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出版者情報
向井豊昭の闘争
異種混交性(ハイブリディディ)の世界文学
発行:未来社
四六判
236ページ
定価
2,600円+税
- 書店発売日
- 2014年7月1日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
現代の批評は何を取りこぼしてきたのか。時代の閉塞に亀裂をもたらす「怒り」
の力を取り戻すため、若き文芸評論家・岡和田晃が、文学史の闇に埋もれた作家
・向井豊昭(1933~2008)の生涯と作品を、いま再び世に問う。〈アイヌ〉に対
する征服者としての痛みを背負いながら「爆弾の時代」を通りぬけ、グローバリ
ズムと商業主義の暴力に裸一貫で立ち向かった作家のたどり着いた場所とは。巻
末の作品リストも壮観。
目次
【目次より】
第一部 一九六九年まで
一 〈アイヌ〉というアイデンティティ・ポリティクス
二 〈アイヌ〉ならざる者による「現代アイヌ文学」
三 向井豊昭という作家
四 最初期と晩年をつなぐもの
五 「御料牧場」と「うた詠み」の頃
六 教育者・向井豊昭
七 向井豊昭と鳩沢佐美夫
八 「耳のない独唱」と「赤い木の実」
第二部 二〇〇八年まで
一 爆弾の時代とエスペラントの理想
二 「和人史」から、「ヌーヴォー・ロマン」へ
三 詩人、向井夷希微の血を享けて
四 「近代文学の終り」を越えて
五 「ドレミの外」から見えたもの
六 小熊秀雄に助太刀いたす
七 打ち捨てられたコミューンへの道
第三部 二〇一四年の向井豊昭
あとがき 死者の声を聞くこと
上記内容は本書刊行時のものです。