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シリア・レバノン・イラク・イラン 中村 覚(監修) - ミネルヴァ書房
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シリア・レバノン・イラク・イラン (シリアレバノンイラクイラン) 巻次:2

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A5判
276ページ
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-623-08825-6   COPY
ISBN 13
9784623088256   COPY
ISBN 10h
4-623-08825-1   COPY
ISBN 10
4623088251   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C3331  
3:専門 3:全集・双書 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年2月28日
書店発売日
登録日
2021年1月20日
最終更新日
2021年9月30日
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紹介

日本における中東政治研究の最新の知見をあつめたシリーズの第2巻。
政治学と地域研究を組み合わせ、中東地域の構造的変動を解明することを目指す本シリーズは、
今後の中東地域内力学および国際関係を見通す視座も提供する。
本巻では、2000年代以降、特にその関係性を変容させ、国家/非国家主体を単位とする同盟関係だけでは語りきれない、新たな「地域」としての輪郭を見せつつある四カ国を分析する。

目次

巻頭言 「関わりのある他者」中東に関する地域研究と政治学の協調と融合へ

序 章 中東に生成される新たな「地域」──シリア、レバノン、イラク、イラン(末近浩太)
 1 新たな「地域」の実像を捉える
 2 「地域」とは何か
 3 中東における反米陣営の形成と再編
 4 新たな「地域」へと変容する反米陣営
 5 先行研究と各章の概要

第1章 イラン・日本関係──発展と衰退を繰り返す90年の歴史(千坂知世)
 1 政治要因に翻弄されてきたイランと日本の経済関係
 2 第1の盛衰──国交樹立~第2次世界大戦期の断交(1929~52年)
 3 第2の盛衰──国交回復~イラン・イラク戦争停戦(1953~98年)
 4 第3の盛衰──イラン・イラク戦争後~核合意(1989~2015年)
 5 政治によって翻弄されてきたイラン・日本関係

第2章 多文化主義──レバノンにおけるメディアの発達と分極化の進展(千葉悠志)
 1 「自由なメディア」という幻想
 2 政府によるメディア政策
 3 メディアと内部アクターとの連動
 4 メディアと外部アクターとの連動
 5 レバノン・メディアが抱える困難

第3章 国家社会関係──シリア内戦がもたらした希薄化と親和化(青山弘之)
 1 弱い国家と社会の関係
 2 権力の二層構造の下での「常態化した非常時」
 3 内戦がもたらした国家社会関係の変化
 4 「実体化した非常時」への移行とそれへの不確実な依存

第4章 政軍関係──IS後イラクの分断と奇妙な安定(山尾 大)
 1 ポスト紛争期の政軍関係
 2 正規軍再建の蹉跌と準軍事組織の台頭
 3 引き裂かれる準軍事組織
 4 競合関係がもたらす安定
 5 ポスト紛争期の不安定な政軍関係の安定

第5章 選 挙──イラン・イスラーム共和国と「公正な選挙」の必要性(坂梨 祥)
 1 先行研究と問題の所在
 2 イランの選挙の歴史的背景と制度的特徴
 3 イラン・イスラーム共和国における選挙と政治参加
 4 「より公正な」選挙にむけて

第6章 安全保障──「全方位提携論」とレバノン(小副川 琢) 
 1 本章の目的、先行研究の問題点、分析枠組み
 2 シリアおよびイランとヒズブッラーとの関係
 3 レバノンの歴代首相らの動き──「全方位提携論」からの説明
 4 レバノンの首相らによる全方位提携に関する考察

第7章 外 交──シリア内戦に見る米国覇権の黄昏(溝渕正季)
 1 後退する米国の存在感
 2 シリアをめぐる闘争──ブッシュ政権期の米国・シリア関係
 3 戦略なき戦術──オバマ政権期の米国・シリア関係
 4 揺れる米国・シリア関係と中東における米国覇権の黄昏

第8章 治 安──イスラーム過激派の越境移動の論理とメカニズム(高岡 豊)
 1 イスラーム過激派は国境を越える
 2 イスラーム過激派の越境移動に関する先行研究とその問題点
 3 イスラーム過激派の越境移動をめぐるいくつかの疑問
 4 イスラーム過激派の越境移動の実態と展望

第9章 政治と経済──経済戦略から見るイラク・クルディスタンの独立問題(吉岡明子)
 1 クルド人問題の展開
 2 武装闘争期のイラク・クルディスタン地域
 3 イラク戦争後の主体的な経済政策
 4 暗転するクルディスタン経済
 5 クルディスタン地域の「国家建設」の課題

あとがき
索  引

著者プロフィール

中村 覚  (ナカムラ サトル)  (監修

2023年6月現在
神戸大学大学院国際文化学研究科教授

末近 浩太  (スエチカ コウタ)  (編集

2021年2月現在
立命館大学国際関係学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。