著者プロフィール
グレン・ダンラップ
(グレン ダンラップ) (著)
ネバダ大学の特任教授。ポジティブ行動支援(positive behavior support)、早期介入、自閉症とその関連障害、児童保護、家族、家族支援の領域における研究と教育に、何十年にもわたり取り組んできた。ウエストバージニアの自閉症トレーニングセンターや、自閉症とその関連障害に関するフロリダのセンターの設立に関わった。また、連邦政府の助成金によるいくつかの研究センターにおいて、研究リーダーを務めた。240本以上の論文、書籍(単著または分担)を執筆し、15の学術誌において編集委員を務めている。Journal of Positive Behavior Interventionsの設立当初の編集者で、Topics in Early Childhood Special Educationの編集者を約10年務めている。
フィリップ・ストレイン
(フィリップ ストレイン) (著)
コロラド大学教育学部と人間発達学部における教育心理学の教授であり、ポジティブ早期学習センター(Positive Early Learning Experiences Center)のセンター長。自閉症幼児、問題行動の予防、インクルージョンの実践に関する300本以上の学術論文を執筆している。これらの領域で40年以上、教員、早期介入プログラムの管理者、大学教授を務めてきた。問題行動や自閉症に関する研究で5000万ドル以上の助成金を受けてきた。また、様々な業績に関する賞を受賞している。
ジャニス・リー
(ジャニス リー) (著)
ネバダ大学の研究チームのメンバー。Prevent-Teach-Reinforce for Young Children: The Early Childhood Model of Individualized Positive Behavior Support(Paul H. Brookes Publishing Co., 2013)の共著者であり、ネバダ州北部で行った幼児に対するPrevent-Teach-Reinforceモデル(以下、PTRモデル)に関するランダム化比較試験のコーディネーターを務めた。また、ネバダ州における幼児の社会情動能力を促進するプログラムや、早期の保育や教育の場面にわたるピラミッドモデルのコーディネーターでもある。早期介入、早期段階、問題行動、ポジティブ行動支援、社会的情動能力、自閉症と発達障害、インクルージョン、家族との協働に興味を持ち、取り組んできた。20年以上にわたり、実践者、コンサルタント、コーチ、トレーナー、テクニカルアシスタントとして、地域、州、国際規模において、子ども、家族、実践者、専門家と協働してきた。早期特別教育で修士号を修めており、認定行動分析士(Board-Certified Behavior Analyst)でもある。
ジャクリーン・ジョセフ
(ジャクリーン ジョセフ) (著)
コロラド大学のポジティブ早期学習センターにおける、PTR幼児モデルのランダム化比較試験のコーディネーター。PTR幼児モデルに関する論文や書籍を分担執筆してきている。また、PTR幼児モデルに関して何十ものトレーニングやワークショップを行ってきた。センターで働く以前は、障害のある幼児の家族に対するサポートを主に行ってきた。研究の専門は、家庭、早期教育、保育の場面において、幼児の問題行動を減らし、社会的情動能力を高めるためのエビデンスに基づく介入などである。
クリストファー・バートランド
(クリストファー バートランド) (著)
サウスフロリダ大学における児童発達や家族研究に関する学部の特任助教。ポジティブ行動支援、家族や地域の参画の領域で多くの研究や研究補佐を共同で行ってきた。家族支援サービスのコーディネートや、家庭や地域における行動支援の開発と実行を広範囲にわたり行ってきた。
リーセ・フォックス
(リーセ フォックス) (著)
サウスフロリダ大学の児童発達や家族研究に関する学部の教授であり、発達障害支援を改善するための大学センターである、フロリダのインクルーシブ地域センターの共同ディレクター。乳幼児に対する社会情動能力促進に関するピラミッドモデルの開発者の1人である。さらに、早期教育や保育場面におけるエビデンスに基づく実践や、早期教育の実践者の専門性向上やコーチング、家族支援、ポジティブ行動支援、早期の保育や教育プログラムにおけるピラミッドモデルの実行に関する、研究、トレーニング、技術提供に取り組んでいる。
神山 努
(カミヤマ ツトム) (監訳)
修士(教育学)。臨床発達心理士。1983年栃木県生まれ。
筑波大学大学院教育研究科修了。福祉施設の職員を経て、現在は独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の研究員(企画部調査担当)。
論文は、「自閉スペクトラム症幼児の保護者に対するインターネット電話を介したペアレント・トレーニングの効果」(『特殊教育学研究』49, 361-375[共著],2017年)、「社会福祉法人における基本版機能的行動アセスメントに基づいた行動問題支援研修の評価」(『発達障害研究』35, 209-219[共著],2017年)など、保護者支援が主な研究テーマ。
庭山 和貴
(ニワヤマ カズキ) (監訳)
博士(心理学)。公認心理師。1986年新潟県生まれ。
関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、現在は国立大学法人大阪教育大学大学院連合教職実践研究科の特任准教授。
論文は、「自己記録手続きを用いた教師の言語賞賛の増加が児童の授業参加行動に及ぼす効果―担任教師によるクラスワイドな“褒めること”の効果」(『教育心理学研究』64, 598-609[共著],2016年)、「プロンプトによる教師の注目の増加が通常学級に在籍する自閉症スペクトラム障害のある児童の授業参加に及ぼす効果」(『行動分析学研究』31, 55-62[共著],2016年)など。学校全体で取り組むポジティブな行動支援が主な研究テーマ。
安藤 世莉奈
(アンドウ セリナ) (訳)
学士(心理学)。福岡県生まれ。
カナダのブリテッシュコロンビア大学心理学学士修了。現在、ブリテッシュコロンビア大学特別教育学修士課程に通う。バンクーバーで、セラピストとして自閉症児を対象とした応用行動分析に基づいたセラピー、School BoardでのSpecial Education Assistant(特別教育補助)として働いた後、現在はジュニアコンサルタントとして、自閉症児とその保護者、学校でも支援を行う。
杉原 聡子
(スギハラ サトコ) (訳)
修士(臨床心理学)。臨床心理士・公認心理師。1986年島根県生まれ。
関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。現在、学校法人船田教育会作新学院大学人間文化学部の専任講師。
論文は、「自閉スペクトラム症児の運筆訓練時における親の指導行動に対するビデオ・フィードバック」(『行動分析学研究』30, 13-23[共著],2015年)、「注意欠如多動症の男児の登校行動と宿題行動に対するトークン・エコノミーの適用による家庭内支援の検討」(『行動分析学研究』印刷中)など。保護者支援・支援者支援が主な研究テーマ。
館 真里子
(タチ マリコ) (訳)
修士(特別教育学)。BCBA。1981年カナダ・バンクーバー生まれ。
カナダのブリテッシュコロンビア大学特別教育学修士修了。Board Certified Behavior Analyst(認定応用行動分析士)取得を経てFamily Centred Practices Groupでシニアコンサルタントとして応用行動分析に基づいて自閉スペクトラム症幼児や保護者を対象とする家庭と学校での支援を行う。Vancouver School Boardで「クラス内で行う応用行動分析」、バンークバー日本語学校では「校内で行うボジテイブな行動支援」をテーマにした講演を行う。
廣瀬 眞理子
(ヒロセ マリコ) (訳)
博士(心理学)。公認心理師・臨床発達心理士・精神保健福祉士。兵庫県生まれ。
関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。現在同大学院受託研究員非常勤講師。論文は、「ひきこもり者の社会再接続へとつながる家族の関わりプロセスの一研究」(『家族心理学研究』2, 137-151, 2013年)「ひきこもり電話相談における家族ニーズの多元的分析―混合研究法によるアプローチ」(『コミュニティ心理学研究』22, 25-41[共著],2018年)など。青年期以降のひきこもり・発達障害のある方の家族を中心とした行動支援が主な研究のテーマ。