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現代ドイツの社会・文化を知るための48章
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2003年4月
- 書店発売日
- 2003年4月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年3月16日
紹介
アメリカの一極支配に対する結集軸としてのEUのなかで,積極的なイニシアティブを発揮してきた現代のドイツ。現在の視点から,冷戦前後の政治経済,思想文化などの見取り図を平易に解説し,「新しい戦争」の下での平和に向けたドイツの役割を展望する。
目次
1 環境
第1章 脱原発政策――西欧における原発の黄昏
第2章 再生可能エネルギー――急増する風力発電
第3章 交通環境・文化――「環境連合」の進展
第4章 交通文化――言語表現、音声環境、照明環境からみる
第5章 エコ農業――食品の安全性と環境保全のために
第6章 自然保護――持続可能性の確保
第7章 手つかずの自然――ブランデンブルク周遊
2 労働・司法
第8章 労働事情――高い水準の労働条件保障
第9章 就業構造――サービス産業化と大量失業
第10章 労働裁判――訴えやすい制度
第11章 ドイツの裁判所と裁判官――際立つ裁判官の独立性
3 マルクス主義
第12章 マルクス主義――その過去・現在・未来
第13章 ドイツ型マルクス主義――その特質と可能性
第14章 現代ドイツの中のマルクス主義――ドイツ型社会運動の原点
4 現代の政治経済
第15章 ヴァイマル体制――現代ドイツの歴史的源流
第16章 財政・金融――「東西統合」「EU統合」2つの嵐の中で
第17章 企業・市場・景気変動――「米・日型パターン」からの独自性
第18章 ドイツ国家――その歴史と現在
第19章 強制労働とドイツ企業――神話「ゼロ時」
第20章 強制労働の補償――『記憶・責任・未来基金』
第21章 戦後賠償とギリシャでの残虐行為――夢物語の実現
第22章 統一ドイツと通貨ユーロ――なぜマルクを捨てたのか
第23章 「心の壁」は消えたか――「内なる統一」の達成度
5 共生
第24章 ドイツの平和教育――戦争の歴史から学ぶ
第25章 社会文化運動――文化の民主化を求めて
第26章 公的介護保険制度――五番目の社会保険
第27章 多様化する家族の姿――制度ではなく人生観に立脚した生活スタイル
第28章 ドイツ国際平和村――地道な活動を続けるNGOの底力
第29章 生命倫理――ヒトの誕生と死はどこまで操作すべきか
第30章 少数民族――新旧のマイノリティ
第31章 外国人政策――移民を外国人として扱う
第32章 移民の文学・文化、そして共生――いまや色とりどりのドイツ
第33章 移民国の統合――ドイツの主導文化?
第34章 新国籍法と移民法――立法的にも移民国型へ
第35章 難民を庇護する教会――多(他)宗教との共生
6 思想・文化
第36章 グリム兄弟――ドイツ精神を求めて
第37章 「ファウスト」――ゲーテとドイツの演劇
第38章 ブレヒト――『三文オペラ』と『ガリレオの生涯』
第39章 亡命文学の周辺――ドイツ文化の受難史
第40章 孤独な反ヒトラー抵抗者――独房での客人生活
第41章 ハインリヒ・ベル――廃墟の人々の鋭い眼
第42章 ミヒャエル・エンデ――ファンタジーと現実のはざまで
第43章 クリスタ・ヴォルフ――社会と個人を見つめ続ける誠実なまなざし
第44章 ハイナー・ミュラー――『ハムレットマシーン』とドイツ統一
第45章 ピナ・バウシュ――「タンツテアーター」と表現の処女地
第46章 スポーツクラブ――みんなのスポーツ
第47章 青少年と「クラブスポーツ」――「教育学的な」スポーツ提供への期待
第48章 サッカー連盟とクラブチームの社会史――サッカー界の戦後反省
《執筆者一覧(編者以外)》
菊池悦朗,井上勉,名古道功,松本瑞穂,中祢勝美,林麻衣子,犬丸のり子,堀内美江,谷川道子,林敬,川口眞理,藤井雅人
上記内容は本書刊行時のものです。