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経済地理学への招待 伊藤達也(編集) - ミネルヴァ書房
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経済地理学への招待 (ケイザイチリガクヘノショウタイ)

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A5判
370ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-623-08691-7   COPY
ISBN 13
9784623086917   COPY
ISBN 10h
4-623-08691-7   COPY
ISBN 10
4623086917   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C3025  
3:専門 0:単行本 25:地理
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年6月1日
書店発売日
登録日
2020年4月8日
最終更新日
2020年5月13日
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紹介

これまで経済地理学は産業立地論が主なテーマとなってきたが、最新の研究では環境への視点の確保、地域への視点の復権、人間の再評価の視点が新たな論点としてあげられている。本書はそれら最新の研究テーマも盛り込み、初学者に向けてできるだけやさしく解説する。付録として文献案内も掲載した、新しい時代の経済地理学の入門テキスト。

目次

はしがき

序 章 環境・空間と経済社会(伊藤達也)
 1 経済地理学の研究テーマ
 2 経済地理学の成立
 3 地域構造論の登場と発展
 4 経済地理学をめぐる状況の変化
 5 経済地理学の課題と展望


 第Ⅰ部 経済地理学とはなにか

第1章 経済立地の理論(小田宏信)
 1 立地論の根本概念としての距離と拡がり
 2 産業立地論の古典
 3 集積と分散の理論

第2章 地域経済の発展のメカニズム(小田宏信)
 1 地域経済の発展段階論と経済基盤説
 2 「成長の極」と累積的因果関係論
 3 地域経済発展と国家

第3章 サービス経済化と広がる地域間格差(加藤幸治)
 1 サービス経済化の基本的構図
 2 サービス利用のための移動コスト
 3 サービス市場圏の「地理的限界」がもたらす人口の集中・集積
 4 北海道における「都心回帰」

第4章 人々のキャリアと経済空間(中澤高志)
 1 キャリアの空間的軌跡
 2 労働市場の特殊性
 3 高度成長期の経済空間とキャリア──農村から都市へ
 4 安定成長期の経済空間とキャリア──若者の地元定着傾向
 5 低成長期の経済空間とキャリア──個人化と不透明化


 第Ⅱ部 グローバル化と地域経済

第5章 経済のグローバル化と産業立地・地域経済(小田宏信)
 1 前グローバル化期における製造業の空間システム
 2 工業のグローバル化とグローバル生産ネットワーク
 3 日本工業のグローバル化と国内立地の変容

第6章 サプライチェーンと南北問題(池田真志)
 1 生産-流通-消費を捉えるアプローチ
 2 食品における商品連鎖
 3 工業製品における商品連鎖
 4 グローバル化の弊害への対応

第7章 経済を左右する地域の制度・文化(水野真彦)
 1 制度・文化と経済発展
 2 各地で特色をつくりだす制度・文化
 3 制度・文化の変容サイクル

第8章 都市の発展が生むインナーシティ問題(小原丈明)
 1 都市の成長とインナーシティ問題
 2 日本におけるインナーシティ問題
 3 インナーシティ問題への様々な対応
 4 人口減少社会の都市のゆくえ

第9章 グローバル化時代の都市と都市ネットワーク(小原丈明)
 1 世界都市・グローバル都市の出現
 2 複雑化する都市システムと都市ネットワーク
 3 グローバルネットワーク下における都市の諸相


 第Ⅲ部 産業集積と地域

第10章 地域のなかでのものづくり(山本俊一郎)
 1 産業集積の理論
 2 市場の変化に対応する生産体制
 3 ものづくりを支える中小零細製造企業
 4 産業集積地域の再編

第11章 工業化で変わる新興国(宇根義己)
 1 変容する新興国
 2 発展途上国の工業化
 3 アジア諸国の工業政策と国家開発
 4 日本企業の進出と工業地域の形成・変容
 5 発展の光と影

第12章 情報通信業の集積(加藤幸治)
 1 情報化した日本社会
 2 情報通信業の立地──その一極集中
 3 一極集中型立地の背景と要因
 4 情報通信業の「集積」

第13章 都市に集まる創造産業(半澤誠司)
 1 創造産業の成り立ち
 2 データにみる立地傾向
 3 産業集積の捉え方
 4 創造産業の議論の広がり

第14章 農業地域の経済力(佐々木達)
 1 グローバル化時代の食料供給
 2 農業を地理的に捉える意味
 3 日本農業のポジションと食料供給
 4 農業地域の経済力──日本農業の可能性
 5 食料・農業問題の地理学にむけて


 第Ⅳ部 地域の持続可能性

第15章 ショッピングセンターの功罪(土屋 純)
 1 流通のプラットフォーム
 2 世界各国におけるショッピングセンターの発展
 3 ショッピングセンターが変えた日本社会
 4 変わる日本社会とショッピングセンター

第16章 中心商店街のゆくえ(土屋 純)
 1 衰退が激しい日本の中心商店街
 2 中心商店街の衰退理由
 3 商店街再生への試み
 4 残る商店街,消える商店街

第17章 農山村の活性化(中條暁仁)
 1 農山村の地域的位置付け
 2 過疎化と高齢社会化に直面する農山村
 3 再編成される農山村の現状と課題
 4 地域住民による「地域づくり」の展開
 5 農山村に対する「まなざし」の変化

第18章 観光・ツーリズムがもたらす地域の変化(新名阿津子)
 1 観光は地域の救世主か
 2 地理学と観光
 3 「新たな観光」とジオパークの実践
 4 観光・ツーリズムによる持続可能な開発

第19章 環境保全と地域振興は両立できるか(伊藤達也)
 1 環境保全と地域振興の両立
 2 資源・環境問題へのアプローチ
 3 水辺環境保全運動と地域振興
 4 田主丸におけるアンケート調査結果


文献案内
索  引

著者プロフィール

伊藤達也  (イトウ タツヤ)  (編集

2020年5月現在 法政大学文学部教授

小田 宏信  (オダ ヒロノブ)  (編集

2020年5月現在 成蹊大学経済学部教授

加藤 幸治  (カトウ コウジ)  (編集

2020年5月現在 国士舘大学文学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。