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保育の場における子どもの対人葛藤 水津 幸恵(著/文) - ミネルヴァ書房
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保育の場における子どもの対人葛藤 (ホイクノバニオケルコドモノタイジンカットウ) 人間理解の共感的まなざしの中で (ニンゲンリカイノキョウカンテキマナザシノカナデ)

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A5判
208ページ
定価 5,000円+税
ISBN
978-4-623-08785-3   COPY
ISBN 13
9784623087853   COPY
ISBN 10h
4-623-08785-9   COPY
ISBN 10
4623087859   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年12月10日
書店発売日
登録日
2020年11月11日
最終更新日
2020年12月13日
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紹介

保育の場において子どもたちは、共に過ごすことの喜びとともに、互いにかかわり合うからこそぶつかり合い葛藤する出来事も経験する。そして保育者は、その対人葛藤が起こってくることの子ども一人ひとりの生活における意味を探求して応えるとともに、子どもたちの関係の構築を重視している。本書では、このような保育者の対人葛藤へのまなざしを、倉橋惣三の人間観とケアリング論から「人間理解の共感的まなざし」として掬い上げて焦点を当てる。そして、園でのフィールドワークを通して、自分と他者を自発的に生きる主体として感じ、人間理解へと通ずる出来事としての対人葛藤の保育実践的意味を提起する。??

目次

はじめに

序 章 子どもの対人葛藤へのまなざしの再考
 1 子どもはなぜ他者とぶつかるとされてきたのか
 2 保育者のまなざしから見る対人葛藤
 3 倉橋惣三の子どもへのまなざしとケアリング論
 4 保育実践の場に見る子どもの対人葛藤


 第Ⅰ部 倉橋惣三の保育思想とケアリング論

Introduction

第1章 倉橋惣三の保育思想における対人葛藤
 1 「自発性」の現れとしての対人葛藤――1926年『教育講話』から
 2 「生活美」としての対人葛藤――1949年連載「和の教育」から
 3 子どもの対人葛藤への倉橋のまなざし

第2章 倉橋惣三の道徳教育に対するスタンス
 1 戦前における道徳教育に対するスタンス
 2 1953年連載「人間性の涵養」における人間観
 3 倉橋の人間観と道徳教育に対する議論の今日的意義

第3章 ケアリング論から捉える倉橋惣三の保育思想
 1 道徳教育に対するケアリング論の位置
 2 ネル・ノディングズのケアリング論
 3 ケアリング論から捉える倉橋の人間観


 第Ⅱ部 保育の場における子どもの対人葛藤の実際

Introduction

第4章 関係の始まりにおける保育者のまなざし
 1 人間理解の共感的まなざしの中で営まれる生活
 2 遊びを通して「自発性」を発揮する生活
 3 ケアリング関係と「自発性」を発揮した生活の構築

第5章 関係の深まりにおける人間理解と生活の充実
 1 ケアリング関係と遊びが支える「ゆるし」の過程
 2 受容と自己充実による出会い直し
 3 葛藤を抱えもちながらかかわり合う生活

第6章 子どもが他者とぶつかり合うということ
 1 ケアリング関係における「自発性」の発揮と受容
 2 原則によらない状況の中でなされる人間理解
 3 遊びを通した「自発性」の発揮


終 章 人間の生活へのまなざしの再考に向けて
 1 人間理解の共感的まなざしから見える「道徳」
 2 生活の地平に見る「発達」と「教育」
 3 可能世界を生きるネガティブ・ケイパビリティ

文献一覧
初出一覧
おわりに

著者プロフィール

水津 幸恵  (スイヅ サチエ)  (著/文

2020年12月現在 三重大学教育学部講師

上記内容は本書刊行時のものです。