版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
ブータンの情報社会 藤原 整(著/文) - 早稲田大学出版部
..
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

ブータンの情報社会 (ブータンノジョウホウシャカイ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
A5判
336ページ
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-657-20805-7   COPY
ISBN 13
9784657208057   COPY
ISBN 10h
4-657-20805-5   COPY
ISBN 10
4657208055   COPY
出版者記号
657   COPY
Cコード
C3336  
3:専門 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年10月6日
最終更新日
2020年10月8日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2020-12-26 朝日新聞  朝刊
評者: 生井英考(アメリカ研究者)
MORE
LESS

紹介

1999年、ブータンではテレビとインターネットが同時に解禁された。高く急峻な山がそびえたつ秘境の国で、どのような近代の情報化への道を辿っていったのだろうか。その足もとには、工業社会を経ずに、情報通信技術の普及が進んでいる、という特異性が広がっている。
グローバル化のなかに、ブータンの情報社会はどのように包摂され得るのか。そして、ブータンというローカルな地域で起きている現象に見られる、新しい情報社会のかたちとは。著者による約10年間のフィールドワークを経て、情報学的世界観や進化史観を背景に、ブータンのいまを見つめる。

目次

はしがき

第1部 ブータンの情報化過程の特異性を知る
 第1章 ブータン王国について
  第1節 ブータン王国のあらまし  
  第2節  近代化への歩み
      ――五ヵ年計画,GNH,そして民主化

 第2章 ブータンにおける情報化の進展
  第1節 情報通信・メディア史Ⅰ(1950~1990年代)
  第2節 情報通信・メディア史Ⅱ(2000~2010年代)
  第3節 ブータンにおける情報化の特異性

第2部 ブータンの情報社会を読み解くための枠組みを築く
 第3章 情報と社会をめぐる学術史
  第1節 情報(化)社会論の系譜
  第2節 社会情報学の成立と展開
  第3節 21 世紀の情報社会論

 第4章 情報学的世界観に基づく新しい情報社会
  第1節  情報学的世界観
      ――「サイバネティックス」を祖とする理論群の検討
  第2節 情報社会は最も進歩した社会か
  第3節 古くて新しい情報社会

第5章 〈情報生態系〉モデルの構築
  第1節 新しい情報社会像を描く方法  
  第2節 〈情報生態系〉という概念を構築する  
  第3節 〈情報生態系〉の概念モデル化

第3部 ブータンの「新しい情報社会」を描く
 第6章 ブータンの国家構造と地域ごとの情報環境
  第1節 21 世紀ブータンの国家構造とその基底を成す自然
  第2節 地域ごとの情報環境の多様性

 第7章 ブータンにおける社会的コミュニケーションの事例研究
  第1節 2013 年国民議会選挙の展開
  第2節 Thimphu TechPark における情報通信産業振興
  第3節 2018 FIFA ワールドカップ・ロシア大会アジア予選をめぐって

 第8章 〈情報生態系〉として観察されたブータン
  第1節 事例から浮かび上がる〈情報生態系〉
  第2節 ブータンという〈情報生態系〉の全体像

あとがき
参考文献
索  引
英文要旨

著者プロフィール

藤原 整  (フジワラ ヒトシ)  (著/文

1982年、東京生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、コナミ株式会社勤務を経て、早稲田大学社会科学研究科修士課程へ再入学。2012 年、同博士後期課程に進学。2017年、博士(社会科学)の学位を取得。2018年から早稲田大学社会科学部講師を務め、現在は同大学先端社会科学研究所招聘研究員。専門は、地域研究、社会情報学、情報社会論、地域計画情報論。
研究のかたわら、地域計画の現場にも携わっており、主な仕事には、宮城県気仙沼市階上地区における震災復興計画策定(2014年)、同地区まちづくり協議会アドバイザー(2013年~)、ブータン王国全国総合開発計画策定プロジェクト(2017年~2018年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。