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地図でみる世界の地域格差 OECD地域指標2018年版 OECD(編著) - 明石書店
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地図でみる世界の地域格差 OECD地域指標2018年版 (チズデミルセカイノチイキカクサオーイーシーディーチイキシヒョウニセンジュウハチネンバン) 都市集中と地域発展の国際比較 (トシシュウチュウトチイキハッテンノコクサイヒカク)
原書: OECD Regions and Cities at a Glance 2018

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発行:明石書店
B5判
176ページ
並製
価格 5,400円+税
ISBN
978-4-7503-4900-8   COPY
ISBN 13
9784750349008   COPY
ISBN 10h
4-7503-4900-3   COPY
ISBN 10
4750349003   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年9月26日
書店発売日
登録日
2019年9月13日
最終更新日
2019年11月25日
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紹介

人口分布、産業発展・技術革新、雇用成長と失業率、教育、生活の質、環境、健康状態、医療資源等について、都市化による地理的集中と地域発展の視点から、国際比較可能で精緻な地域指標をもとに、豊富な図表と色分けした地図でわかりやすく提示する。オールカラー版。

目次

 序文
 はじめに:地域と都市――より確かな生産性と幸福度の可能性を手にする
 要約
 読者への指針

第Ⅰ部 国の競争力の原動力としての地域

1章 変化する地域格差
2章 経済的な地域格差の拡大と縮小
3章 生産性の向上と地域差
4章 どこで労働生産性の向上は起きているのか?
5章 地域内および地域間での生産性の空間的な差異
6章 研究開発と特許からみた地域のイノベーション
7章 地域における起業・創業
8章 都市―農村間にみられる創業の地域差
9章 経済活動と創業を牽引する首都圏
10章 地域における創業と雇用創出

第Ⅱ部 幸福度の地域差

11章 教育
12章 サービスへのアクセス
13章 世帯所得
14章 居住の状況
15章 就労
16章 健康状態
17章 治安
18章 市民参加とガバナンス
19章 環境

第Ⅲ部 人口動態と地域における包摂

20章 地域の人口と時系列変化
21章 地域の老年従属人口比率
22章 人口の地域間移動
23章 地域の移民人口と時系列変化
24章 地域の移民人口の年齢と従属率
25章 地域における移民の統合:教育成果
26章 地域における移民の統合:労働市場成果
27章 教育および労働市場成果のジェンダー差
28章 労働市場における移民女性の統合

第Ⅳ部 都市と国民経済

29章 OECD諸国における都市人口
30章 大都市圏内部での郊外化と土地利用
31章 国民経済に対する大都市圏の寄与
32章 大都市圏における世帯収入
33章 都市における所得の不均等と貧困
34章 都市における所得によるセグリゲーション
35章 都市におけるサービスへのアクセス
36章 都市における大気の質

第Ⅴ部 地方政府の財政と投資

37章 地方政府の支出
38章 分野別にみた地方政府の支出
39章 経済機能別にみた地方政府の支出
40章 政府レベル別の支出責任
41章 地方政府の投資
42章 機能別にみた地方政府の投資
43章 地方政府の投資:傾向と課題
44章 地方政府の歳入
45章 地方政府の債務

 付録A 地域と機能的都市地域の定義
 付録B 出所とデータ記述
 付録C 指標と推計方法
 付録D 地方政府の財政

 監訳者あとがき

前書きなど

監訳者あとがき

 OECD Regional at a Glanceは、2005年からおおむね隔年で刊行されており、本書はシリーズ7冊目となる。今回のバージョンが取り上げている特徴的な内容をキーワード的に挙げるならば、それは移民の社会統合、ビジネスの開廃業、大都市圏における不平等と貧困の3つである。このうち、移民に関する事柄を取り上げて、本書から明らかになる知見と、それが現在そして未来の日本に対して示唆することを考えてみたい。
 日本は先進国にしては例外といえるほど、外国人労働力の導入に対して慎重な姿勢をとり続けてきた。78ページにあるとおり、いまではOECD地域の総人口の約10%は移民(外国生まれの人口)である。これに対して、日本の外国人人口比率は2%強にとどまる。「単一民族国家」というのが幻想であるにしても、日本はエスニシティの面で均質性の高い社会であることは確かである。似通った生活様式や考え方を多くの人が共有する社会に暮らす私たちは、外国人という「よそ者」の増加によって、「身内同士」の均質性が失われることに潜在的な不安を持っているといえる。

 (…後略…)

著者プロフィール

中澤 高志  (ナカザワ タカシ)  (監訳

1975年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(博士〈学術〉)。現在、明治大学経営学部教授。専攻は、経済地理学、都市社会地理学。単著に、『職業キャリアの空間的軌跡』(2008年、大学教育出版)、『労働の経済地理学』(2014年、日本経済評論社)。『住まいと仕事の地理学』(2019年、旬報社)。主な著書・訳書に、『地図でみる日本の女性』(共著、明石書店、2007年)、『家族・地域の中の女性と労働:共稼ぎ労働文化のもとで』(共著、明石書店、2018年)、『地図でみる世界の地域格差OECD地域指標2016年版:都市集中と地域発展の国際比較』(監訳、OECD編著、明石書店、2017年)など。

鍬塚 賢太郎  (クワツカ ケンタロウ)  (

1972年福岡県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了(博士〈文学〉)。現在、龍谷大学経営学部准教授。専攻は、経済地理学。主な著書・論文・訳書に、『現代インド4 台頭する新経済空間』(共著、東京大学出版会、2015年)、『現代インドにおける地方の発展』(共著、海青社、2014年)、『日本経済地理読本』(共著、東洋経済新報社、2014年)、「インドの空間構造に関するデータ分析―2011年国勢調査を用いた就業機会の地区類型―」(「地理科学」73-3、2018年)、『地図でみる世界の地域格差OECD地域指標2016年版:都市集中と地域発展の国際比較』(共訳、OECD編著、明石書店、2017年)など。

久保 倫子  (クボ トモコ)  (

1981年茨城県生まれ。筑波大学一貫制博士課程生命環境科学研究科修了(博士〈理学〉)。現在、筑波大学生命環境系助教。専攻は、都市地理学、ハウジング研究。主な著書・論文・訳書に、『東京大都市圏におけるハウジング研究:都心居住と郊外住宅地の衰退』(単著、古今書院、2015年)、『都市の空き家問題 なぜ? どうする?:地域に即した問題解決にむけて』(共編著、古今書院、2016年)、「東京都心部におけるマンション供給の多様化-コンパクトマンションの供給戦略に着目して-」(「地理学評論」84-5、460-472、2011年)、『地図でみる世界の地域格差OECD 地域指標2016年版:都市集中と地域発展の国際比較』(共訳、OECD編著、明石書店、2017年)、『The Rise in Vacant Housing in Post-growth Japan: Housing Market, Urban Policy, and Revitalizing Aging Cities』(共編著、Springer、2019年)など。

久木元 美琴  (クキモト ミコト)  (

1979年鹿児島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(博士〈学術〉)。現在、大分大学経済学部准教授。専攻は、都市地理学、公共サービスの地理学、特に地域における子育て支援を中心とした福祉サービスの需給の地域差。主な著書・論文・訳書に、『保育・子育て支援の地理学:福祉サービス需給の「地域差」に着目して』(単著、明石書店、2016年)、『地方行財政の地域的文脈』(共著、古今書店、2012年)、『女性就業と生活空間:仕事・子育て・ライフコース』(共著、明石書店、2012年)、「東京都心湾岸再開発地におけるホワイトカラー共働き世帯の保育サービス選択」(「経済地理学年報」59-3、2013年)、「地方温泉観光地における長時間保育ニーズへの対応」(「地理学評論」83-2、2010年)、『地図でみる世界の地域格差OECD地域指標2016年版:都市集中と地域発展の国際比較』(共訳、OECD編著、明石書店、2017年)など。

飯嶋 曜子  (イイジマ ヨウコ)  (

1972年東京都生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了(博士〈地理学〉)。現在、明治大学政治経済学部准教授。専攻は、経済地理学、政治地理学、ヨーロッパ地域論、特にEUの地域政策や地域振興。主な著書・訳書に『世界地誌シリーズ11 ヨーロッパ』(共著、朝倉書店、2019年)、『朝倉世界地理講座9巻 中央・北ヨーロッパ』(共著、朝倉書店、2014年)、『拡大ヨーロッパとニューリージョン』(共著、原書房、2012年)、『地方行財政の地域的文脈』(共著、古今書院、2012年)、『EU拡大と新しいヨーロッパ』(共著、原書房、2007年)、『福祉の世界』(共訳、S. ピンチ著、古今書院、2001年)など。

由井 義通  (ユイ ヨシミチ)  (

1960年愛媛県生まれ。広島大学文学研究科博士課程後期単位取得退学(博士〈文学〉)。現在、広島大学大学院教育学研究科教授。専攻は、都市地理学、特に都市の住宅問題や女性の住宅問題。主な著書・訳書に、『地理学におけるハウジング研究』(大明堂、1999年)、『シングル女性の都市空間』(共編著、大明堂、2002年)、『働く女性の都市空間』(共編著、古今書院、2004年)、『人口減少と地域:地理学的アプローチ』(共著、京都大学学術出版会、2007年)、『地図でみる日本の女性』(共著、明石書店、2007年)、『女性就業と生活空間:仕事・子育て・ライフコース』(編著、明石書店、2012年)、『都市の空き家問題 なぜ? どうする?:地域に即した問題解決にむけて』(共編著、古今書院、2016年)、『ESD コンピテンシー:学校の質的向上と形成能力の育成のための指導指針』(監訳、トランスファー21 編著、明石書店、2012年)、『地図でみる世界の地域格差OECD 地域指標2016年版:都市集中と地域発展の国際比較』(共訳、OECD 編著、明石書店、2017年)、『The Rise in Vacant Housing in Post-growth Japan: Housing Market, Urban Policy, and Revitalizing Aging Cities』(共編著、Springer、2019年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。