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出版者情報
戦乱の中の情報伝達
巻次:372
使者がつなぐ中世京都と在地
発行:吉川弘文館
四六判
244ページ
定価
2,400円+税
- 初版年月日
- 2022年10月1日
- 書店発売日
- 2022年10月3日
- 登録日
- 2022年10月20日
- 最終更新日
- 2022年10月20日
紹介
応仁の乱前夜、戦乱の時代。備中国新見庄と東寺の間では頻繁に文書が行き交い、年貢の未納、百姓等の集団示威行動など、さまざまな情報交換が行われていた。その担い手である使者(メッセンジャー)たちの活動を追いつつ、今に残る注進状・書下などの膨大な史料から、在地に生きる人びとの思想と行動を分析。鄙と京をつなぐコミュニケーションの実態に鋭く迫る。
目次
在地からのことづて―プロローグ/新見庄の現地案内(二人の上使、新見庄へ/奇妙な形の花押/年貢高と古帳/最初に下っていった了蔵/ぶつかりあう徳政)/東寺による直務支配(強気な祐清、弱気な祐清/田所職をめぐる騒動/一代は末代/京上夫を立てる名/惣御百姓中と豊岡三郎の対立)/殺害された代官祐清(祐清殺害と自検断/地頭方政所屋差図/勢遣、野陣、弔い/敵打と上意/地頭方政所屋の再建問題)/応仁の乱から乱世へ(ジクソーパズルのピース/いなかは徳政で大騒動/連鎖していく物?/国の境目は、東西両軍の最前線/日本国、乱世の時分)/戦乱の中を生きぬく―エピローグ
上記内容は本書刊行時のものです。