版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
現代中国における宗教学術史 アリム・トヘテイ(著) - 明石書店
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

直接取引:なし

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

現代中国における宗教学術史 (ゲンダイチュウゴクニオケルシュウキョウガクジュツシ) イスラーム篇 (イスラームヘン)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:明石書店
A5判
296ページ
上製
価格 5,000円+税
ISBN
978-4-7503-4870-4   COPY
ISBN 13
9784750348704   COPY
ISBN 10h
4-7503-4870-8   COPY
ISBN 10
4750348708   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0014  
0:一般 0:単行本 14:宗教
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年8月5日
書店発売日
登録日
2019年7月29日
最終更新日
2019年8月9日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

中国の現代イスラーム教学術研究の発展と変化過程での「時代背景」「「哲学・政治学分野の研究」人物、機構及びその学術刊行物」「学術会議」「参考書と史料整理」「歴史分野の研究」「教学分野の研究」「文化及び他の分野の研究」など系統立てて整理・分析。

目次

 まえがき

序章
 第一節 課題の意義、前期研究及び構想
  一 課題の意義
  二 前期研究
  三 研究構想及び方法
 第二節 時代背景

第一章 人物、機構及び学術刊行物
 第一節 学術の基礎を築いた人物
 第二節 機構及び学術刊行物
  一 研究機構
  二 学術刊行物

第二章 学術会議
 第一節 二〇〇〇年以前
 第二節 二〇〇〇年以後

第三章 辞書事典類、史料整理
 第一節 辞書事典類
  一 百科事典・辞典
  二 索引類
 第二節 史料収集と整理
  一 全体の局面から
  二 個別な資料研究として

第四章 歴史分野の研究
 第一節 中国のイスラーム史研究を中心とする
  一 一九四九年以前
  二 一九四九年以後
 第二節 世界のイスラーム史研究を中心とする
  一 翻訳研究から
  二 中国人研究者の研究

第五章 教(経、法、義、派)学分野の研究
 第一節 中国のイスラーム研究を中心とする
  一 教派
  二 門宦
  三 経堂教育
 第二節 世界のイスラーム研究を中心とする
  一 「コーラン」の研究
  二 教法、教義研究
  三 教派、主義の研究

第六章 哲学と政治分野の研究
 第一節 哲学分野の研究
  一 哲学思想研究――回儒学研究
  二 国外イスラーム哲学の研究を中心とする
 第二節 政治分野の研究
  一 イスラーム復興と「原理主義」方面の研究
  二 イスラーム教と世界政治

第七章 文化及び他分野の研究
 第一節 イスラーム文化分野の研究
  一 世界イスラーム文化方面
  二 中国イスラーム文化及び伝統文化との関係方面
 第二節 文明対話などの分野の研究

終章

 参考文献

前書きなど

まえがき

 (…前略…)

 この度「中国におけるイスラーム地域研究資料の収集・利用の促進と資料学の開拓」という研究課題の成果として、『現代中国における宗教学術史――イスラーム篇』を上梓することができた。本著作は学術史の角度から中国現代イスラーム及びムスリム分野の研究歴程及び成果に対する帰納と纏めを行なっている。まず最大限の成果を得るためにイスラームなど関係する分野の研究員が提供している総括経験を起点とし、二つ目としてその後に学者が提供しているこの時期のイスラーム研究の文献資料を参照している。また、すでに得ている学術の成果に整理と纏めが加えられることにより、研究過程に欠かせない部分として学術研究の意識を強め、その規範を設立することを目的としている。
 筆者はウイグル語、中国語、日本語、英語、トルコ語に通じ、イスラーム哲学・文化、中国の哲学・宗教、日本の思想・文化、西洋政治思想などに幅広い知的探求心と柔軟な思考、理論構成力を兼ね備えた若手研究者である。米国の国際政治学者S・ハンティントンは、日本でもベストセラーになった『文明の衝突』(一九九三年)で、未来における一つの可能性としてイスラーム・儒学コネクションという図式を提起したように、筆者も特に儒学とイスラーム文化・思想関係の研究においては、精緻で独創的な研究成果を挙げている。
 筆者の研究者としての根本的な視座は、複数の異なる文化がどのような形でよりよく共生し、また新たな文化を生み出すことができるのかという点にあり、加えてその研究は日本と中国関係の研究にも及んでいる。こうした研究姿勢は、イスラームと東アジアとの間の建設的な対話や理解に繋がり世界平和のためであることと、筆者の強く信じるものである。

著者プロフィール

アリム・トヘテイ  (アリム トヘテイ)  (

東北大学学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部人間・社会領域助教。
南京大学大学院哲学系、東北大学大学院文学研究科連合育成博士課程指導認定退学。哲学博士(哲学)。専攻は東洋哲学と宗教。
北京大学哲学系ポスドク研究員、武漢大学哲学院講師、東北大学国際文化研究科・日本学術振興会外国人特別研究員(PD)を経て現職。

【主な著作】
『日本におけるイスラーム研究史――中国篇』(春風社、2019年、310頁)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。