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移民政策研究 第9号 移民政策学会(編) - 移民政策学会
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移民政策研究 第9号 (イミンセイサクケンキュウダイキュウゴウ)

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B5判
208ページ
並製
価格 2,800円+税
ISBN
978-4-7503-4516-1   COPY
ISBN 13
9784750345161   COPY
ISBN 10h
4-7503-4516-4   COPY
ISBN 10
4750345164   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0330  
0:一般 3:全集・双書 30:社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年5月
書店発売日
登録日
2017年5月10日
最終更新日
2018年5月11日
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紹介

移民政策学会学会誌。ヘイトスピーチが社会問題化した日本において、昨年「ヘイトスピーチ規制法」が成立・施行された。今号の特集では3本の論文を収録し、各国社会が排外主義に抗してきた経緯を捉え、そこから得られた示唆を汲み取る。

目次

特集:排外主義に抗する社会

特集の趣旨[林真生:編集委員]
ヘイトスピーチ規制の課題と展望[近藤敦:名城大学教授]
英国における多文化市民権と排外主義――ヘイトスピーチ規制に着目して[樽本英樹:北海道大学大学院教授]
排外主義の中の朝鮮学校――ヘイトスピーチを生み出すものを考える[山本かほり:愛知県立大学教授]


投稿論文

ブラジル系移民コミュニティと第二世代男性の進路選択――横浜市鶴見区の学習教室の事例から[藤浪海:一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程]
国際キャリアに就く中国系人材の日中文化認知と調整[奥西有理:岡山理科大学准教授]
中国人元日本留学生の進路選択の影響要因と職場環境・生活環境に関する研究――理工系と文系の比較,主な職場別の分析から[竇碩華:東京工業大学博士課程/佐藤由利子:東京工業大学准教授]
ロシア人ディアスポラの現状――在日ロシア人移住者の位置づけに向けて[ムヒナ ヴァルヴァラ:上智大学助教/ゴロウィナ クセーニヤ:東京大学特任講師]
イタリアにおける文化間メディエーターの役割――医療機関の職員としての活動を事例として[彌吉惠子:大阪大学大学院博士後期課程]


報告

日本における非正規滞在者――APFSの活動を通して考える[加藤丈太郎:特定非営利活動法人ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY(APFS)
災害時の多文化共生――熊本地震! 在住外国人被災者救援活動の体験から[中島眞一郎:コムスタカ-外国人と共に生きる会]



特別寄稿論文

近代日本の植民思想とナショナル・マイノリティ――アイヌ民族差別との関連で[佐久間孝正:東京女子大学名誉教授]


書評

柄谷利恵子 著『移動と生存――国境を越える人々の政治学』[宮島喬]
森千香子 著『排除と抵抗の郊外――フランス〈移民〉集住地域の形成と変容』[菅原真]
川村千鶴子 著『多文化都市・新宿の創造――ライフサイクルと生の保障』[藤巻秀樹]
小島祥美 著『外国人の就学と不就学――社会で「見えない」子どもたち』[郭潔蓉]
浅野慎一・佟岩 著『中国残留日本人孤児の研究――ポスト・コロニアルの東アジアを生きる』[南誠]


文献紹介

学会報告

2016年度年次大会/2016年度冬季大会
『移民政策研究』編集規定/『移民政策研究』執筆要項/論文投稿規定/投稿論文査読規定
Editorial Provisions: Migration Policy Review/ Writing Guidelines for Authors: Migration Policy Review/ Provisions for the Submission of Articles/ Provisions for the Refereeing of Articles

前書きなど

〈編集後記〉

 『移民政策研究』第9号をお届けします。
 本号の特集は,昨春の年次大会ミニシンポジウム「人種差別禁止法案について考える」を土台に,「排外主義に抗する社会」の題目で力作3本を収めました。昨年成立したヘイトスピーチ解消法の限界の指摘にとどまらず,排外主義に抗する社会のあり方を考える上で重要な視点等を提起しており,時宜を得た特集になったのではないかと思います。また,特別寄稿論文には,日本における「多文化共生」を捉え直すうえで示唆に富む佐久間論文「近代日本の植民思想とナショナル・マイノリティ」を得ました。本論文は昨年の大会時の特別講演に基づくものです。
 投稿論文は7本中,5本掲載となりました。前号から投稿締切が9月15日と半月ほど早くなりましたが,これからも会員の皆さまからの積極的な投稿を期待しています。なお,8~9号の査読を担当して下さった方々は下欄のとおりです。有難うございました。
 「報告」は,東京で非正規滞在外国人の支援活動に取り組むAPFSの加藤丈太郎さんと,昨年の熊本地震に際して外国人被災者の支援活動に取り組んだ「コムスタカ-外国人と共に生きる会」の中島眞一郎さんに,寄稿をお願いしました。
 書評は,編著書を除き,単著ないし共著に絞って5本を選定し,それぞれふさわしい方から書評をお寄せいただきました。それ以外の文献は,例年通り,会員から広く原稿を募って「文献紹介」(200字程度)に掲載しました。
 さて,本編集委員会は今号で任期2年の節目を迎え,次号からは編集委員長と一部の編集委員が交代します。編集委員長の任を終えるに当たり,佐々木副編集委員長と編集委員各位,そして本誌の編集作業を支えて下さった学会事務局の矢内優さんと明石書店編集部の遠藤隆郎さんに深く感謝の意を表します。

上記内容は本書刊行時のものです。