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出版者情報
乱世の王権と美術戦略
室町・戦国時代
発行:吉川弘文館
A5判
254ページ
定価
3,500円+税
- 書店発売日
- 2017年4月28日
- 登録日
- 2017年3月4日
- 最終更新日
- 2017年4月25日
紹介
南北朝から戦国の動乱期、天皇はいかに美術に関与し続けたのか。室町期天皇の知られざる絵巻享受、天皇と天下人による文化の覇権争い。生き残りをかけた王権の美術戦略は、やがて強力なイメージの磁場を生み出した。
目次
総説 乱世の王権と美術戦略…髙岸 輝/天皇と中世絵巻…髙岸 輝(はじめに―中世天皇の「正統」と絵巻/花園天皇と絵巻の時代〈花園天皇の美術サロン/高階隆兼の新古典/宝蔵の解体と絵巻の流転―蓮華王院宝蔵から仁和寺宝蔵へ〉/『看聞日記』の造形世界―室町時代の天皇と絵巻〈北朝分裂と土佐派誕生/皇胤再興への道のり―『看聞日記』にみるコレクションの消長/「薄氷」の時代と絵画―足利義教の絵巻と唐絵/絵巻コレクションの継承と拡張/「御絵抜群」の系譜―後花園天皇と絵巻〉以下細目略/洛中洛外の絵巻ルネサンス―戦国時代の天皇と絵巻)/天皇と天下人の美術戦略…黒田 智(はじめに―十六世紀最後の一〇年/復興の世紀/首都と内裏の風景―〈外〉なる細画/豪壮なるネイション―〈内〉なる大画/レガリアの系譜/おわりに―寛永三年九月六日
上記内容は本書刊行時のものです。