvorak)
早稲田大学国際学術院(国際教養学部・大学院国際コミュニケーション研究科)准教授。博士(歴史・カルチュラルスタディーズ)。
専門分野:オセアニア地域研究、ミリタリズムの研究、美術史、ジェンダー
主な著作:「マーシャル諸島のひとびと――潮に逆らって闘う」(テッサ・モーリス‐スズキ編『ひとびとの精神史(第2巻)朝鮮の戦争1950年代』岩波書店、2015年)、Coral and Concrete: Remembering Kwajalein Atoll between Japan, America, and the Marshall Islands (University of Hawai‘i Press, 2018).

黒崎岳大(くろさき・たけひろ)
東海大学現代教養センター講師。博士(文学)。
専門分野:文化人類学、オセアニア政治経済学
主な著作:『マーシャル諸島の政治史――米軍基地・ビキニ環礁核実験・自由連合協定』(明石書店、2013年)、『太平洋島嶼国と日本の貿易・投資・観光』(太平洋協会、2014年)、『太平洋島嶼地域における国際秩序の変容と再構築』(アジア経済研究所、2016年、共編著)。

後藤明(ごとう・あきら)
南山大学人部学部教授。Ph.D.(人類学)。
専門分野:海洋人類学、天文人類学
主な著作:『南島の神話』(中公文庫、2002年)、『海を渡ったモンゴロイド』(講談社、2003年)、『ハワイ研究への招待』(関西学院大学出版会、2004年、共編著)、『土器の民族考古学』(同成社、2007年、共編著)、『カメハメハ大王』(勉誠出版、2008年)、『海から見た日本人』(講談社、2010年)、『世界神話学入門』(講談社現代新書、2017年)、『天文の考古学』(同成社、2017年)。

小西潤子(こにし・じゅんこ)
沖縄県立芸術大学教授。博士(文学)。
専門分野:民族音楽学、ミクロネシア・小笠原・沖縄音楽芸能研究
主な著作:『音楽表現のフィールド2』(東京堂出版、2010年、共著)、『ミクロネシアを知るための58章【第2版】』(明石書店、2015年、共著)、『日本ネシア論』(藤原書店、2019年、共著)。

小林誠(こばやし・まこと)
東京経済大学コミュニケーション学部准教授。博士(社会人類学)。
専門分野:文化人類学、オセアニア地域研究
主な著作:『南太平洋を知るための58章――メラネシア・ポリネシア』(明石書店、2010年、共著)、『探求の民族誌――ポリネシア・ツバルの神話と首長制をめぐって』(御茶の水書房、2018年)、『アイランドスケープ・ヒストリーズ――島景観が架橋する歴史生態学と歴史人類学』(風響社、2019年、共著)。

坂野徹(さかの・とおる)
日本大学経済学部教授。博士(学術)。
専門分野:科学史、フィールドワーク史
主な著作:『帝国日本と人類学者――1884-1952年』(勁草書房、2005年)、『フィールドワークの戦後史――宮本常一と九学会連合』(吉川弘文館、2012年)、『〈島〉の科学者――パラオ熱帯生物研究所と帝国日本の南洋研究』(勁草書房、2019年)。

四條真也(しじょう・まさや)
首都大学東京社会人類学教室客員研究員。博士(学術)。
専門分野:社会人類学、ハワイ研究、沖縄・奄美研究
主な著作:『ハワイを知るための60章』(明石書店、2013年、共著)、「制度の中の『伝統』――アメリカの養子縁組制度における『ハーナイ』の機能に関する一考」(『文化人類学』第79-2号、2014年)、『ハワイアン・プライド――今を生きるハワイ人の民族誌』(教友社、2019年)。

清水久夫(しみず・ひさお)
法政大学・跡見学園女子大学非常勤講師
専門分野:博物館学、土方久功研究
主な著作:『博物館学Q&A』(慶友社、2005年)、『土方久功日記Ⅰ~Ⅴ』(国立民族学博物館、2010~2014年、共編)、『土方久功正伝』(東宣出版、2016年)、「中島敦『南島譚』とその素材としての『土方久功日記』」(『跡見学園女子大学文学部紀要』第52号、2017年)。

城田愛(しろた・ちか)
大分県立芸術文化短期大学国際総合学科教員。博士(人間・環境学)。
専門分野:文化人類学、ハワイ・沖縄研究
主な著作:「ハワイ日系・沖縄系移民の家族が織りなす『物と物語』への文化人類学的アプローチ」(山崎敬一他編『日本人と日系人の物語――会話分析・ナラティヴ・語られた歴史』世織書房、2016年)、「ボン・ダンスにエイサー――ローカル化した日系・沖縄系の文化」(山本真鳥他編『ハワイを知るための60章』明石書店、2013年)。

菅沼文乃(すがぬま・あやの)
南山大学人類学研究所非常勤研究員。博士(人類学)。
専門分野:文化人類学、老年者研究、沖縄地域研究
主な著作:『〈老い〉の営みの人類学――沖縄都市部の老年者たち』(森話社、2017年)、「お年寄りと出会う、老いと出会う」(神本秀爾・岡本圭史編『ラウンドアバウト――フィールドワークという交差点』集広社、2019年)、「宮古島から那覇市への戦後移住に関する研究――辻・若狭に居住する移住経験者を事例とする調査報告」(『人類学研究所研究論集第7号〔定着/非定着の人類学――「ホーム」とは何か〕』南山大学人類学研究所、2019年)。


関根久雄(せきね・ひさお)
筑波大学人文社会系教授。博士(文学)。
専門分野:文化人類学、開発人類学、オセアニア地域研究
主な著作:『地域的近代を生きるソロモン諸島――紛争・開発・「自律的依存」』(筑波大学出版会、2015年)、『実践と感情――開発人類学の新展開』(春風社、2015年)、『青年海外協力隊は何をもたらしたか――開発協力とグローバル人材育成50年の成果』(ミネルヴァ書房、2018年、共著)。

田所聖志(たどころ・きよし)
秋田大学大学院国際資源学研究科准教授。博士(社会人類学)。
専門分野:文化人類学、オセアニア地域研究、医療人類学
主な著作:『秩序の構造――ニューギニア山地民における人間関係の社会人類学』(東京大学出版会、2014年)、「高齢者集落における社会的紐帯と健康状態の関連への文化人類学からのアプローチ――秋田県男鹿市A地区B集落での予備調査から」(『日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学紀要』21号、2017年、共著)、「地域包括ケアにおける『互助』概念と贈与のパラドックス――互酬性を手がかりに」(『日本健康学会誌』84巻6号、2018年)。

永田由利子(ながた・ゆりこ)
オーストラリア・クイーンズランド大学言語文化学科客員上級研究員。博士(歴史)。
専門分野:オーストラリア日系人強制収容、日本語教育
主な著作:Unwanted Aliens: Japanese Internment in Australia during WW2, University Queensland Press, Brisbane 1996,『オーストラリア日本人強制収容の記録――知られざる太平洋戦争』(高文研、2002年)、「捕虜となったダイバーたち」(村井吉敬・内海愛子・飯笹佐代子編『海境を越える人々――真珠とナマコとアラフラ海』コモンズ、2016年)。

中原聖乃(なかはら・さとえ)
総合地球環境学研究所研究員。博士(学術)。
専門分野:文化人類学、平和学
主な著作:『マーシャル諸島ハンドブック――小さな島国の文化・歴史・政治』(凱風社、2007年、共編著)、『放射能難民から生活圏再生へ――マーシャルからフクシマへの伝言』(法律文化社、2012年)、“Overcoming Nuclear Tragedy: The Case of the Rongelap People in the Marshall Islands Suffered from H-Bomb Test.” Japanese Review of Cultural Anthropology, vol.14, 2014.

中村遂彦(なかむら・ゆきひこ)
一般社団法人御蔵島観光協会職員。学士(農業資源経済学)。
専門分野:自然資源管理、バヌアツ・タンナ島研究
主な著作:「既存の自動販売機を調査に活用ヤンバルクイナの生態把握を目指す」(日経BP環境経営フォーラム編『70の企業事例でみる生物多様性読本』日経BP、2010年)。

西嶋一欽(にしじま・かずよし)
京都大学防災研究所准教授。博士。
専門分野:風工学、自然災害リスク分析
主な著作:“Concept of decision graphical framework for optimizing adaptation of civil infrastructure to a changing climate.” Structure and Infrastructure Engineering, 12(4), 2015, 「気候変動と生存の基盤――在来知と科学の協働」(『学術の動向』2018年8月号)、“Housing Resilience to Wind-Induced Damage in Developing Countries.” Climate Adaptation Engineering, Elsevier, 2019.

西野亮太(にしの・りょうた)
The University of the South Pacific(南太平洋大学)上級講師。博士(歴史)。
専門分野:紀行文学史、戦争記憶、歴史教科書
主な著作:Changing Histories: Japanese and South African Textbooks in Comparison, 1945-1995, Studies in International Textbook Research 129, V&R unipress, Götingen, 2011; “Pacific Islanders Experience the Pacific War: Informants as Historians and Story Tellers,” Asia-Pacific Journal, Japan Focus. 15:22, http://apjjf.org/2017/20/Nishino.html, 2017; “Better Late than Never? Mizuki Shigeru’s Trans-war Reflections on Journeys to New Britain Island, ” Japan Review 32(国際日本文化研究センター、2019年)。

丹羽典生(にわ・のりお) ※編著者紹介を参照。

橋本正志(はしもと・まさし)
別府大学文学部准教授。博士(文学)。
専門分野:日本近代文学、中島敦研究
主な著作:『ひたむきな人々――近代小説の情熱家たち』(龜鳴屋、2009年、共編著)、『芥川と犀星』(おうふう、2012年、共編著)、『中島敦の〈南洋行〉に関する研究』(おうふう、2016年)。

平岡昭利(ひらおか・あきとし)
下関市立大学経済学部名誉教授。博士(文学)。
専門分野:人文地理学、歴史地理学
主な著作:『アホウドリと「帝国」日本の拡大――南洋の島々への進出から侵略へ』(明石書店、2012年)、『アホウドリを追った日本人――一攫千金の夢と南洋進出』(岩波新書、2015年)、『図説日本の島――76の魅力ある島々の営み』(朝倉書店、2018年、共編著)。

深田淳太郎(ふかだ・じゅんたろう)
三重大学人文学部准教授。博士(社会学)
専門分野:文化人類学、オセアニア地域研究
主な著作:『現実批判の人類学――新世代のエスノグラフィへ』(世界思想社、2011年、共著)、『文化人類学の思考法』(世界思想社、2019年、共著)。

藤井真一(ふじい・しんいち)
日本学術振興会特別研究員PD。博士(人間科学)。
専門分野:文化人類学、平和研究、オセアニア地域研究
主な著作:「戦争の周縁で――ガダルカナル島の「戦い」と民衆の平和」(『季刊民族学』153号、2015年)、「平和実践としての逃げること――ソロモン諸島ガダルカナル島北東部の人びとによる二つの戦いへの対応」(『南方文化』43輯、2017年)、「ソロモン諸島における真実委員会と在来の紛争処理――紛争経験の証言聴取をめぐるグローバル/ローカルの緊張関係」(『文化人類学』82巻4号、2018年)。

藤枝絢子(ふじえだ・あやこ)
京都大学学術研究支援室URA。博士(地球環境学)。
専門分野:地球環境学、オセアニア地域研究、人間環境設計論
主な著作:“Potentials of Fijian Traditional Housing to Cope with Natural Disasters in Rural Fiji.” Journal of Disaster Research, 8(1), 2013(共著)、「フィジー伝統木造建築・ブレにみる在来建築技術に関する調査研究――適正技術開発センターにおけるブレ建設プロジェクトを事例として」(『日本建築学会計画系論文集』81巻724号、2016年、共著)。

三田貴(みた・たかし)
京都産業大学国際関係学部教授。Ph.D.(Political Science)。
専門分野:比較政治学、太平洋諸島地域研究
主な著作:「住民と協働する未来学的実践――パラオにおける気候変動への対応から」(松島泰勝編著『民際学の展開――方法論、人権、地域、環境からの視座』晃洋書房、2012年)、「パラオ――自由連合協定をめぐる対立と社会不安」(丹羽典生・石森大知編『現代オセアニアの〈紛争〉――脱植民地期以降のフィールドから』昭和堂、2013年)、「第51章世界に誇る非核憲法――小さな国の大きな『武器』」など(印東道子編著『ミクロネシアを知るための60章【第2版】』明石書店、2015年)。

森亜紀子(もり・あきこ)
同志社大学〈奄美‐沖縄‐琉球〉研究センター研究員
専門分野:沖縄近現代史、南洋群島研究、オーラルヒストリー
主な著作:『複数の旋律を聞く――沖縄・南洋群島に生きたひとびとの声と生』(新月舎、2016年、非売品)、『はじまりの光景――日本統治下南洋群島に暮らした沖縄移民の語りから』(新月舎、2017年、非売品)、“A History of the Excluded : Rethinking the Sugar Industry in the Northern Mariana Islands under Japanese Rule,” Historische Anthropologie, volume 27.(2019年12月刊行予定)

矢口祐人(やぐち・ゆうじん)
東京大学大学院情報学環教授。Ph.D.
専門分野:アメリカ研究
主な著作:『ハワイの歴史と文化』(中公新書、2002年)、『真珠湾を語る――歴史、記憶、教育』(東京大学出版会 2011年、共編著)、『奇妙なアメリカ』(新潮選書、2014年)。

山口誠(やまぐち・まこと)
獨協大学外国語学部教授。博士(社会情報学)。
専門分野:観光研究、メディア研究、歴史社会学
主な著作:『グアムと日本人』(岩波新書、2007年)、『ニッポンの海外旅行』(ちくま新書、2010年)、『客室乗務員の誕生』(仮題、岩波新書、2020年刊行予定)。

上記内容は本書刊行時のものです。