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グローバル環境ガバナンス事典
原書: Dictionary and Introduction to Global Environmental Governance
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年5月
- 書店発売日
- 2018年5月10日
- 登録日
- 2018年5月2日
- 最終更新日
- 2018年5月11日
紹介
今日の地球環境問題は深刻化し、グローバルなレベルでの対応が迫られている。本書は、地球環境に関連する自然科学・社会科学的用語や実際の国際交渉における実務的用語、主要な国際機関、研究機関、市民社会団体等の用語を広く網羅した、必携の事典である。
目次
献辞
謝辞
序文
まえがき
はじめに
第1部 グローバル環境ガバナンス:論考
第2部 グローバル環境ガバナンス:用語事典
・本事典の編集に使った情報源とアルファベット略語一覧
・用語事典
・頭字語・略語一覧
・参考文献
・付録1:水―グローバル環境ガバナンスにおけるテーマ事例研究
・付録2:政府間環境協定抜粋
・付録3:グローバル環境ガバナンスの諸原則と価値観
・付録4:市民社会による主な代替的協定
・付録5:ガバナンスの文書化
・付録6:ランダムな定義
・日本語索引
・監訳者あとがき
・編著者紹介
・監訳者紹介
図表リスト
表1 「環境」という語が定義される文脈
表2 CIDIE各構成機関の「環境事業」として扱われるべき問題についての解釈
表3 水貧困指標
前書きなど
監訳者あとがき[松下和夫]
はじめに
本書はRichard A. Meganck and Richard E. Saunier著、Dictionary and Introduction to Global Environmental Governance(Earthscan, 2007年刊)の日本語版である。
本事典が対象としている時代は、大まかには、1972年に開催された「国連ストックホルム人間環境会議」から、1992年の「環境と開発に関する国連会議」(地球サミット)、2002年の「持続可能な発展に関する国連会議」(ヨハネスブルグ・サミット)、1997年に採択された京都議定書とその後の展開などの期間であり、2007年頃までである。したがって2012年に開催された「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)や2015年に採択された気候変動に関するパリ協定や「持続可能な発展目標」(SDGs)などは対象となっていない。
一方、本事典は極めて広範な領域をカバーしている。地球環境ガバナンスに関連する学術的・技術的な考察とともに、関連する自然科学的・社会科学的専門用語も含まれる。それに加えて本書の特色は、実際の国際交渉に関連した実務的用語が幅広く取り上げられていることである。国際交渉の表舞台と裏舞台で飛び交う略語・頭字語はもとより、主要な国際機関・国際組織、研究機関、市民社会団体に関連する用語も広く網羅されている。
地球環境問題が人類の将来を左右する重要な課題と国際社会で認識され、取り組みが始められてから既に半世紀近く経過した。その間に地球環境ガバナンスの体系は著しく高度化・複雑化した。にもかかわらず現実の環境問題の改善の成果は乏しく、持続可能な発展への道筋はいまだ明らかではない。喫緊の度を強めている気候変動問題を始め、地球環境問題はすべての人々が当事者である。パリ協定とSDGs時代の新たな地球環境ガバナンスの構築が求められる今の時代にこそ改めて本書の価値がある。
(…後略…)
上記内容は本書刊行時のものです。