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Q&A 生活保護ケースワーク 支援の基本 全国公的扶助研究会(監修) - 明石書店
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Q&A 生活保護ケースワーク 支援の基本 (キューアンドエーセイカツホゴケースワークシエンノキホン)

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発行:明石書店
A5判
168ページ
並製
価格 1,300円+税
ISBN
978-4-7503-4584-0   COPY
ISBN 13
9784750345840   COPY
ISBN 10h
4-7503-4584-9   COPY
ISBN 10
4750345849   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年11月
書店発売日
登録日
2017年11月6日
最終更新日
2017年11月6日
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紹介

全国公的扶助研究会が半世紀を越える成果を生かして編む、生活保護現場における支援・実践の基本ガイドシリーズ。第2巻は生活保護実践の「肉」となるケースワークの使い方を、実践例をもとに50のQ&Aでわかりやすく説く。

目次

 『よくわかる 生活保護ガイドブック』シリーズの発刊にあたって
 はじめに

1 生活保護ケースワークへの招待――いま、なぜ 生活保護ケースワークなのか
 1 貧困の拡大――誰もが生活困窮状態に陥ってもおかしくない社会
 (1)高止まりする貧困率
 (2)社会保障制度の後退
 (3)ますます重要となる生活保護の役割、生活保護は「出番」
 2 生活保護ケースワークに必要なもの
 (1)生活保護ケースワークとは
 (2)生活保護ケースワークに必要なもの
 3 生活保護ケースワークの特徴
 (1)生活保護制度は「生活を丸ごと支える」強力なツール
 (2)生活問題・福祉需要を「発見」し、「支援」につなげる有効な制度
 (3)利用者の生活への介入度が強い制度
 (4)CWと利用者の力関係、情報格差がある制度
 (5)生活保護が権利であること
 4 ケースワーカーが置かれている現状
 5 いま、生活保護ケースワークに求められているもの

2 支援者と利用者、対象者とその関係
 Q1 ケースワーカー・支援者とは?
 Q2 利用者理解
 Q3 利用者との適切な距離
 Q4 望ましい援助関係の作り方

3 自立助長と自立支援の意味
 Q5 「自立」とは?
 Q6 経済的自立(就労自立) 日常生活自立 社会生活自立の考え方
 Q7 自立支援とケースワーク、ソーシャルワーク

4 ケースワークとソーシャルワーク
 Q8 生活保護ケースワークの基本的プロセス・流れ
 Q9 新規相談からのケースワークとソーシャルワークの展開
 Q10 引き継いだ世帯
 Q11 ケースワークの基本・バイスティックの7原則
 Q12 ストレングス視点とエンパワメント
 Q13 ケースワークとソーシャルワーク

5 ケースワークの基本・訪問と記録
 Q14 訪問の基本①
 Q15 訪問の基本②
 Q16 記録の目的
 Q17 記録の書き方の7つのポイント

6 課題別の支援のポイント
 Q18 ひとり親世帯の支援
 Q19 子どもがいる世帯への支援
 Q20 ホームレスへの支援
 Q21 高齢者への支援
 Q22 DV・虐待被害者への支援
 Q23 債務・浪費に対する支援
 Q24 病気のある人への支援
 Q25 身体障害のある人への支援
 Q26 知的障害のある人への支援
 Q27 発達障害が疑われる人への支援
 Q28 精神疾患のある人への支援
 Q29 アルコール依存症の人への支援①
 Q30 アルコール依存症の人への支援②
 Q31 ひきこもり状態の人への支援
 Q32 自殺を考える人、希死念慮のある人への支援
 Q33 パーソナリティに障害のある人への支援
 Q34 若者への支援

7 就労支援ソーシャルワーク
 Q35 就労支援と就労指導
 Q36 一見、就労意欲のない人への支援
 Q37 仕事が続かない若い人への支援
 Q38 子どもがいる世帯への就労支援
 Q39 病気、障害と就労支援

8 生活保護制度の強みを活かしたケースワーク
 Q40 扶養照会とケースワーク
 Q41 救護施設の利用
 Q42 医療扶助とケースワーク
 Q43 就労支援と収入認定

9 連携・協働
 Q44 医療機関との連携
 Q45 高齢者への支援と連携
 Q46 障害者への支援と連携
 Q47 子どもへの支援と連携
 Q48 地域との連携

10 ケースワーカーとして、組織として、福祉事務所の中ではぐくむチカラ
 Q49 人づくり(CWとしての成長のために)
 Q50 魅力的な職場づくり

前書きなど

はじめに

 利用者や関係機関の方から「ケースワーカー(以下、CW)によって私(利用者)の人生が変わった」という言葉を聞くことがあります。同じ生活保護法を使い、同じ組織目標をもとにしたとしても、支援力はどうしてもプラスにも、マイナスにも、差が生じてしまう事実は否めません。
 全国公的扶助研究会が主催する研修やセミナーなどで、現役CWによく言われるのが、「新人が読む本を作ってほしい」「研修に使える本が欲しい」「ステップアップするための実践書があれば」という言葉でした。CWが実践として使える本を意識し、CWの支援する力の向上に少しでも寄与し、ニーズ、リクエストにこたえようとしたのが本書を企画した理由です。
 CWが生活問題を抱える利用者を支援するには、生活保護制度を利用しながら、ケースワークなどの支援、援助のための専門技術、知識が求められています。それらへのニーズは高いものの、実態としてはCWの支援力の弱体化が指摘されています。背景には社会構造の変化による生活問題の複雑化、多様化による支援の難しさがあるでしょうし、人事異動によるCWの経験年数の短期化、事務の増大や煩雑化などによる影響があると思われます。これらを個人の問題としてではなく、CWの育成、支援のあり方や仕組みの構築のあり方など、広く様々な局面で見ていく必要があります。
 本書では生活保護ケースワークとしていますが、個人支援であるケースワークの視点のみでは、今日の様々な複雑な問題への対応、解決ができません。本来はケースワークを包括したソーシャルワークの視点が必要であり、今後は生活保護ソーシャルワークという呼び方が主流となっていく時代が来ることでしょう。(……)

 (…後略…)

著者プロフィール

吉永 純  (ヨシナガ アツシ)  (編著

花園大学社会福祉学部教授(公的扶助論)、全国公的扶助研究会会長。1979年京都大学法学部卒業、2010年京都府立大学大学院後期博士課程修了、博士(福祉社会学)。1982年に京都市役所に入り福祉事務所を中心に、生活保護ケースワーカー(12年半従事)、生活保護監査、ホームレス支援等に携わる。著書『生活保護の争点』(高菅出版、2011年)、『生活保護「改革」と生存権の保障』(明石書店、2015年)など。

衛藤 晃  (エトウ アキラ)  (編著

神戸市灘福祉事務所生活保護ソーシャルワーカー、全国公的扶助研究会副会長、神戸公的扶助研究会代表、社会福祉士。1992年大阪府立大学社会福祉学部卒業、同年神戸市役所に福祉専門職として入り、福祉事務所で20年、知的障害者支援施設で6年間従事。共著書『震災に向きあったケースワーカーたち』(萌文社、2012年)。

上記内容は本書刊行時のものです。