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ともに生きるための教育学へのレッスン40 北海道大学教育学部(編) - 明石書店
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ともに生きるための教育学へのレッスン40 (トモニイキルタメノキョウイクガクヘノレッスンヨンジュウ) 明日を切り拓く教養 (アスヲキリヒラクキョウヨウ)

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発行:明石書店
A5判
200ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-7503-4882-7   COPY
ISBN 13
9784750348827   COPY
ISBN 10h
4-7503-4882-1   COPY
ISBN 10
4750348821   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年8月10日
書店発売日
登録日
2019年8月1日
最終更新日
2019年8月20日
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紹介

北海道大学教育学部発足70周年にあたり、教員一同が「こころと身体」「学びと教育」「社会と文化」の各分野・テーマごとに、その特徴・魅力をコンパクトにまとめて発信。教育に関する認識と世界を広げるとともに、「教育を研究すること」の面白さを伝える。

目次

 教育学への道程[宮﨑隆志]

Ⅰ こころと身体

1 【発達】発達するとは良いことばかりではない[加藤弘通]
2 【トラウマ】どんな辛い出来事も時間がたてば楽になるのか──トラウマという問題[渡邊誠]
3 【精神障害】精神障害者を多様性にひらく[松田康子]
4 【障害とは】「障害」はどこにある。ヒトの中? それとも……?[安達潤]
5 【アセスメント】子どものアセスメントにおける難題[岡田智]
6 【読字能力】文字を読むということ[関あゆみ]
7 【脳と教育】脳と視覚世界との関わり[河西哲子]
8 【運動】運動と疲労[柚木孝敬]
9 【生物時計】健康に深く関わる生物時計のふしぎ[山仲勇二郎]
10 【他者】ヒトが他者と関わるしくみを明らかにする[阿部匡樹]
11 【身体技法】身体技法:教育をからだの次元から考える[石岡丈昇]
12 【障害者とスポーツ】障害者スポーツの可能性とできない身体の創造性[山崎貴史]
13 【身体文化】身体文化のポリフォニー[池田恵子]
 ■ブックガイド(各レッスンの推薦図書)

Ⅱ 学びと教育

1 【education】educationは能力を引き出すことか[白水浩信]
2 【子育て】子どもを育てるのは誰か[川田学]
3 【社会化】子どもは大人を社会化するか[伊藤崇]
4 【動機づけ】やる気を理解すること[大谷和大]
5 【授業研究】授業における学び──授業を研究する[守屋淳]
6 【学力】学力は、自分の努力の結果か[上山浩次郎]
7 【外国語の文法指導】外国語(英語)の文法指導の内容に関して──場所を指示する表現を含む文の場合[大竹政美]
8 【学校体育】学校体育に「スポーツ」は必要か[崎田嘉寛]
9 【学問の自由】「学問の自由」は研究者の自由か[光本滋]
10 【教員養成】大学における教員養成をどのように理解すれば良いか[張揚]
11 【アメリカの教育改革】アメリカの教育改革の光と影[篠原岳司]
12 【教育人類学】文化的に適切な教育は可能か[ジェフリー・ゲーマン]
13 【協働の経験】協働の経験が生み出す思想[宮﨑隆志]
14 【子育て支援】近代家族規範をこえて子育て支援を考える[丸山美貴子]
 ■ブックガイド(各レッスンの推薦図書)

Ⅲ 社会と文化

1 【中心と周縁】フロンティアを/フロンティアから考える[北村嘉恵]
2 【国家と国語】一つの国家、一つの国語という「常識」[近藤健一郎]
3 【若者と青年】「大人になる」とはどういうことか[辻智子]
4 【異文化比較】中世ドイツの「後朝の歌」を日本文化の目でとらえなおす[寺田龍男]
5 【定住と漂泊】幸福を求めて民が生きた古の世[保延光一]
6 【認識枠組】世界の見え方を決めるもの──認識枠組と文化装置[土田映子]
7 【社会的不平等】教育と社会的不平等の関連を解明する──新しい論点と課題[小内透]
8 【教育費】教育費を負担するのは誰か[鳥山まどか]
9 【男女平等】職場を男女平等にするには何が必要か[駒川智子]
10 【働くこと】学ぶことと働くことはどのような関係にあるのか[上原慎一]
11 【学びの場】「学校」を超える学びの場[横井敏郎]
12 【教育と貧困】教育は貧困をなくせるか[松本伊智朗]
 ■ブックガイド(各レッスンの推薦図書)

 あとがき

前書きなど

あとがき

 本書は、北海道大学教育学部創立70 周年記念事業の一環として、出版される。創立された1949年は、戦前の学制が改められ新制大学(現在の大学)が誕生した年である。戦前には学校教員の養成組織である「師範学校」があったが、大学において「教育」の研究を目的とした「教育学部」はなかった。戦後、新制大学の成立にあたって、「師範学校」は各地の国立大学の教育学部・学芸学部、学芸大学(教育大学)として再編されていく。同時に、北大を含むいくつかの大学は、教育それ自体を研究対象とする「教育学部」を設置することになる。
 教育は、社会的な生成物であると同時に、人間を対象とする営みである。人と人との間に存在する身近な実践活動であると同時に、国家による制度化と統制の対象となる。人の自由を拡大する営みにも、人を抑圧する権力装置にもなりうる。従って教育の研究は、社会の仕組みを研究する社会科学から、個別の人間に焦点を当てる生理学や心理学までの幅広い学問分野にまたがる。教える・学ぶといった過程から、学校や行財政という社会制度のあり方まで対象が広がる。そしてそれらの研究は、人権を尊重する理念に裏付けられている必要がある。
 本書が幅広い学問領域から構成され、教育学部という名前から想像される国語や数学といった「教科別」の構成になっていないのは、こうした「教育」を研究対象とする教育学部の成り立ちと、教育研究の学問上の性格による。これを反映して、現在の学部の組織構成は教育基礎論、教育社会科学、教育心理学、健康体育の4 つの分野と附属子ども発達臨床研究センターからなっている。学部・大学院の概要やカリキュラム、最近の動向、教員の紹介等は、北海道大学教育学部のホームページをご覧頂きたい。

 (…後略…)

著者プロフィール

宮﨑 隆志  (ミヤザキ タカシ)  (

研究分野:社会教育学、北海道大学大学院教育学研究院教授、博士(教育学)、北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程中退、主著:佐藤一子編著『地域学習の創造』(東京大学出版会、2015)

松本 伊智朗  (マツモト イチロウ)  (

研究分野:教育福祉論、北海道大学大学院教育学研究院教授、教育学修士、北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程中退、主著:『子どもの貧困──子ども時代のしあわせ平等のために』(共編著、明石書店、2008)

白水 浩信  (シロウズ ヒロノブ)  (

研究分野:教育思想、北海道大学大学院教育学研究院准教授、博士(教育学)、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、主著:『ポリスとしての教育』(東京大学出版会、2004)

上記内容は本書刊行時のものです。