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アルコールと酔っぱらいの地理学 マーク・ジェイン(著) - 明石書店
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アルコールと酔っぱらいの地理学 (アルコールトヨッパライノチリガク) 秩序ある/なき空間を読み解く (チツジョアルナキクウカンヲヨミトク)
原書: Alcohol, Drinking, Drunkenness: (Dis)Orderly Spaces

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発行:明石書店
四六判
304ページ
上製
価格 2,700円+税
ISBN
978-4-7503-4866-7   COPY
ISBN 13
9784750348667   COPY
ISBN 10h
4-7503-4866-X   COPY
ISBN 10
475034866X   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0025  
0:一般 0:単行本 25:地理
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年7月30日
書店発売日
登録日
2019年7月9日
最終更新日
2019年7月31日
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紹介

イギリスの地方都市と農村での聞き取り調査を基礎に、都市・田園・ジェンダー・エスニシティなどのテーマから「飲酒空間の地理」を構築する。近年英語圏で急速に発展中の「アルコールの地理学」の嚆矢となった一冊。「イギリス人と酒」の素顔を知りたい人にも。

目次

 日本語版へのはしがき
 謝辞

序章 酒・飲酒・酩酊の地理
 アルコール研究と地理学的アプローチ
 地理学と酒・飲酒・酩酊
 秩序ある/なき空間を読み解く

第1章 都市
 「飲酒の害悪」と近代都市
 ビンジ・シティ? 酒・飲酒・酩酊と現代の都市生活
 おわりに

第2章 田園
 田園における飲酒の理論化
 田園におけるアルコールと若者
 おわりに

第3章 ホーム
 ホームの欠如――イギリスにおける飲酒の地図を描く
 家庭内の飲酒実践、社会的意味、社会的差異
 おわりに

第4章 ジェンダー
 男性性、女性性とアルコール消費
 ジェンダー化された飲酒パターン、場所、目的
 ジェンダー化された飲酒をめぐるさまざまな場面
 おわりに

第5章 エスニシティ
 禁欲というムスリムの文化
 不在の存在――パキスタン系ムスリム・コミュニティにおけるアルコール
 夜間経済――出会いと社会結合へのインパクト
 おわりに

第6章 世代
 私の世代――記憶のなかのアルコールに対する態度と消費
 飲酒実践における世代間の連続性と非連続性
 おわりに

第7章 感情と身体
 アルコール消費の感情と身体の地理
 記憶
 通過儀礼
 感情的会話
 おわりに

「もう一杯いかが?」――あとがき

 付録1 事例研究と研究デザイン
 付録2 ビンジ・ドリンキングの定義とアルコール量単位の解説
 付録3 イギリス政府による全国統計の社会経済的分類

「酔いに任せてもう一杯」――訳者あとがき

 文献一覧
 索引

前書きなど

「酔いに任せてもう1杯」――訳者あとがき

 本書は、Jayne, M., Valentine, G. and Holloway, S.L. (2011), Alcohol, Drinking, Drunkenness: (Dis)Orderly Spaces (Aldershot: Ashgate)の全訳である。原題を直訳すれば『アルコール・飲酒・酩酊――(無)秩序の諸空間』となろうが、「アルコール」という語(アルコール含有飲料を意味する場合もあるため訳書中では主に「酒」と表記)に付随する病理的な意味や時と場合により相反する意味を帯びる酔いの状態を強調することと、どの学問分野からのアプローチなのか明確になるよう『アルコールと酔っぱらいの地理学』とし、副題には本書の目的を端的に表した序章の節タイトルを援用することにした。
 著者たち3名は「社会・文化地理学(Social and Cultural Geography)」を専門とするイギリスの人文地理学者である。いずれも、後期近代の社会・文化と空間の読解を主軸に据えた著作を数多く発表し、複数の国際的学術誌編集を務め、ウェールズおよびイングランドの著名な研究型大学の教授職にあり、年齢的にも50歳前後ということもあって、専門コミュニティのなかでも中核を担う立場にいる研究者たちといえる。

 (…後略…)

著者プロフィール

マーク・ジェイン  (マーク ジェイン)  (

 原著執筆当時、マンチェスター大学上級講師。
 1970年生まれ。2001年スタフォードシャー大学の社会学分野でPh.D.を取得。バーミンガム大学、マンチェスター大学などを経て、2015年よりカーディフ大学人文地理学教授。
 専門は社会・文化地理学。

ジル・バレンタイン  (ジル バレンタイン)  (

 原著執筆当時、リーズ大学教授。
 1965年生まれ。1989年レディング大学の地理学分野でPh.D.を取得。シェフィールド大学、リーズ大学およびリーズ社会科学研究所などを経て、2012年よりシェフィールド大学地理学教授および社会科学部長、2017年より副学長。英国学士院フェロー、社会科学院フェロー。
 専門は社会・文化地理学。

サラ・L・ホロウェイ  (サラ エル ホロウェイ)  (

 原著執筆当時、ラフバラー大学教授。
 1970年生まれ。1996年シェフィールド大学の地理学分野でPh.Dを取得。ラフバラー大学などを経て、2010年よりラフバラー大学人文地理学教授。社会科学院フェロー。
 専門は社会・文化地理学。

杉山 和明  (スギヤマ カズアキ)  (

 1973年静岡県生まれ。2004年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(地理学)。日本学術振興会PD特別研究員・大阪市立大学などを経て、2019年より流通経済大学経済学部教授。
 専門は人文地理学、社会・文化地理学。

二村 太郎  (フタムラ タロウ)  (

 1975年千葉県生まれ。2008年ケンタッキー大学大学院地理学研究科博士課程修了。Ph.D in Geography.駒澤大学・立教大学・上智大学ほか非常勤講師、同志社大学アメリカ研究所専任研究員などを経て、2016年より同志社大学グローバル地域文化学部准教授。
 専門は人文地理学、北アメリカ地域研究。

荒又 美陽  (アラマタ ミヨウ)  (

 1973年北海道生まれ。2005年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程中途退学。博士(社会学)。恵泉女学園大学、東洋大学を経て、2018年より明治大学文学部教授。
 専門は人文地理学、フランス地域研究。

成瀬 厚  (ナルセ アツシ)  (

 1970年生まれ。埼玉県で育つ。1999年東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。独立研究者。
 専門は人文地理学。

上記内容は本書刊行時のものです。