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フェアトレードビジネスモデルの新たな展開 長坂 寿久(編著) - 明石書店
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フェアトレードビジネスモデルの新たな展開 SDGs時代に向けて

発行:明石書店
A5判
336ページ
並製
価格 2,600円+税
ISBN
978-4-7503-4662-5
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月
2018年5月
書店発売日
登録日
2018年5月11日
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紹介

開発途上国の生産者の生活改善という点のみならず、コミュニティ開発の仕組みがビルトインされているフェアトレードのビジネスモデル。また、フェアトレードには社会的・環境的・倫理的調達の側面が包含されており、その点で今後、日本と開発途上国間のビジネス交流の新しいモデルの可能性をもっているといえる。
本書では、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を踏まえ、日本と途上国間のコミュニティビジネスの構築や途上国との倫理的商品開発の視点から、日本のフェアトレードビジネスモデルの興隆のあり方を調査研究し、政策提言を行う。

目次

 まえがき


第Ⅰ部 日本のフェアトレードの今

第1章 フェアトレードとフェアトレードタウンの今――基礎知識[長坂寿久]

[Ⅰ]フェアトレード運動の展開について
 第1節 フェアトレードの背景
 第2節 フェアトレードの理念と商品
 第3節 拡大する南々フェアトレードと国内フェアトレード
 第4節 エシカル(倫理的)商品とフェアトレード
 第5節 日本のフェアトレード市場規模と認知率
 第6節 企業とフェアトレード
 第7節 東京オリンピック・パラリンピック2020とフェアトレード
 第8節 SDGsとフェアトレード
 第9節 まとめにかえて

[Ⅱ]フェアトレードタウン運動の展開について
 第1節 フェアトレードタウン運動の基準と発展
 第2節 ビッグテント・アプローチについて
 第3節 広域フェアトレードタウン(国・州など)について
 第4節 フェアトレード大学とフェアトレードスクール
 第5節 フェアトレードタウンのこれから
 第6節 トランジションタウン運動との連携
 第7節 まとめにかえて


第Ⅱ部 フェアトレードの新しい視野と展開

第2章 現代のアンフェアトレードの非継続性について[小林尚朗]
 第1節 人間の生活と貿易
 第2節 人間分子の関係、網目の法則
 第3節 自由貿易をめぐる諸議論
 第4節 「公正な貿易」とはなにか?
 第5節 おわりに

第3章 持続可能な発展・開発動向とフェアトレード――社会・経済システム変革の可能性[古沢広祐]
 第1節 国連の新たなチャレンジ
 第2節 環境と社会倫理を志向する消費の動向
 第3節 有機農業運動におけるオーガニック市場と社会的公正の動き
 第4節 消費から投資選択へ
 第5節 社会変革、文明パラダイム的転換の方向性
 第6節 社会・経済システムの再構築へ

第4章 SDGs時代のフェアトレードと倫理的貿易[佐藤寛]
 第1節 持続可能な開発目標(SDGs)の登場
 第2節 開発とビジネスの相互接近
 第3節 サプライチェーン・マネジメント
 第4節 倫理的リスクはどこにあるのか
 第5節 ボイコット運動と企業の対応
 第6節 認証ビジネスとしてのフェアトレード
 第7節 倫理的貿易と企業
 第8節 SDGsとフェアトレード、認証ビジネス

第5章 フェアトレードとエシカルトレード――ETIの取組みから[渡辺龍也]
 第1節 フェアトレードとは
 第2節 エシカルトレードとは
 第3節 ETIの取組み
 第4節 フェアトレードとエシカルトレード
 第5節 おわりに

第6章  フェアトレードタウン運動の新しい展開――逗子市の事例を中心に[長坂寿久]
 第1節 日本のフェアトレードタウン基準と逗子市のケース
 第2節 おわりにかえて

第7章 企業とフェアトレード――国際フェアトレード認証制度より[中島佳織]
 第1節 国際フェアトレード認証制度の発展
 第2節 企業のサステナブル調達戦略としてのフェアトレード
 第3節 新しい認証スキームの誕生「国際フェアトレード認証調達プログラム」
 第4節 フェアトレード 新たなステージへの挑戦


第Ⅲ部 フェアトレードのフィールドにおける新しい展開

第8章 メキシコのフェアトレードコーヒー生産者のバリューチェーン展開――JICA-FTPプロジェクトの総括と提言[山本純一]
 第1節 第1期
 第2節 第2期
 第3節 その後の各カウンターパートとFTP
 第4節 おわりに

第9章 フェアトレードにおける前払いの意義――連帯型フェアトレード団体のラオスコーヒー事業の経過を踏まえて[箕曲在弘]
 第1節 フェアトレードにおける「前払い」の位置づけ
 第2節 ATJとJCFCの取引の背景
 第3節 前払いの実際
 第4節 フェアトレードにおける前払いの意義

第10章 「南」の小規模農民の視点から見たフェアトレード[牧田りえ]
 第1節 小規模生産者の生計戦略とフェアトレード
 第2節 農村社会変容とフェアトレード
 第3節 生産者に要求される有機とのダブル認証
 第4節 フェアトレード生産者間の競争
 第5節 おわりに

第11章 コミュニティ開発としてのフェアトレードへの取組み[土屋春代・井上禮子・平澤志保]
 第1節 ネパールにおけるフェアトレード活動と東日本震災復興支援について
 第2節 東ティモールにおけるフェアトレードのコミュニティ展開
 第3節 バングラデシュ・ネパールにおけるフェアトレード石けん開発


第Ⅳ部 日本のフェアトレード市場調査2015

第12章 日本のフェアトレード市場調査2015報告(1)[増田耕太郎]
 第1節 日本のフェアトレード市場

第13章 日本のフェアトレード市場調査2015報告(2)――店舗(ショップ)と輸入・卸団体からの声(記述回答の分析)[森田恵]
 第1節 フェアトレードの発展のための取組みと課題
 第2節 フェアトレード関連のキャンペーン・イベント
 第3節 日本におけるフェアトレードタウンの認知度と期待される役割
 第4節 結びにかえて


第Ⅴ部 日本のフェアトレードへの取組みのための政策提言

第14章 日本のフェアトレードへの取組みのための政策提言[長坂寿久]
 第1節 全セクター向け提言(本政策提言の根幹)
 第2節 政府への提言
 第3節 地方自治体への提言
 第4節 企業/産業界への提言
 第5節 市民社会(NPO)(とくにフェアトレード団体)への提言
 第6節 教育と人材育成への対応
 第7節 セクター間協働の推進


 著者紹介

前書きなど

まえがき

 (…前略…)

 本書はフェアトレード活動のフィールドの最前線を7つの方向で紹介する。
 1つ目は、フェアトレードの理念と活動方向の最先端(SDGs)について(第Ⅱ部 第2・3・4章)。
 2つ目は、開発途上国のフィールドでの新しい課題の発見と展開について(第Ⅲ部 第8・9・10・11章)。
 3つ目は、主に先進国における新しい展開として、エシカルトレード(倫理的貿易)やフェアトレードタウンへの取組みについて(第Ⅱ部 第5・6・7章)。
 4つ目は、企業のフェアトレードへの取組みと認証制度改革の最前線について(第Ⅱ部 第7章など)。
 5つ目は、2015年の日本のフェアトレード市場規模調査を通した日本のフェアトレード市場の新しい展開について(第Ⅳ部 第12・13章)。
 6つ目は、フェアトレード活動の一層の活発化へ向けて、日本政府、自治体、企業、市民団体、市民等に向けた政策提言(第Ⅴ部 第14章)を収録している。
 そして、7つ目として、フェアトレードの最前線での課題と取組みをより理解していただけるよう、冒頭(第Ⅰ部 第1章)にフェアトレードおよびフェアトレードタウンについての基礎知識として、フェアトレードの現在を報告している。

 (…後略…)

著者プロフィール

長坂 寿久  (ナガサカ トシヒサ)  (編著

(一財)国際貿易投資研究所 客員研究員、逗子フェアトレードタウンの会(代表理事)。
大学卒業後、現日本貿易振興機構(ジェトロ)入構。シドニー、ニューヨーク、アムステルダム駐在。1999年拓殖大学 国際学部教授(国際関係論/NGO・NPO論)、2014年退任。日本フェアトレード・フォーラム認定委員会(委員長)、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン(理事)、神奈川県ボランタリー活動推進基金審査会(会長)、等。映画評論家、蘭日賞受賞(2009年)。
〔主な著書〕『新市民革命入門』(2016年)、『日本のフェアトレード――世界を変える希望の貿易』(編著、2008年)、『世界と日本のフェアトレード市場』(編著、2009年)、『NGO発、「市民社会力」――新しい世界モデルへ』(2007年)、『オランダを知るための60章』(2007年)、『NGO・NPOと「企業協働力」――CSR経営論の本質』(2011年)、『映画で読む21世紀――世紀末の映像と来たるべき社会』(2002年)(いずれも明石書店)、等多数。

上記内容は本書刊行時のものです。