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発行:吉川弘文館
四六判
256ページ
定価
1,800円+税
- ISBN
- 9784642059145
- Cコード
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C0320
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一般 全集・双書 歴史総記
- 初版年月日
- 2021年1月1日
- 書店発売日
- 2020年12月17日
- 登録日
- 2020年10月27日
- 最終更新日
- 2020年12月25日
書評掲載情報
2021-02-20 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 松木武彦(国立歴史民俗博物館教授) |
2021-02-07 |
読売新聞
朝刊 評者: 中島隆博(東京大学教授、哲学者) |
紹介
土偶・仮面・埴輪・土器など、縄文時代から律令期にかけて作られた〈顔〉を意匠とするさまざまな造形品。抜歯やイレズミの顔面加工、笑いや怒りの誇張表現、耳飾りや髪形など、豊富な事例を素材に、考古学的研究手法で分析。古人(いにしえびと)の〈顔〉に対する意識の変化とその社会的背景を明らかにし、そこに込められたメッセージ、異形(いぎょう)の精神世界をさぐる。
目次
歌に詠まれた纏向仮面―プロローグ/日本最古の妖怪画(アヨアヨ考/古代の鬼/一つ目墨書土器の考古学的解釈)/方相氏と「鬼は外」の起源(方相氏の節分祭/方相と方相氏の文献と造形/盾持人埴輪をめぐって/邪馬台国時代の方相氏)/黥面考 顔のイレズミの歴史(『魏志』倭人伝と三世紀の黥面絵画/『古事記』『日本書紀』の黥面と文身/人物埴輪の顔の線刻はイレズミか/イレズミと中華思想/イレズミの遡源と展開)/縄文土偶の顔(縄文人の通過儀礼/土偶の誇張表現/縄文人はなぜ巨大な耳飾りをつけたのか/出産土偶の顔)/弥生時代の顔の表現(分銅形土製品の笑い顔/鳥装と非黥面起源/土偶形容器にみる男女の表現/顔壺にさぐる黥面の継承と変容)/異形の精神史―エピローグ
上記内容は本書刊行時のものです。