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出版者情報
裁かれた絵師たち
近世初期京都画壇の裏事情
発行:吉川弘文館
A5判
280ページ
定価
2,400円+税
- 初版年月日
- 2021年12月1日
- 書店発売日
- 2021年11月15日
- 登録日
- 2021年8月25日
- 最終更新日
- 2021年11月13日
紹介
狩野甚丞の遺産相続をめぐる裁判の顛末、借金返済が滞り揚屋に留置された狩野山雪、詐欺行為で磔になった山本友我―。江戸時代初期に京都画壇の絵師たちが巻き込まれた裁判を検証し、現在の感覚とは異なる法理念や刑罰の実態に鋭く迫る。当時の法が絵師たちの生涯と画業に与えた影響を発見するとともに、作品の理解にも役立つ注目の一冊。
目次
プロローグ 理解できなかった三つの裁判/連歌師里村玄陳の遺産相続(里村玄陳の裁判〈『集外三十六歌仙』の里村玄陳/玄陳の人物像/『隔蓂記』の中の玄陳/慶安二年八月六日の記事〉以下細目略/江戸時代の裁判手続/判断基準は何か)/狩野甚丞の遺産相続(狩野甚丞弟子と狩野甚丞後家の対立/裁判の経緯と真相/籠舎に留置するという裁許/影の主役―狩野長信/譲状の問題―土佐派の場合/譲状の問題―呉服商雁金屋の場合)/狩野山雪の借金返済(狩野山雪と狩野伊織の裁判/裁判までの経緯/裁判の顚末/揚屋での山雪/その後の京狩野家/尾形光琳と乾山の関係)/山本友我の詐欺(山本友我という絵師/友我が関わった事件/友我親子の裁判/犯罪の動機/転落の経緯)/エピローグ 法のもとでの絵師たち
上記内容は本書刊行時のものです。