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出版者情報
「室町殿」の時代
安定期室町幕府研究の最前線
発行:山川出版社
B6変型判
352ページ
定価
1,800円+税
- 書店発売日
- 2021年12月25日
- 登録日
- 2021年11月10日
- 最終更新日
- 2021年11月23日
紹介
日本史上、地味な時代の代名詞だった室町時代がいま関心を呼んでいます。
ただ、その室町時代のなかでも、一般的に室町幕府は義満期までの南北朝の争乱、応仁の乱以降の戦国時代の印象が強く、
その間の室町時代中期について印象が弱いといえます。
しかし室町幕府は、その時代こそが安定期(最盛期)というべき時期であり、
当該期を理解することが、室町時代を理解するために必須だといえます。
本書では、その安定期に君臨した4人の将軍(3代義満・4代義持・6代義教・8代義政)の時代に注目します。
彼らは現在の歴史学界で、「摂政以上院未満」という、武家だけでなく天皇の擁護者として公家も統べる、
将軍を超越した時代の指導者「室町殿」と位置付けられています。
室町殿という存在から、室町幕府の性格や諸機関との関係を検討し、
鎌倉幕府とも江戸幕府とも異なる点を含めた「室町幕府とは何か」について、
新進気鋭の研究者による15本の論考によって、最新研究を紹介しながら明らかにしていきます。
上記内容は本書刊行時のものです。