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出版者情報
『一遍聖絵』の世界
発行:吉川弘文館
A5判
136ページ
定価
2,000円+税
- 初版年月日
- 2021年7月20日
- 書店発売日
- 2021年7月2日
- 登録日
- 2021年4月28日
- 最終更新日
- 2021年7月3日
書評掲載情報
2021-09-12 |
読売新聞
朝刊 評者: 佐藤信(東京大学名誉教授・古代史学者) |
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紹介
踊念仏で知られる一遍の生涯を描いた国宝絵巻『一遍聖絵』。鎌倉時代後期の社会を活写した重要資料を、その全篇にわたって詞書に沿って構図に注目する。豊富なカラー図版で一遍の足取りを辿り、人びとの姿や動き、自然の移ろいに目をこらす。これまでの研究でいまだ明らかにされていなかった『一遍聖絵』の全体像と魅力に鮮やかに迫る注目の一冊。
目次
はじめに/『一遍聖絵』の制作(出家した一遍/修行の始まり/信仰の確信/遊行の開始/熊野での啓示)/遊行の旅路(融通念仏の遊行/苦難の遊行を経て/福岡の市/京の因幡堂)/踊念仏とともに(踊念仏の始まり/東山道の遊行/奥州への道)/東海道の一遍(鎌倉入りと踊念仏の展開/板屋舞台での踊念仏/伊豆三島社での往生と奇瑞/東海道での奇瑞)/踊念仏の熱狂から農漁村へ(入京への試練/京の一遍/北国の旅路をゆく)/先達の古跡を追って(神事・仏事の奇瑞/聖徳太子の跡を訪ねて/往生を考える/今様に誘われて/芸能を訪ねて)/最期の旅(伊予三島社の一遍/往生の地を求めて/臨終の地に向かう/臨終の時/一遍の往生)/『聖絵』とその周辺(絵巻はいかに制作されたか/聖戒とその周辺/『聖絵』の工夫/円伊はいかなる絵師か/『一遍聖絵』と他の一遍関係絵巻との違い)
上記内容は本書刊行時のものです。