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モノのはじまりを知る事典 木村 茂光(著/文) - 吉川弘文館
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モノのはじまりを知る事典 (モノノハジマリヲシルジテン) 生活用品と暮らしの歴史 (セイカツヨウヒントクラシノレキシ)

歴史・地理
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発行:吉川弘文館
四六判
272ページ
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-642-08368-3   COPY
ISBN 13
9784642083683   COPY
ISBN 10h
4-642-08368-5   COPY
ISBN 10
4642083685   COPY
出版者記号
642   COPY
Cコード
C1521  
1:教養 5:事・辞典 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年10月30日
最終更新日
2019年12月12日
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紹介

日本人はいつからおにぎりを食べていた? ゴミを吸い込む掃除機が必要となった訳は? 私たちの生活に身近なモノの誕生に焦点を合わせ、その変化、名前の由来、発明した人物などを通史的に解説。人がモノをつくり、モノもまた人の生活と社会を変えてきた歴史が見えてくる。豊富な図版も理解を助けてくれる。便利な索引付きで、調べ学習にも最適。

目次

はじめに

着る・身につける
男性の勤務服として明治期に定着……背広・ワイシャツ・ネクタイ
軍服の下着が若者のファッションへ変身……Tシャツ
ゴールド・ラッシュが生んだ作業着……ジーンズ
舶来の眼鏡をかけた戦国大名……眼鏡
木・藁・革――時代と身分で変わる履物……靴
昼間の服と寝る服は分かれていなかった……寝巻
かぶる〈かさ〉から差す〈かさ〉へ………雨具
胴乱にハンドバッグ――携行用具の進化……かばん

食べる・飲む
弥生時代にも〈おにぎり〉があった?……米飯
日本で出会った小豆とパン……パン
麺として登場するのは室町・戦国時代……そば・うどん
最初に食べた日本人は光圀か禅僧か……ラーメン
古代のなれ鮨から江戸の握り鮨へ……鮨
平城京の市でも携行用の飯を販売……弁当
時代とともに変化する列車の旅の必需品……駅弁
農具を使った焼き肉料理……すき焼き
鰻・醤油・みりん――三位一体の江戸の食……蒲焼き
朝鮮通信使をもてなした料理……天ぷら
脚気を救った海軍の麦飯カレー……カレーライス
銀座の煉瓦亭が豚肉のカツレツを考案……豚カツ
しっぽに餡は入る? 入らない?……鯛焼き
コーヒーにカレー――二十世紀の食料改革……インスタント食品
儀式に、商業に――日本史上の酒の役割……酒
留学僧が唐から持ち帰った喫茶文化……茶
夏目漱石・宮沢賢治も好んだ炭酸水……清涼飲料水
塩と酒から分岐していった日本の味……調味料
かつて食卓には必ず〈味の素〉があった……うま味調味料
江戸時代に始まった移動式外食店……屋台
欠食児童、体位向上の課題を解決……学校給食

調理する・食事をする
もとは料理人を意味する言葉……包丁
前近代には脚つき、かまぼこ形もあった……俎
渡来人がもたらした鋳物の調理器具……鍋
葉・土器・陶磁器――色々なうつわの歴史……食器
ピンセット状は儀礼用、二本箸は日常用……箸
台所の〈台〉とは食卓のこと……食卓

住まう
憧れの家電を備えた集合住宅……団地
〈○DK〉という住宅のスタンダード……ダイニング・キッチン
歴史的にも連結しているトイレと下水道……水洗トイレ
奈良時代の僧が使った〈サウナ〉……風呂

暮らしの中で使う
ペリーが将軍に献上していた……ミシン
朝鮮半島から伝来した火熨斗がルーツ?……アイロン
主婦を〈洗多苦〉から解放……洗濯機
ゴミを掃き出せない団地で活躍……掃除機
食料の収納・保存の〈近代化〉……冷蔵庫
一九六〇年代に石炭から石油へと変化……石油ストーブ
〈国民車構想〉から〈マイカー時代〉へ……自家用車
変幻自在の物質が生活の形も変えた……プラスチック製品
古代から統制されていた医薬品と薬園……薬
スイスと並ぶ高性能の国産品……時計
火による明かりと油の確保……灯火
近代日本を照らす文明の灯……電灯

座る・寝る
『古事記』にも登場するタタミ……敷物
高貴な人しか座れなかった椅子……椅子
長きにわたって庶民が使った藁のムシロ……寝具

書く
古代の役人の仕事にも必須の文房具……筆
文明開化を象徴する新しい筆記具……ペン
家康が手にしたのはオランダの贈り物……鉛筆
奈良時代に誕生した〈文化遺産〉……紙
坏をのせる〈つきうえ〉が〈つくえ〉に……机
検地の役人も持っていた手控え帳……手帳
政務や事件の公的な記録……日記

売る・買う
アメリカ発の大規模小売店システム……スーパー・マーケット
明治時代から煙草、切手、飲料へと展開……自動販売機
都市の流行商品を地方へ送り出す……通信販売

人とつながる
外交の国書が最古の手紙……手紙
駅制、飛脚から郵便へと至る通信制度……郵便
明治二十年代に東京・熱海間に開通……電話

遊ぶ・楽しむ
貴族も庶民も興じた盤上の格闘技……囲碁
室町時代に現行のルールが成立……将棋
もとは銭を使った大人の遊び……面子
南蛮から渡来した喫煙が江戸時代に流行……煙草
戦前戦後の大衆文化の一大産業……映画
北斎の漫画、手塚のマンガ、世界のmanga……マンガ
国策の伝達から大衆の娯楽へ……ラジオ
時代を映してきたメディアの王者……テレビ
昭和の心情をのせてレコードは回る……流行歌
江戸時代の街道整備で民衆の旅が広がる……旅行
行楽や遊園地――消費の楽しみの拡大……レジャー
明治時代の欧化政策――行楽地から公園へ……公園

図版目録

著者プロフィール

木村 茂光  (キムラ シゲミツ)  (著/文

1946年、北海道生まれ。1970年、東京都立大学人文学部史学専攻卒業。1978年、大阪市立大学大学院文学研究科博士課程国史学専攻単位取得退学。現在、東京学芸大学名誉教授、博士(文学) ※2022年12月現在
【主要著書】『日本古代・中世畠作史の研究』(校倉書房、1992年)、『初期鎌倉政権の政治史』(同成社、2011年)、『日本中世百姓成立史論』(吉川弘文館、2014年)、『頼朝と街道―鎌倉政権の東国支配―』(吉川弘文館、2016年)

安田 常雄  (ヤスダ ツネオ)  (著/文

1946年生まれ。1977年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、経済学博士 ※2019年12月現在
【主要編著】『近現代日本社会の歴史 近代社会を生きる/戦後経験を生きる』共編、吉川弘文館、2003年

白川部 達夫  (シラカワベ タツオ)  (著/文

1949年、北海道生まれ。現在、東洋大学文学部教授 ※2019年12月現在
【主な編著書】『日本近世の村と百姓的世界』 『江戸地廻り経済と地域市場』

宮瀧 交二  (ミヤタキ コウジ)  (著/文

1963年、東京都生まれ。大東文化大学文学部教授、博士(学術) ※2019年12月現在
【主要論文】「環境と生存」(『民衆史研究』83)、「平将門・藤原純友の乱の再検討」(佐藤信編『古代史講義』2017年)

上記内容は本書刊行時のものです。