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出版者情報
猫が歩いた近現代
化け猫が家族になるまで
発行:吉川弘文館
A5判
232ページ
定価
1,900円+税
- 初版年月日
- 2021年6月1日
- 書店発売日
- 2021年5月28日
- 登録日
- 2021年3月27日
- 最終更新日
- 2021年5月27日
書評掲載情報
2021-07-24 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
空前の猫ブームといわれて久しい。化ける・祟るなど、江戸時代には狡猾で恐ろしいイメージだった猫は、どのように今日の地位を獲得していったのか。文豪たちに愛され、ネズミ駆除で重宝された一方、虐待、軍用毛皮の供出、食糧難による猫食いなど、苦難の路を辿った猫たちへのまなざしの変化を描き、人間社会のなかに猫の歴史を位置づける。
目次
「猫の歴史」を考える意味―プロローグ
猫の「夜明け前」―前近代の猫イメージ
猫の「明治維新」と江戸の「猫ブーム」
明治初期の猫認識
近代猫イメージの誕生―猫が「主役」になるまで
明治の文筆家たちと猫
絵画における「猫の近代」の成立
国家が起こした「猫ブーム」―猫の三日天下
「猫畜」を飼え!の大号令
「猫イラズ」と猫捕り
猫の地位向上と苦難―動物愛護と震災・戦争
虐待と愛護のはざまで
震災・戦争と猫
猫の戦後復興と高度成長―猫の「ベビーブーム」
「猫食い」の密行から戦後復興へ
猫文化勃興と猫の社会問題化
現代猫生活の成立―高度成長終焉以降
猫生活の劇的変化の時代
慢性的「猫ブーム」の光と影
「社会の一員」としての猫
猫の近代/猫の現代とはなにか―エピローグ
上記内容は本書刊行時のものです。