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ものがたり 現代労働運動史1 1989~1993 高木 郁朗(著) - 明石書店
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ものがたり 現代労働運動史1 1989~1993 (モノガタリゲンダイロウドウウンドウシイチセンキュウヒャクハチジュウキュウカラセンキュウヒャクキュウジュウサン) 世界と日本の激動の中で (セカイトニホンノゲキドウノナカデ)

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発行:明石書店
四六判
264ページ
並製
価格 2,300円+税
ISBN
978-4-7503-4694-6   COPY
ISBN 13
9784750346946   COPY
ISBN 10h
4-7503-4694-2   COPY
ISBN 10
4750346942   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年6月
書店発売日
登録日
2018年6月29日
最終更新日
2018年7月11日
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紹介

連合が結成された1989年から今日に至る日本労働運動の現代史を4分冊で綴るシリーズ。第1巻では、冷戦終結に象徴される世界情勢と、一方では日本におけるバブル経済の加熱とその終焉という大激動のなか、連合結成以後数年間の日本労働運動の展開を綴る。

目次

 まえがき

第1章 連合の結成
 1.連合結成大会
  ◇「終わりよければすべてよし」
  ◇トロイカ方式
  [人物紹介]山岸章(やまぎし・あきら)
  [人物紹介]藁科満治(わらしな・みつはる)
  [人物紹介]山田精吾(やまだ・せいご)
 2.全労連と全労協
  ◇「たたかうナショナルセンター」
  ◇「まともな労働運動」
 3.連合加盟をめぐる離合・集散
  ◇新ナショナルセンターへの加盟をめぐって
  ◇金属機械の成立
  ◇全国一般の4分解
  ◇JR労組の離合集散
  ◇自治労と日教組のケース
  ◇組合組織の状況
  [参考資料]連合、全労連、全労協加盟組合
  [参考資料]産業別推定組織率の推移

第2章 大きく変わる世界と日本
 1.東西冷戦の終結
  ◇ゴルバチョフの登場
  ◇東欧民主化
  ◇ソ連崩壊
  ◇東西冷戦終結の労働運動への影響
  ◇中国(第二次)天安門事件
  [参考資料]ソ連・東欧体制崩壊の軌跡
 2.国内の政治と経済の変動
  ◇「山が動いた」
  [コラム]連合参議院
  [コラム]1955年体制
  ◇マルキンとマルビ――バブルとその帰結
  [参考資料]バブル経済の指標
  ◇1.57ショック
  [コラム]少子高齢化の推移・要因とその影響

第3章 連合最初の春闘と総選挙
 1.連合、活動を開始する
  ◇組織体制と機構の整備
  [コラム]地方連合会の活動
  [コラム]連合総研
  [コラム]国際労働財団
  [コラム]労福協
  ◇国際活動
  ◇90年春闘の前段
  [コラム]個別賃金方式
 2.与野党逆転ならず――90年総選挙
  ◇野党選挙協力は言葉だけ
  ◇総選挙結果とその後
 3.私鉄とNTTでスト――90年春闘本番
  ◇ヤマ場の設定
  ◇要求と行動展開
  ◇トヨタを軸に
  ◇私鉄総連と全電通がスト
  ◇中小と公務部門の場合
  ◇結成直後の連合政策・制度改善の闘い
  [参考資料]1990~1993年の政労会談とその内容
  ◇全労連、全労協などの春闘

第4章 国民運動の展開と6つの争議
 1.分裂メーデー
  [参考資料]1990年の連合系メーデー(第61回メーデー)のサブスローガン
 2.連合型国民運動
  ◇運動強調月間と愛のカンパ
  [コラム]原水協、核禁会議、原水禁
  ◇マンデラ歓迎集会
  [人物紹介]ネルソン・マンデラ
 3.育児休業法の仕掛け
 4.グローバリゼーションをめぐる3つの争議
  ◇韓国スミダ争議
  ◇ヴィックス争議
  ◇海員組合と混乗船
 5.炭労三菱南大夕張争議
  ◇石炭産業の状況
  ◇三菱南大夕張の閉鎖計画
  ◇争議の解決とその後
  [コラム]夕張市のその後
 6.医労連・ナースウェーブ行動
 7.国鉄清算事業団闘争
  ◇国労の原職復帰方針
  ◇清算事業団の解雇通告
  ◇自活体制
  [参考資料]自活体制の内容

第5章 湾岸戦争のなかで
 1.湾岸戦争と日本
  ◇イラクのクウェート侵攻と多国籍軍
  ◇こわれた野党の統一
 2.湾岸戦争と労働組合
  ◇支援策への労働組合の対応
  ◇連合のなかでの論議
 3.バブル崩壊後の最初の春闘
  ◇賃金抑制強める日経連
  [参考資料]初任給の推移
  ◇91春闘の具体的展開
  ◇春闘の妥結結果
  ◇育児休業法の成立
  [コラム]育児休業
 4.統一地方選挙と連合の政治方針
  ◇社会党惨敗す
  ◇連合の政治戦略方針
  ◇海部内閣から宮沢内閣へ

第6章 労働組合組織の変化
 1.JRの組織変動
  ◇信楽高原鉄道事故
  ◇JR総連の分裂
  ◇JR連合の結成
  ◇JR連合の連合加盟をめぐって
 2.新しい組織の立ち上げ
  ◇産別整理と複合産別化
  [コラム]大産別、中産別、業種別、複合産別
  ◇一般同盟の外国人労働者組織化方針
  ◇ワーカーズコープ
  ◇退職者などの組織化
  [コラム]高年齢者等の雇用の安定等に関する法律

第7章 連合第2回大会からPKO国会へ
 1.連合第2回大会
  ◇運動方針案の重点
  ◇大会論議から
  ◇総評センター、友愛会議のその後
  ◇全労連などの大会
 2.1992年春闘
  ◇迫りくる不況のなかで
  ◇早まった集中決着
  ◇全電通と私鉄総連でスト
  ◇労働時間をめぐって
  [コラム]生活大国5カ年計画
  ◇公務員の完全週休2日制
  ◇パート労働法と医療マンパワー
  ◇1992年春闘の一般的特徴
  [参考資料]賃金関係統計(1985年~1995年)
  ◇セクハラ訴訟とジェンダー差別訴訟
  [コラム]ジェンダー差別訴訟の展開
  ◇国際労働運動での存在感高まる
 3.PKO法の成立と社会党の暴発
  ◇共和汚職と佐川急便事件
  ◇社会党、議員総辞職行動

第8章 参議院選挙と不況下の春闘
 1.1992年参議院選挙
  ◇連合の政治方針
  ◇連合型選挙の惨敗
  ◇佐川事件の再燃
  [コラム]1990年代初期の政治スキャンダル
  ◇民間政治臨調と殿様連合
 2.不況下の春闘
  ◇複合不況とリストラ
  ◇賃上げ・時短要求と結果
  ◇春闘結果では実質賃金の低下
  ◇所得税減税・労働基準法改正・パート労働法

第9章 細川連立政権への道
 1.自民党の分裂と内閣不信任の成立
  ◇連合の政治方針
  ◇宮沢内閣不信任の成立と自民党の分裂
  ◇非自民政治勢力の結集
 2.東京レイバーサミット
  ◇雇用を軸に
  ◇宮沢首相との会見と東京サミット
 3.細川連立政権の誕生
  ◇総選挙の結果
  ◇細川連立政権の誕生

 主要参考文献

前書きなど

まえがき

 (…前略…)


 教育文化協会は2000年に『ものがたり戦後労働運動史』全10巻の刊行を完結した。その対象は、占領下で再出発し、嵐のような激動をへて、労働戦線統一のかたちをとって連合が成立するまでの日本の労働組合の活動であった。本書は、それを受け継ぐものとして、1989年、すなわち連合が結成された年以降の労働運動の歴史についてのシリーズの第1冊目として企画されたものである。シリーズのプランでは、連合の成立の時期から、民主党政権が成立し、崩壊する時期までのおよそ24年間の労働運動の歴史を4分冊で、描きだすこととなっている。たまたま、かつての『ものがたり戦後労働運動史』の編集委員会のキャップをつとめたという経緯もあって、筆者が執筆の任にあたることとなった。

 (…後略…)

著者プロフィール

高木 郁朗  (タカギ イクロウ)  (

1939年生まれ。東京大学経済学部卒業。山形大学教授、日本女子大学教授を歴任し、現在、日本女子大学名誉教授。
著書:『国際労働運動』(日本経済新聞社)、『春闘論』(労働旬報社)、『労働経済と労使関係』(教育文化協会)、『労働者福祉論』(教育文化協会)等
編著:『ものがたり戦後労働運動史(全10巻)』(教育文化協会)等
監修:『日本労働運動史事典』(明石書店)、『増補改訂版 共助と連帯――労働者自主福祉の意義と課題』(明石書店)等
訳書:『OECD図表でみる世界の社会問題』『同2』『同3』『同4』(明石書店)ほか多数

教育文化協会  (キョウイクブンカキョウカイ)  (協力

1995年12月、連合、連合構成組織などにより設立。労働教育及び教育文化活動の振興を通じて、勤労者とその家族の学習・文化活動の支援と、時代の要請に応えうる人材の育成を行い、勤労者の福祉の向上および労働運動、社会の健全な発展に寄与することを事業目的としている。

上記内容は本書刊行時のものです。