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出版者情報
昭和陸軍と政治
巻次:513
「統帥権」というジレンマ
発行:吉川弘文館
四六判
282ページ
定価
1,800円+税
- 初版年月日
- 2020年12月1日
- 書店発売日
- 2020年11月17日
- 登録日
- 2020年9月24日
- 最終更新日
- 2020年12月25日
紹介
政府の軍部「統制」を失敗させ、暴走を招く要因になったとされる統帥権独立制。だが実際は、政治からの軍事の独立確保とともに、軍部の政治介入禁止という複雑な二面性があった。建軍以来の陸軍はこれらをどう認識し、いかに振る舞ってきたのか。宇垣一成・武藤章・東条英機らの動向から、制度や規範意識のなかで揺れ動く昭和陸軍の苦悩に迫る。
目次
歴史とイメージ―プロローグ/明治陸軍と政治(明治建軍/専門職官僚秩序の形成)/宇垣軍政(宇垣一成陸相の登場/宇垣軍縮/統帥権干犯問題/宇垣軍政の破綻)/陸軍派閥抗争(皇道派と統制派/永田軍政/宇垣内閣流産/石原構想の挫折/石原莞爾の追放)/近衛文麿と陸軍(第一次近衛文麿内閣/有末精三と武藤章/陸軍内閣構想と近衛擁立運動/近衛新体制/武藤構想の敗北)/東条軍政(東条英機内閣の成立/東条内閣の施策/統帥権独立の桎梏)/統帥権独立と政治介入―エピローグ
上記内容は本書刊行時のものです。