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出版者情報
トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか : 低体温症と事故の教訓
発行:山と溪谷社
縦150mm
365ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2012年8月
- 登録日
- 2019年6月12日
- 最終更新日
- 2019年6月12日
紹介
2009年7月16日、大雪山系・トムラウシ山で18人のツアー登山者のうち8人が死亡するという夏山登山史上最悪の遭難事故が起きた。暴風雨に打たれ、力尽きて次々と倒れていく登山者、統制がとれず必死の下山を試みる登山者で、現場は修羅の様相を呈していた。1年の時を経て、同行ガイドの1人が初めて事故について証言。夏山でも発症する低体温症の恐怖が明らかにされ、世間を騒然とさせたトムラウシ山遭難の真相に迫る。
目次
第1章 大量遭難(十五人の参加者と三人のガイド
ツアー初日
差が出た濡れ対策
出発の判断
異変の徴候
足並みの乱れ
一気に進んだ低体温症
介抱か下山か
決死の下山
遅すぎた救助要請
喜びのない生還)
第2章 証言(面識のなかった三人のガイド
なぜ出発を強行したのか
聞けなかった「引き返そう」のひとこと
支えてくれた人たちのありがたさ)
第3章 気象遭難(遭難時の気象状況
トムラウシ山周辺の気象状況
遭難時の気象の特異性
気象から見たトムラウシ山遭難の問題点)
第4章 低体温症(低体温症との接点
低体温症の基礎
トムラウシ山パーティの低体温症
他パーティの低体温症
低体温症の医学的考察
多様な病態を示す低体温症)
第5章 運動生理学(気象的な問題
身体特性の問題
体力の問題
エネルギーの消費量と摂取量の問題
事故防止に向けた提言)
第6章 ツアー登山(ツアー会社は山のリスクを認識していたか
安全配慮義務と旅程保証義務
ガイドの資格問題
商品に反映されるツアー客のレベル
それでもツアー登山に参加するワケ
ツアー登山は自己責任か)
上記内容は本書刊行時のものです。