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出版者情報
近現代の皇室観と消費社会
発行:吉川弘文館
A5判
276ページ
定価
9,000円+税
- 初版年月日
- 2020年11月20日
- 書店発売日
- 2020年11月13日
- 登録日
- 2020年9月24日
- 最終更新日
- 2020年12月25日
紹介
戦前・戦後で大きな転換を伴う中、天皇制はいかに大衆の支持を維持してきたか。20世紀日本における皇室を商品としたメディア・祝祭記念品の需用のあり方を検討し、人びとの天皇家に対する認識を考察。天皇制支持構造の分析のみならず、その国民統合の象徴的作用が失効していく様相にも言及し、消費社会化が君主制国家にもたらした影響に迫る。
目次
序章 消費社会のなかの君主制/Ⅰ部 メディアの皇室表象(二〇世紀初期の脱神聖視傾向〈天皇を把捉する語彙/「国体」についての知識の習熟度/神話に対する態度〉/二〇世紀初期の皇室観とメディア〈視覚的複製の商品化/スナップ・ショットの公開/一九二〇年代から三〇年代の皇室写真/皇室記事の世俗化/都市空間でのスター視の拡がり〉以下細目略/補論 村の世界の皇室観/天皇家の「脱政治化」過程)/Ⅱ部 消費される祝祭行事(帝都住人の祝祭体験/君主のスペクタクルの知覚様式/祝祭記念商品の都市購買者像)/Ⅲ部 戦時・戦後の皇室観(戦時期の皇室報道と祝祭体験/戦後の皇室報道と皇室観/「御成婚」ブーム再考)/終章 跋扈する〈消費者〉、消える〈国民〉
上記内容は本書刊行時のものです。