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里親と子ども Vol.7 『里親と子ども』編集委員会(編) - 明石書店
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里親と子ども Vol.7 (サトオヤトコドモボリュームナナ) 特集1 社会的養護の改革と里親養育/特集2 愛着の形成と里親養育 (トクシュウイチシャカイテキヨウゴノカイカクトサトオヤヨウイクトクシュウニアイチャクノケイセイトサトオヤヨウイク)

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発行:明石書店
A5判
140ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-7503-3670-1   COPY
ISBN 13
9784750336701   COPY
ISBN 10h
4-7503-3670-X   COPY
ISBN 10
475033670X   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年10月
書店発売日
登録日
2012年9月20日
最終更新日
2012年10月2日
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紹介

特集1は、社会的養護の改革と里親養育。わが国でも、家庭養護が中心となることが本格化しようとしている。これまでの過程と現状、さらに充実させる方策を検討する。特集2は、愛着の形成と里親養育。基本概念と養育の質の向上にどうつなげるかを確認する。

目次

特集1 社会的養護の改革と里親養育
 特集にあたって(木ノ内博道)
 社会的養護改革と里親委託推進のあり方(林浩康)
 里親及びファミリーホーム養育指針の策定の目的と構造(横堀昌子)
 これからの里親委託と里親支援機関のあり方・方向性(櫻井奈津子)
 社会的養護の改革のなかで里親に求められるもの(星野崇)
 社会的養護の改革とファミリーホームのこれから(卜蔵康行)
 児童相談所の実践と里親委託ガイドライン――大分県の取り組み(河野洋子)

特集2 愛着の形成と里親養育
 愛着理論を知る――歴史、基礎知識、里親養育との関連での功罪(金井剛)
 複雑性トラウマへの接近――ARCモデルによる里親と子ども支援(池埜聡)
 「試し行動」というとらえ方をめぐって――支援者としての観点から(内海新祐)
 愛着の問題に恐怖を感じていた頃(金川世季子)
 愛着を築く16年間の試行錯誤――智子と共に(主藤歩)
 愛着をどう育てるか――乳児院での取り組み(島田恭子)
 乳(幼)児の里親委託をすすめる――現状・課題・国連ガイドラインを踏まえて(宮島清)

特別寄稿
 被措置児童等虐待防止の制度化に至る経緯と事例報告を受けて――里親の虐待を防ぐ(河尻恵)
 里親の虐待を防ぐ――認定前の家庭調査と委託に焦点をあてて(米沢普子)
 学生の家庭訪問による里親家庭支援――児童相談所と大学の連携の試み(堀田香織)

【里親制度への期待と里親制度の課題】
 「社会的養護の課題と将来像」と里親委託の推進(高橋俊之)
 里親にできること 児童福祉施設にできること(加賀美尤祥)

【エッセイ】IFCO2013大阪世界大会の開催について(渡邊守)
 子どもたちのために、マスコミができること(勝間田あや)

【ブックレビュー】
 森健『「つなみ」の子どもたち――作文に書かれなかった物語』(鈴木力)
 米国のオンライン里親研修プログラムについて(西野奈穂子)

 トピックス
 編集後記

前書きなど

『里親と子どもVol.7』刊行にあたって(編集委員長:宮島清)

 終戦から67年、震災から1年6ヶ月、ロンドンオリンピックから1ヶ月が経った。震災前に、タイガーマスク運動があり、前委員長の庄司順一先生が急逝された。時の感覚とは不思議なものだ。遠い昔のようでもあり、つい昨日のようでもある。
 今回の特集1は、社会的養護改革のなかでの里親養育とした。2009年に国連で採択されたガイドラインが厚生労働省家庭福祉課によって訳出され、日本の里親委託ガイドラインとともに通知されたのは、震災直後であった。これを契機に、この国でも家庭養護を基本とすることが本格化している。この改革を直接担って来られた方々、これをさらに充実させるための知見をもつ方々の寄稿が叶った。
 特集2の目標は、「愛着」という考え方の基本・最新の事情を教えていただくこと、里親養育とそれを支える実践に、愛着という概念を適切に活かすためのヒントを得ることであった。十分な手応えを感じている。お二人の里親には実践の振り返りをまとめていただき、乳児院における取り組みについてもご紹介いただいた。子どもたちのための里親養育とするために、これらを通して、いま一度子どもたち(と)の愛着形成について考えたい。
 さて、冒頭に、忘れられない出来事を複数取り上げ、それらのことを通じて、時間感覚の不思議さについて述べた。この時間の意味や感じ方は、年齢によっても違う。特に、大人と子どもとでは大きく異なるのではないか。
 子どもたちが子どもたちである時間を、それに相応しく過ごせるようにする。社会的養護を、子どもたちの時間感覚と子どもたちにとっての時間の意味に相応しいものにする。改革では、そのことも考えて行かなければならない。
 愛着と社会的養護の改革と子どもたちにとっての時間。この3つには、深い結びつきがあるように思える。
 特集以外にも優れた論稿が詰まっている。乞う、ご期待

上記内容は本書刊行時のものです。