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大学教育を再考する 松本 かおり(編集) - ミネルヴァ書房
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大学教育を再考する (ダイガクキョウイクヲサイコウスル) グローバル社会をともに生きるための「教養」 (グローバルシャカイヲトモニイキルタメノキョウヨウ)

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A5判
296ページ
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-623-09205-5   COPY
ISBN 13
9784623092055   COPY
ISBN 10h
4-623-09205-4   COPY
ISBN 10
4623092054   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年3月30日
書店発売日
登録日
2021年6月5日
最終更新日
2021年6月22日
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紹介

大学の職業訓練学校化、文部科学省による人文社会科学系学問の軽視、教育における消費者主義が席巻している。国内外で起こっている多様な問題に対処するために不可欠な「リベラル・アーツ(liberal arts)」「教養(culture)」がもつ力やそのあり方について、さまざまな分野の研究・教育に取り組む執筆者(社会学、社会政策、教育学、心理学、歴史学、英語教育、日本語教育、キャリア教育、国際協力論、地域研究等)が、大学における教育実践を通じて考える。

目次

序――グローバル社会をともに生きていくために大学教育ができること(松本かおり)


 第Ⅰ部 大学教育再考

第1章 現在の大学教育が抱える問題(居神 浩)
 はじめに
 1 大学教育の大衆化と階層化
 2 市場化される大学教育
 3 大学における「知」の布置状況と教養教育の復権
 4 大学教育の「創生」に向けて
 おわりに

第2章 近年の教育改革と教養教育(山本克典)
 はじめに
 1 新制大学の発足
 2 四六答申における大学教育改革の提言
 3 臨教審による大学教育改革の提言
 4 一般教育から教養教育へ
 5 生きる力と学士力
 6 高大接続改革
 おわりに
   
第3章 オンライン授業の課題と可能性――包括的総括とICTを視座とした教養教育への展開(三宅義和)
 はじめに
 1 オンライン授業について
 2 オンライン授業の課題
 3 オンライン授業に対する学生の見方
 4 オンライン授業の可能性と展望
 5 ICTと教養教育
   
第4章 グローバル時代の高等教育の輸出産業化――ロシアの事例をもとに(松本かおり)
 はじめに
 1 西欧の高等教育制度の導入
 2 ロシアの世界大学ランキング
 3 ソ連崩壊後のロシアの大学
 4 留学生の国際移動の要因
 5 ソ連時代の留学生戦略
 6 新生ロシアの留学生戦略――地域の経済的・文化的リーダーとして
 おわりに

第5章 グローバリゼーションの中の大学(下村雄紀)
 はじめに
 1 人口の減少と大学のグローバル化の背景
 2 留学生の動向
 3 「知」のグローバル化と留学生受け入れ制度
 4 日本人の海外留学の現状と環境整備
 5 ポストコロナ期の中のグローバル化
 6 「知」のグローバル化の必要性
 おわりに


 第Ⅱ部 教養教育の実践
   
第6章 ことばを鍛え,磨き,ことばから学ぶ――大学での英語教育に求められるもの(魚住香子)
 はじめに
 1 「グローバル人材」の定義と広がり
 2 英語は「単なる道具」か
 3 今日の「教養教育」における英語教育
 4 実用面と教養面を鍛える多読の可能性
 おわりに
   
第7章 日本語教育と人材育成――「グローカル」と「教養教育」の視点から(瀨古悦世)
 はじめに――問題提起にかえて
 1 外国人留学生の現状
 2 留学生政策の変遷
 3 日本語教育の変遷
 4 大学における日本語教育が目指すべきものとは
 5 教養教育を念頭に置いた授業実践報告
 おわりに
   
第8章 キャリア教育の位置づけと展開――改革至上主義に惑わされない学びの道標として(松本かおり)
 はじめに
 1 キャリア教育の急速な広がり
 2 大学におけるキャリア教育の位置づけ――初年次教育,キャリア形成支援,そして教養教育をもとに
 3 キャリア教育の導入と構築
 4 キャリア教育のこれから
 おわりに――改革至上主義からの脱却
  
第9章 アフリカ地域を題材とした〈学び〉 ――国際協力,ボランティアの視点から(新山智基)
 はじめに
 1 アフリカを知る(理解する)ための機会
 2 大学生へのアンケート調査
 3 大学での〈学び〉とアフリカ
 4 教養教育からつぎへのステップアップを目指して
 おわりに
   
第10章 ウィズ・コロナの時代におけるアクティブ・ラーニングのあり方について――オンライン授業への取り組みのなかでの一考察(居神 浩)
 はじめに
 1 アクティブ・ラーニングおよびオンライン授業「狂騒曲」のなかで
 2 大学の授業における学生の主体性とは
 3 コピペにならないレポートの指導
 4 「考えて」もらう授業とアクティブ・ラーニング
 5 オンライン授業で可能になったこと
 おわりに――ウィズ・コロナ時代におけるアクティブ・ラーニングの今後

あとがき(魚住香子)
人名索引/事項索引

著者プロフィール

松本 かおり  (マツモト カオリ)  (編集

2021年1月現在
神戸国際大学経済学部教授

居神 浩  (イガミ コウ)  (著/文

*2021年4月現在
神戸国際大学経済学部 教授

魚住 香子  (ウオズミ キョウコ)  (著/文

2021年4月現在
神戸国際大学経済学部 教授

山本 克典  (ヤマモト カツノリ)  (著/文

2021年4月現在
神戸国際大学経済学部 教授

三宅 義和  (ミヤケ ヨシカズ)  (著/文

*2021年4月現在
神戸国際大学経済学部 教授

下村 雄紀  (シモムラ ユウキ)  (著/文

神戸国際大学名誉教授

瀬古 悦世  (セコ エツヨ)  (著/文

2021年4月現在
神戸国際大学経済学部 准教授

新山 智基  (ニイヤマ トモキ)  (著/文

2021年4月現在
神戸国際大学 非常勤講師,立命館大学 衣笠総合研究機構 客員研究員

上記内容は本書刊行時のものです。