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養育者としての男性 数井 みゆき(編集) - ミネルヴァ書房
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養育者としての男性 (ヨウイクシャトシテノダンセイ) 父親の役割とは何か (チチオヤノヤクワリトハナニカ)

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A5判
304ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-623-09122-5   COPY
ISBN 13
9784623091225   COPY
ISBN 10h
4-623-09122-8   COPY
ISBN 10
4623091228   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年7月30日
書店発売日
登録日
2021年6月22日
最終更新日
2021年7月20日
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紹介

本書は,心理学の分野を中心に最新の研究や実践を紹介しながら,男性による養育の役割・意義・重要性(男性の養育性)について考察する。第?部では「男性の養育性と発達・進化」,第?部では「社会・文化の中の男性の養育性」,第?部では「男性の養育性と臨床領域」をテーマとして,各章で10の多様な領域について論じている。心理・福祉・保育・社会の専門職・研究者・学生など,幅広い読者に役立つ一冊。

目次

はじめに


 第Ⅰ部 男性の養育性と発達・進化

第1章 進化的視座から見るヒトの父子関係(遠藤利彦)
 1 繁殖戦略の性差から見る母親と父親
 2 ヒトにおける養育負担の増大・長期化と共同繁殖
 3 単婚型配偶システムと父親による養育投資
 4 父親養育の質を左右するもの――配偶エフォートと養育エフォートの間
 5 「父親似」にこだわる心性
 6 父親の不在が子どもの生活史戦略に及ぼす影響
 7 父子関係研究のこれからの行方

第2章 父性と男性性との関連(中尾達馬)
 1 父性―男性性モデル
 2 父親必須仮説と父親重要仮説
 3 親資本モデル
 4 多様化する男性役割(男性性)の構造と父性

第3章 父子関係と子どもの発達(数井みゆき)
 1 アタッチメント関係
 2 父子関係の始まり
 3 父子関係の形成と子どもの発達との関連
 4 生涯発達の中での父子
 5 おわりに


 第Ⅱ部 社会・文化の中の男性の養育性

第4章 男性の養育性の社会経済的背景(佐藤裕紀子)
 1 何が父親の子育て休業取得を促すか
 2 休業取得中の父親の行動と経験
 3 休業取得後の父親の変化
 4 日本への示唆

第5章 男性の保育者(倉持清美)
 1 男性保育者の現状
 2 社会からの期待
 3 保育者としての専門性

第6章 狩猟採集社会における男性の養育者(高田 明)
 1 英米へのカウンターカルチャー――ジュホアンの子育て
 2 狩猟採集民の子育ての多様性
 3 クン・サンの養育者―子ども間相互行為――とくに男性の養育者に注目して
 4 狩猟採集社会の子育て再考


 第Ⅲ部 男性の養育性と臨床領域

第7章 離婚と父親(小田切紀子)
 1 日本と諸外国の離婚の動向
 2 離婚が父親と子どもに与える影響
 3 日本における離婚後の父親の子育て
 4 離婚後の父親と子どもの交流

第8章 臨床場面における男性(夫・父親)(北島歩美)
 1 カウンセリング場面への男性の登場
 2 社会の中での男性性
 3 家族臨床の場での男性
 4 家族内で男性が力を発揮するためにカウンセラーに求められること
 5 家族内で機能する男性
 6 男性と家族の今後

第9章 父親の子ども虐待とドメスティックバイオレンス(森田展彰)
 1 一般の父親の子どもへの影響に関するモデル
 2 虐待的な養育を行う父親による子どもへの影響
 3 男性はなぜパートナーや子どもに暴力をふるうのか?――加害男性の心理
 4 加害的な父親への介入
 5 暴力的な父親の更生やDV・虐待の予防に向けて

第10章 受刑歴のある父親の養育(工藤晋平・下郷大輔)
 1 父親としての受刑者
 2 介入・支援プログラムに見られる父親の養育
 3 育ちゆく子どものために


索  引

著者プロフィール

数井 みゆき  (カズイ ミユキ)  (編集

2021年7月現在
茨城大学教育学部 教授

上記内容は本書刊行時のものです。