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日本の流行歌 生明 俊雄(著/文) - ミネルヴァ書房
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日本の流行歌 (ニホンノリュウコウカ) 巻次:13 栄枯盛衰の100年、そしてこれから (エイコセイスイノヒャクネンソシテコレカラ)

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A5判
208ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-623-09027-3   COPY
ISBN 13
9784623090273   COPY
ISBN 10h
4-623-09027-2   COPY
ISBN 10
4623090272   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年11月1日
書店発売日
登録日
2020年9月25日
最終更新日
2021年9月30日
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紹介

流行歌は時代を映す鏡! 歌とともに時代が見えてくる

本書は「カチューシャの唄」誕生の大正初期にはじまり、ラジオやテレビとともに隆盛を極めた昭和期を経て、退潮となった平成期まで、100年にもおよぶ流行歌の栄枯盛衰の歴史をたどる。はやりうた、演歌、ブルース、軍歌、和製ポップス、ムード歌謡、アイドルポップス。歌詞や曲に戦争や不況などの時代の世相を映し、人々に愛された流行歌の数々を、レコードやテレビ・ラジオ等の音楽業界の変遷とともに、音楽の作り手の視点からていねいに紹介する。

目次

はじめに

序 流行歌はどのように生まれ、どのように発展し、どのように消えようとしているのか
   流行歌が生まれる
   流行歌とは何か
   流行歌とレコードの深い関係
   なぜ流行歌は100年間も発展し続けたのか
   20世紀末に起こった急激な異変~流行歌は消えてしまうのか


1 流行歌の起源と揺籃(ゆりかご)時代
 1 江戸時代にも民衆が歌う「はやりうた」があった
 2 明治の大ヒット曲「オッペケペー節ぶし」の誕生
 3 演歌が生まれる
 4 初めての流行歌「カチューシャの唄」が生まれた
 5 レコード会社の誕生と流行歌
 6 早くもタイアップ・ソングが出現
 7 関東大震災を予告した?「船頭(せんどう)小唄」


2 流行歌の開拓時代の仕事人たち
 1 浅草・銀座に日本初のレコード店創業--三光堂(さんこうどう)・松本武一郎(まつもとたけいちろう)
 2 イギリスの録音技師が来日録音--フレッド・ガイスバーグの仕事
 3 流行歌ディレクターの草わけ--ニッチクの森垣二郎(もりがきじろう)
 4 関西の歌を全国に広めたい--大阪に日東レコード創業・森下辰之助(もりしたたつのすけ)


3 昭和初期 本格化する流行歌の発展--世界のメジャー・レコード会社が日本に進出
 1 電気録音という技術革命がもたらした流行歌の発展
 2 「波浮(はぶ)の港」「君恋し」のビクターが独走--“晋平節”が流行歌をリード
 3 「酒は涙か溜息(ためいき)か」「影を慕(した)いて」でコロムビアが巻き返し--古賀メロディが街に流れる
 4 メロディは外国生まれで歌詞は日本語--混血の流行歌誕生
 5 ブルース、タンゴが日本製の流行歌のなかにも現れる
 6 流行歌の発展が中断される--強まる軍国主義


4 レコード・映画・ラジオの蜜月(みつげつ)時代--歌謡曲の誕生
 1 「東京行進曲」が大ヒット--レコードと映画の連携が本格化
 2 流行歌の最重要な宣伝媒体となったラジオ
 3 放送局から生まれた“歌謡曲”という歌


5 昭和中期 戦禍からの復興(1945~60年代)--それは和製ポップスと演歌で始まった
 1 敗戦に沈む人の心を鼓舞した「リンゴの唄」「東京ブギウギ」
 2 進駐軍(GHQ)が残した“大いなる”遺産
 3 アメリカの曲を日本語歌詞で歌う--カバー・ポップス流行
 4 才能ある作曲家・作詞家たちの登場と和製ポップスの広がり
 5 グループ・サウンズの登場
 6 演歌の広がり(Ⅰ)美空ひばり・北島三郎で開花したコロムビア、クラウンの演歌
 7 演歌の広がり(Ⅱ)キングレコードが放った演歌の連続ホームラン
 8 ムード歌謡“都会の演歌”の誕生(Ⅰ)フランク永井、石原裕次郎の世界
 9 ムード歌謡“都会の演歌”の誕生(Ⅱ)男性コーラス・グループが競う


6 昭和後期 テレビ時代が生んだ流行歌の新しい展開(1970~90年代)--それはアイドル・ポップスで始まった
 1 テレビ局とアーティスト事務所が主導したアイドル・ポップス
 2 新世代フリー作家の登場と流行歌のさらなる隆盛
 3 加速したテレビと流行歌のタイアップ
 4 子ども向けテレビ番組が生んだ“オバケ”流行歌--「およげ! たいやきくん」
 5 毎年の大トリは演歌--NHK紅白歌合戦と演歌の深い関係
 6 日本のフォークの誕生--テレビを嫌ったミュージシャンたちの台頭
 7 ニューミュージックの誕生と発展
 8 J–POP とともに始まったプロデューサーの時代
 9 CDという新メディアの開発と流行歌の隆盛


7 流行歌の発展過程に起こった3つの“事件”
 1 カラオケの出現と発展--歌う楽しさを知った流行歌ファン
 2 貸しレコード店の登場とその大きな波紋
 3 音楽ビデオの誕生--聴くものから観るものにもなった音楽


8 何が起こったのか--21世紀に流行歌に訪れた急激な退潮
 1 「レコード大賞」「紅白歌合戦」の様変わり
 2 音楽配信がもたらした音楽の価値の低下
 3 音楽を所有しなくなった音楽ファン
 4 音楽の作り方が変わった
 5 コンサート市場の盛況と突然の躓つまずき


9 流行歌はこのまま消えてしまうのか


あとがき
参考文献
巻末資料:この本で紹介している曲目一覧
人名さくいん

著者プロフィール

生明 俊雄  (アザミ トシオ)  (著/文

2020年11月現在
ポピュラー音楽研究家

上記内容は本書刊行時のものです。