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日本発 母性資本主義のすすめ 藤 和彦(著/文) - ミネルヴァ書房
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日本発 母性資本主義のすすめ (ニホンハツボセイシホンシュギノススメ) 多死社会での「望ましい死に方」 (タシシャカイデノノゾマシイシニカタ)

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四六判
256ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-623-08743-3   COPY
ISBN 13
9784623087433   COPY
ISBN 10h
4-623-08743-3   COPY
ISBN 10
4623087433   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年7月23日
最終更新日
2019年7月27日
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紹介

今やポンコツ化した資本主義に血の通う温かい母性資本主義を!
困った人を助ける本能、「母性」を生かして誰もが「満足して死ねる社会」を築きましょう

令和の日本が直面する問題は少子化やAI化ではなく、高齢者の「長く緩慢な死」の爆発的増加がもたらす「多死社会」の到来。世界史上初の事態(ピンチ)をチャンスに変えるためにはポジティブな死生観「(パラダイムシフト)を確立し、介護・看取り分野での「母性」機能の提供に「価値」を認める経済社会システムの構築が喫緊の課題である。本書はこれまでの霞ヶ関の常識を打ち破る、現役経産官僚による渾身の「日本改造プラン」。

目次

はしがき


第1章 多死社会での 「望ましい死に方」

  「長くて緩慢な死」が多数になる
  「看取り難民」の大量発生?
  失われた「看取り」の文化
  「安楽死で死なせてください!」
  安楽死か尊厳死か?
  死生観を忘れた日本人
  「死にがい」の復権?
  さばさばと「死」について語る
  「死は不幸」という概念で良いのか
  「ありがとう」といって死のう
  看取り士――「いのちのバトン」をつなぐサポーター
  「望ましい死」
  「死後生」という考え方
  「死生観」のパラダイムシフト


第2章 パラダイムシフトが進む 「家族のあり方」

  「超ソロ社会」の出現
  団塊ジュニアの老後をどうするのか
  スウェーデンで普及する共同墓
  「家族」の枠から外れつつある埋葬形態
  普及しつつある「共同墓」
  自然に還る散骨
  縄文人に学ぶ関係性の組み替え
  若者達の死生観
  家族の役割は「看取り」
  新しい家族のかたち
  血縁家族の呪縛を超える
  私たちは運命共同体


第3章 人を人たらしめるスピリチュアリティ

  「自立」とは何か
  コミュニティ形成の核となるスピリチュアリティ
  すべての人に「仏性」が宿る
  神への至近距離にある高齢者
  通過儀礼としての看取り
  「老い」を笑い飛ばせ
  認知症は恐怖なのか
  認知症が教える人間の価値とは
  認知症フレンドリー社会
  QOD(死の質)が問われている
  地域が担っていた江戸時代の「看取り」
  看取りの互助社会
  グリーフケアも出来るコミュニティ


第4章 介護は多死社会における基幹産業

  AI化の進展でわかってきた人間の強み
  AIは意識を獲得できるか
  AI時代で重要となる仕事
  「死」は生きるための原動力
  介護は本来クリエイティブな仕事
  AIやロボットで代替できない「顔の見える介護」
  人と人との良好な関係を築く介護
  認知症介護の醍醐味
  硬い知性から柔らかい知性へ
  介護分野へのテクノロジー導入
  介護に最も重要なのは母性


第5章 多死社会に不可欠な母性資本主義

  「資本主義」を改めて考える
  デジタル経済の限界
  世界で金融危機が再び発生する?
  人間の感情に価値が生まれる
  人をモチベートする「熱量」
  陽の経済、陰の経済
  ソーシャル・キャピタルとしての「母性資本」
  なぜ母性資本主義なのか
  母性資本主義のフロントランナー


第6章 母性の通貨で多死社会を乗り切れ

  データ駆動型社会における貨幣
  仮想通貨誕生の意味と可能性
  貨幣の本質は「譲渡可能な信用」
  現在の通貨システムは賞味期限切れ?
  信頼を基盤とするコミュニティ通貨(温かいお金)
  仮想通貨が創る「価値観を共有した社会」
  日本ではなぜ寄付が盛んではないのか
  貨幣の信用の源は「聖なるもの」
  「幸齢者」をアンカーにした仮想通貨
  スタートアップ企業の沖縄県大宜味村での取り組み
  地域通貨は「幸福度の向上」が信用の源
  熊野飛鳥むすびの里
  看取りコイン(いのちコイン)
  むすびとして

■ 補論 日本における多死社会(増田 幹人:駒澤大学 経済学部准教授)

あとがき

注・参考資料一覧

著者プロフィール

藤 和彦  (フジ カズヒコ)  (著/文

*2019年8月現在
経済産業省経済産業研究所上席研究員

上記内容は本書刊行時のものです。