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環境共生の歩み 林 良嗣(編) - 明石書店
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環境共生の歩み (カンキョウキョウセイノアユミ) 四日市公害からの再生・地球環境問題・SDGs (ヨッカイチコウガイカラノサイセイチキュウカンキョウモンダイエスディージーズ)

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発行:明石書店
A5判
192ページ
上製
価格 2,900円+税
ISBN
978-4-7503-4903-9   COPY
ISBN 13
9784750349039   COPY
ISBN 10h
4-7503-4903-8   COPY
ISBN 10
4750349038   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年10月10日
書店発売日
登録日
2019年10月2日
最終更新日
2019年10月21日
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紹介

日本環境共生学会の20周年記念刊行物。日本の環境問題の原点ともいえる四日市市の郊外克服の歴史と現在のコンビナート夜景観光に至る取り組みを考察し、世界的な環境共生の歩みをローマクラブ「成長の限界」や最新テーマであるSDGsも含めて論ずる。

目次

はしがき[林良嗣]

第1部 記念講演 地球環境と企業、市民、政府、NPO――GAIAから見る[野中ともよ]

第2部 パネルディスカッション 四日市:公害克服からコンビナート夜景観光まで
 第1章 環境と経済界の役割[種橋潤治]
 第2章 四日市港の海で育って[馬路人美]
 第3章 四日市公害裁判の被告側の立場から[鶴巻良輔]
 第4章 四日市の産業景観と工場夜景[岡田昌彰]
 第5章 環境改善と産業発展が両立したまちづくり[森智広]
 ディスカッション
  コラム① 四日市の海と空:公害裁判の意義[林良嗣]
  コラム② 四日市公害に直面して[鶴巻良輔]
  コラム③ 四日市公害の克服と国連持続可能な開発目標(SDGs)、未来都市四日市創生[朴恵淑]

第3部 パネルディスカッション 環境共生の歩み:公害、ローマクラブ「成長の限界」、地球環境から、SDGsまで
 第6章 化学物質の環境汚染と健康[那須民江]
 第7章 地球水循環とエコシステム[沖大幹]
 第8章 原子力災害からの農業復興[溝口勝]
 第9章 UNCRDの活動:途上国の経済発展、環境汚染、CO2からSDGsまで[遠藤和重]
 ディスカッション
  コラム④ 持続可能な社会のための千年科学技術:ポストSDGsを見据えて[沖大幹]
  コラム⑤ あなたの知らない“土の世界”:放射性セシウムとの関係[溝口勝]
  コラム⑥ 環境化学物質の毒性とレギュラトリーサイエンス[那須民江]

前書きなど

はしがき

 1998年に設立された日本環境共生学会が20周年を記念して、公害の原点とも言える三重県四日市市で2018年9月に集い、シンポジウム「四日市から考える地球と人の未来」を開催した。その登壇者に、公害裁判の被告企業と塩浜小学校の当時の児童、日本や世界で環境に関する独自の論と研究を展開してきたジャーナリスト、経済人、学者を招いた。本書は、その要約的記録である。
 記念講演では、「いのち」を基軸とした地球社会への回帰、2つのパネルディスカッションでは、四日市公害とその克服の歴史と意義、そして、広く地球環境について、化学物質の人体・健康への影響、原子力事故の土壌汚染・農業への影響、きれいな水と貧困、途上国開発と環境、を通して語り合った。以下に、その内容を紹介するが、四日市は、編者の一人、林の生まれ育った故郷でもあるため、思い入れも含めて詳しく書くことをお許しいただきたい。

 (…後略…)

著者プロフィール

林 良嗣  (ハヤシ ヨシツグ)  (

中部大学持続発展・スマートシティ国際研究センター長、名古屋大学名誉教授。世界で100名のローマクラブ・フルメンバーの一人・日本支部長、70ヶ国から学者が集まる世界交通学会の会長として活躍。四日市市で育ち、幼いころは美しい空と海であったが、小中高と学校に通っているうちに20kmの海岸線を石油化学工場が占め、甚大な公害に見舞われるのを目の当たりにする。公害裁判により1年後には美しい空と海が戻ったことを、四日市海洋少年団のカッターボート選手として自らが体験している。

森下 英治  (モリシタ ヒデハル)  (

愛知学院大学総合政策学部教授。青年海外協力隊、国際連合地域開発センター(UNCRD)、アジア工科大学院大学(JICA専門家)等を経て現職。開発途上国、とくにパキスタンでの環境問題に取り組んでいたが、近年は国内の上流域の発展や下流域との関係について研究を進めている。日本環境共生学会事務局長を務める。

石橋 健一  (イシバシ ケンイチ)  (

名古屋産業大学教授。国際連合地域開発センター(UNCRD)、慶應義塾大学を経て現職。都市における人々の行動分析についての研究を行っている。近年は、意識と行動の関係について研究を行い、人々の行動変容が発生するメカニズム解明に取り組む。また、日本環境共生学会常務理事を務める。

日本環境共生学会  (ニホンカンキョウキョウセイガッカイ)  (

日本環境共生学会は、1998年3月14日に設立され、2018年度に20周年を迎えました。人間生活を取り巻く自然環境・居住環境の共生に関する基礎的研究および応用研究を行うとともに、これらの分野に携わる研究者、市民、行政担当者、実務者等による研究成果の発表と相互交流を行うことを通じて、人類の営みと環境との調和・共生を対象とする固有の学問体系の確立に寄与することを目的として活動しています。

上記内容は本書刊行時のものです。