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出版者情報
近世公武の奥向構造
発行:吉川弘文館
A5判
280ページ
定価
9,500円+税
- 初版年月日
- 2021年12月1日
- 書店発売日
- 2021年11月22日
- 登録日
- 2021年9月30日
- 最終更新日
- 2021年11月27日
紹介
近世の公家・武家社会の奥向は、いかなる役割を果たしてきたのか。近世後期の奥向の姿を近世全体に反映させている研究状況へ疑義を呈し、厖大な公家史料の博捜と読解から江戸時代中期を中心に具体像を明らかにする。世継ぎの出産・養育や朝廷の意思決定への関与、それらを支える組織・制度化の過程などを分析。朝幕関係をふまえて奥向運営に迫る。
目次
序章 研究史と本書の構成/近世の朝廷運営と奥向(霊元天皇の奥と東福門院〈寛文三年~七年における朝廷運営と奥/禁闕騒動と奥の統制/延宝~貞享期の奥〉/元禄期の朝幕関係と綱吉政権―中御門資熈の「執権」を中心に〈霊元院院政の変質/内々の儀における准后の「執権」/中御門資熈の「執権」/綱吉政権の対応〉以下細目略/近世中期の朝廷運営と外戚/近世中期の禁裏女中と「伊予日記」/近世朝廷における意思決定の構造と展開―「表」と「奥」の関係を中心に)/近世武家社会における奥向(綱吉政権期の江戸城大奥―公家出身女中を中心に/桂昌院と寺院―長命寺穀屋の尼僧との関わりをめぐって/松江藩松平家の奥向と奥女中/松平宣維室天岳院の立場と役割)/終章 課題と展望
上記内容は本書刊行時のものです。