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出版者情報
平将門の乱を読み解く
巻次:489
発行:吉川弘文館
四六判
272ページ
定価
1,800円+税
- 初版年月日
- 2019年11月1日
- 書店発売日
- 2019年10月18日
- 登録日
- 2019年9月12日
- 最終更新日
- 2019年10月19日
紹介
「新皇」即位―。皇統を揺るがせ、朝廷に衝撃を与えた平将門の乱。貴族社会に深い刻印を残した反乱の原因を探りつつ、その過程に八幡神や天神など新しい神々が登場する意味や国家の高度な支配イデオロギーである王土王民思想が発現される要因などに焦点をあてる。古代社会の大転換を象徴する反乱を多角的に分析し、その国家史的意義を読み解く。
目次
「平将門の乱」とはなにか―プロローグ/平氏一族内紛の要因 「女論」か「遺領争い」か(一族内紛の要因はなにか/筑波山西麓の政治的位置/乱後の筑波山西麓の政治的位置/平氏一族内紛の要因)/国府襲撃と平将門の政治的地位 「移牒」と「営所」の評価を中心に(「国府襲撃」事件の経過/将門の政治的地位(一)―「移牒」の性格を中心に/将門の政治的地位(二)―「営所」の性格を中心に/将門と平氏一族の政治的地位)/「新皇」即位と八幡神・道真の霊(「新皇」即位の歴史的意義/平安京における道真の怨霊と八幡神/関東における道真信仰/平将門の乱と中世的宗教秩序の形成/「新皇」即位と八幡神・道真の霊)/「新皇」即位と王土王民思想(九世紀後半・一〇世紀前半の王権の揺らぎ/「新皇」即位と天命思想・皇統意識/「新皇」即位と王土王民思想/「新皇」即位の歴史的意義)/「冥界消息」と蘇生譚の世界(『将門記』の「冥界消息」/「冥界消息」中の識語と構成/将門の子孫の冥界譚と伝説/将門の「冥界消息」と将門の乱)/「新皇」将門の国家構想―エピローグ
上記内容は本書刊行時のものです。