版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
ホッブズの哲学体系 ノルベルト・ボッビオ(著/文) - 未来社
..

ホッブズの哲学体系 (ホッブズノテツガクタイケイ) 「生命の安全」と「平和主義」 (セイメイノアンゼントヘイワシュギ)

哲学・宗教
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:未来社
A5判
350ページ
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-624-01198-7   COPY
ISBN 13
9784624011987   COPY
ISBN 10h
4-624-01198-8   COPY
ISBN 10
4624011988   COPY
出版者記号
624   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年4月4日
最終更新日
2018年4月4日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

16世紀の大思想家トマス・ホッブズの哲学の全貌を20世紀イタリアを代表する政治哲学者ボッビオが体系的に読解し、その現代性を提示する。ホッブズ哲学が根底にもつ平和主義と市民社会論の見地から代表作『リヴァイアサン』はもとより『市民論』なども高く評価する。数多くのホッブズ論のなかでも出色の論集。ボッビオ晩年の著作、待望の翻訳。

ノルベルト・ボッビオ(1909年-2004年)、イタリアの思想家、法哲学者、政治思想史家。
1935年から79年にかけてカメリーノ大学、シエーナ大学、パードヴァ大学、トリーノ大学で法哲学や政治哲学の教授を歴任し、『法の一般理論にかんする研究』(1955年)、『法体系の理論』(1960年)、『自然法思想と法実証主義』(1965年)、その他多数の法哲学関係の著作を発表している。また、『ホッブズからマルクスへ』(1965年)、『ヘーゲル研究――法、市民社会、国家』、『トマス・ホッブズ』(1989年)などの数多くの思想史研究がある。

目次

序 文
 著者の注記

第一章 自然法理論の概念モデル
  第一節 モデルの諸原理
  第二節 さまざまなテーマ
  第三節 もうひとつのモデル
  第四節 もうひとつのモデルの諸要素
  第五節 自然法理論の概念モデルとブルジョア社会
  第六節 家族と自然状態
  第七節 自然法理論の概念モデル
  第八節 ブルジョア家族
  第九節 〔自然法理論〕への反対論
  第一〇節 自然法の概念モデルの終焉

第二章 ホッブズの政治理論
  一 諸著作
  二 主要思想
  三 方法論
  四 人工的人間
  五 自然状態
  六 万人の万人にたいする戦争
  七 正しい理性の指示
  八 統一のための信約
  九 主権は改変できない
  一〇 主権は絶対的である
  一一 市民法
  一二 主権は分割できない
  一三 教会と国家
  一四 ホッブズとその批判者たち
  一五 ホッブズ解釈

第三章 『市民論』入門
  補論 『哲学者と法学徒との対話――イングランドのコモン・ローをめぐる――』入門

第四章 ホッブズの政治哲学における自然法と市民法

第五章 ホッブズと自然法論

第六章 ホッブズと部分社会

第七章 終りにあたって
  補論 『ある博学なひとへの手紙という形をとって本人が書いた、マームズベリのトマス・ホッブズの評判、忠誠心、行状、宗教にかんする考察』

 ホッブズ研究小史
  一 ホッブズについての批判的研究史の起源と初期の頃の研究の発展
  二 この三〇年間におけるホッブズをめぐる論争の諸テーマ
  ホッブズについての三冊の本

 解説 ボッビオのホッブズ論
 訳者あとがき

著者プロフィール

ノルベルト・ボッビオ  (ノルベルト ボッビオ)  (著/文

ノルベルト・ボッビオ(1909年-2004年)、イタリアの思想家、法哲学者、政治思想史家。
1935年から79年にかけてカメリーノ大学、シエーナ大学、パードヴァ大学、トリーノ大学で法哲学や政治哲学の教授を歴任し、『法の一般理論にかんする研究』(1955年)、『法体系の理論』(1960年)、『自然法思想と法実証主義』(1965年)、その他多数の法哲学関係の著作を発表している。また、『ホッブズからマルクスへ』(1965年)、『ヘーゲル研究――法、市民社会、国家』、『トマス・ホッブズ』(1989年)などの数多くの思想史研究がある。

田中 浩  (タナカ ヒロシ)  (翻訳

田中 浩
1926年生まれ。法学博士、政治学・政治思想専攻。一橋大学名誉教授。『田中浩集』全10巻(未來社)のほか、編著に『国家思想史』『日本の国家思想』(青木書店)、『近代日本のジャーナリスト』『現代世界と国民国家の将来』(御茶の水書房)、『思想学の現在と未来』『ナショナリズムとデモクラシー』『EUを考える』(未來社)ほか。共訳書にボルケナウ『封建的世界像から近代的世界像へ』(みすず書房)、ホッブズ『リヴァイアサン』(河出書房新社)、『哲学者と法学徒との対話』(岩波書店)、シュミット『政治的なものの概念』『政治神学』『大統領の独裁』『合法性と正当性』『独裁』、ミルトン『イングランド宗教改革論』『教会統治の理由』『離婚の教理と規律』『離婚の自由について』、ワトキンス『ホッブズ』、タック『トマス・ホッブズ』、フィルプ『トマス・ペイン』(未來社)ほか多数。

中村 勝己  (ナカムラ カツミ)  (翻訳

中村 勝己
1963年生まれ。専攻はイタリア政治思想史。訳書にアガンベン『例外状態』(共訳、未來社)、ネグリ『戦略の工場』(共訳、作品社)、ボッビオ『光はトリノより』(青土社)ほか。

千葉 伸明  (チバ ノブアキ)  (翻訳

1970年生まれ。専攻は社会思想史。訳書に、ネグリ『戦略の工場』(共訳、作品社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。