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現代日本の宗教と多文化共生 高橋 典史(編著) - 明石書店
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現代日本の宗教と多文化共生 (ゲンダイニホンノシュウキョウトタブンカキョウセイ) 移民と地域社会の関係性を探る (イミントチイキシャカイノカンケイセイヲサグル)

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発行:明石書店
A5判
240ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-7503-4668-7   COPY
ISBN 13
9784750346687   COPY
ISBN 10h
4-7503-4668-3   COPY
ISBN 10
4750346683   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年4月
書店発売日
登録日
2018年4月19日
最終更新日
2018年5月1日
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紹介

二百数十万の在留外国人が暮らす現代の日本において、地域社会の多文化共生に関与する有力なアクターの一つとしての宗教の可能性とその課題について、社会学や文化人類学の立場による社会調査の成果をもとに、多面的に検討・分析していく。

目次

 まえがき

序章 「宗教と多文化共生」研究が目指すもの[白波瀬達也・高橋典史]
 1.はじめに
 2.欧米社会における移民と宗教の関係性
 3.多文化共生の問題からみる日本の宗教状況
 4.本書の目的と概要

第1章 カトリックにおける重層的な移民支援[白波瀬達也]
 1.はじめに
 2.進行するマルチエスニック化
 3.組織理念としての移民との共生
 4.多文化共生の拠点としてのカトリック教会
 5.移民支援の系譜
 6.重層的な移民支援
 7.おわりに

第2章 カトリック教会による宗教組織内〈多文化共生〉を目指す試み――在日ブラジル人の場合[星野壮]
 1.はじめに
 2.在日ブラジル人社会における宗教
 3.在日ブラジル人に関わるカトリック教会
 4.長崎巡礼と移民100周年祭のインパクト
 5.エスニックなイベントの両義性?
 6.不況のなかでの宗教組織外〈多文化共生〉
 7.おわりに

第3章 日本におけるインドシナ難民の地域定住と宗教の関わり――ベトナム難民の事例を中心に[高橋典史]
 1.はじめに
 2.冷戦下の西側諸国におけるインドシナ難民の受け入れ
 3.日本のインドシナ難民の受け入れと宗教界
 4.ベトナム難民の地域定住における宗教の役割
 5.おわりに

第4章 異文化をつなぐカトリックの媒介力――神戸市・たかとり教会の事例から[野上恵美]
 1.はじめに
 2.国内外におけるベトナム系移住者の宗教
 3.カトリックたかとり教会の概要
 4.教会にキリスト像が設置された経緯
 5.地域社会とつながるカトリック教会
 6.おわりに

第5章 高齢化問題に取り組む韓国系キリスト教会――大阪市・在日コリアン集住地域を事例に[荻翔一]
 1.はじめに
 2.在日コリアンの歴史と宗教
 3.調査対象の地域および教会の概要
 4.地域社会に向けた教会の福祉活動
 5.おわりに

第6章 被差別部落/在日朝鮮人コミュニティにおけるキリスト者の実践――「地域化」と「内部化」という相互作用[山本崇記]
 1.はじめに――スラム・貧困地域と社会福祉事業
 2.スラム/同和対策から多文化共生事業への「離陸」
 3.「地域化」の段階的展開
 4.「地域化」という戦略の評価
 5.おわりに――「地域化」後の今

第7章 宗教関連施設を通じたフィリピン人移住者たちのネットワーク――京都市・希望の家を事例に[永田貴聖]
 1.はじめに
 2.フィリピン人の社会関係の広がり
 3.カトリック教会を基盤とした活動から地域社会へ
 4.おわりに

第8章 ムスリム・コミュニティと地域社会――イスラーム団体の活動から「多文化共生」を再考する[岡井宏文]
 1.はじめに
 2.日本のムスリムとモスク
 3.イスラーム団体と周辺社会
 4.イスラーム団体の活動と「多文化共生」
 5.おわりに

第9章 地域政策理念としての「多文化共生」と宗教セクターの役割[徳田剛]
 1.はじめに
 2.「多文化共生」概念の成立過程と意味変容
 3.意味変容の背景要因
 4.行財政のスリム化がもたらす諸セクターの隘路
 5.宗教セクターの相対的自立性
 6.おわりに

 あとがき
 編著者・執筆者略歴

前書きなど

あとがき

 1990年代以降、日本では多文化共生にちなんだ実践や研究が積み重ねられてきた。そのなかで宗教はどれほど言及されてきたであろうか。本書はこれまで見落とされがちであった、宗教と多文化共生の関係に光を当てている。

 (…中略…)

 では、本書の独自性はどこにあるのか。それは宗教と多文化共生に関する理論的枠組みを提示したこと、具体的な地域社会に焦点を当てて移民と宗教の関係を論じていることの2点に集約されるだろう。まだまだ荒削りな段階であることは承知しつつも、現時点での研究成果を世に問うことを優先した。

 (…後略…)

著者プロフィール

高橋 典史  (タカハシ ノリヒト)  (編著

▼1979年生まれ▼東洋大学社会学部教授▼一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学・博士(社会学)▼専門分野:宗教社会学▼主な著書・論文 2012『宗教と社会のフロンティア――宗教社会学からみる現代日本』勁草書房(塚田穂高・岡本亮輔との共編著)。2014『移民、宗教、故国――近現代ハワイにおける日系宗教の経験』ハーベスト社。

白波瀬 達也  (シラハセ タツヤ)  (編著

▼1979年生まれ▼桃山学院大学社会学部准教授▼関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程単位修得退学・博士(社会学)▼専門分野:宗教社会学、福祉社会学▼主な著書・論文 2015『宗教の社会貢献を問い直す――ホームレス支援の現場から』ナカニシヤ出版。2017『貧困と地域――あいりん地区から見る高齢化と孤立死』中公新書。

星野 壮  (ホシノ ソウ)  (編著

▼1975年生まれ▼大正大学文学部専任講師▼大正大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学・博士(文学)▼専門分野:宗教社会学▼主な著書・論文 2014, “The potentiality of Brazilian immigrants’ religious communities as social capital: the case of Christian churches in Toyohashi under an economic depression”, Hugo Cordova Quero and Rafael Shoji, (eds.) Transnational Faiths: Latin-American Immigrants and their Religions in Japan, Ashgate Publishing.

上記内容は本書刊行時のものです。