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出版者情報
飛鳥・藤原の歴史と遺産 上
宮都の建設と生活
- 初版年月日
- 2025年2月1日
- 書店発売日
- 2025年1月28日
- 登録日
- 2024年11月15日
- 最終更新日
- 2025年1月25日
書評掲載情報
2025-02-16 | 産經新聞 朝刊 |
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紹介
天皇や皇子の宮殿、蘇我氏の邸宅、寺院など、新たな発掘成果で人びとを絶えず魅了する飛鳥・藤原の地。宮殿の造営、都市の生活や景観、天皇の権威を示す儀礼、渡来人の技術導入を詳述し、万葉歌の情景にもふれ、今も姿をとどめる数々の史跡へと誘う。東アジア史の中で「日本国」の誕生と文明化の過程を跡づけ、世界に誇れる遺跡群の価値を発信する。
目次
プロローグ 飛鳥・藤原の遺跡の価値を見なおす
第Ⅰ部 飛鳥・藤原京を捉えなおす
第1章 魅惑する飛鳥・藤原―文明開化を告げる遺産群―
一 古墳文化の時代から飛鳥文化の時代へ
二 宮殿構造の変遷と「京」の成立
三 官僚制度の整備と官衙
四 仏教、新しい思想・知識・文化・技術の受容
五 藤原宮と新益京
六 「文物の儀、是に備れり」
第2章 飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群―世界遺産登録に向けての現状―
一 顕著な普遍的価値の言明
二 完全性の言明、真正性の言明
三 飛鳥宮・藤原宮の時代と構成資産
四 構成資産の保護・管理
第3章 飛鳥文化の形成と渡来人
一 飛鳥への渡来人の集住と開発
二 百済から新しく渡来した「今来才伎」
三 蘇我氏の登場と渡来人
四 遣隋・遣唐留学生、百済亡命渡来人
五 仏教文化と渡来人
六 学問・思想・芸術・技術と渡来人
第4章 飛鳥・藤原地域の万葉歌と考古学的成果
一 「軽街」のにぎわい
二 舒明天皇の国見の歌と「百済大寺」の発見
三 飛鳥の都の生活空間の動き
四 「壬申の乱平定以後の歌二首」と天武天皇時代の飛鳥の都
第5章 考古学から見た斉明朝
一 飛鳥の範囲
二 斉明天皇の宮殿―後飛鳥岡本宮
三 酒船石と亀形石造物
四 飛鳥京跡苑池―豪壮な石組池
五 斉明朝の土木工事
六 水落遺跡・石神遺跡の発掘が語る斉明朝の都づくり
七 斉明朝の都づくり
第Ⅱ部 飛鳥・藤原京の都市生活
第1章 人・車・駄・舟・桴
一 瓦の輸送
二 藤原宮所用瓦の生産とその運搬
第2章 飛鳥・藤原京の都市生活
一 飛鳥・藤原の都に住んだ人びと
二 新益京の住宅事情
三 都市問題の発生
四 疫病の流行と政府の医療対策
五 祭祀・呪術・雨乞い
六 都市生活と市
第3章 よみがえる飛鳥の都市景観
一 皇子宮と邸宅―生活空間としての飛鳥の都市景観
二 道―都を走る幹道
三 寺院―官寺と氏寺の実像
四 饗宴場―大槻の聖樹下で催された宴
五 飛鳥の都に鳴り響く時報の音
六 上下水道―はりめぐらされた水道網
第4章 藤原宮と新益京―律令国家誕生の舞台―
一 飛鳥の宮から藤原宮へ
二 わが国最初の本格的宮殿・藤原宮と初めての都城・新益京
第5章 「日本国」誕生の日
一 大宝元年正月元旦朝賀の儀式
二 天皇称号と大極殿
上記内容は本書刊行時のものです。