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出版者情報
子ども理解と援助
巻次:3
- 書店発売日
- 2019年4月9日
- 登録日
- 2019年3月14日
- 最終更新日
- 2021年9月30日
紹介
保育者の専門性として、一人ひとりの子どもの内面を理解し、信頼関係を築き、発達に必要な経験を子ども自ら獲得していけるような援助が求められている。その基盤である「子ども理解」について、豊富な事例から学びを深めることができる1冊。2018年施行の新しい幼稚園教育要領等、また教職課程コアリキュラムおよび保育士養成課程の教授内容にも対応した最新のテキスト。
目次
はじめに
第Ⅰ部 子ども理解の意義と原理
第1章 保育における「子ども理解」とは
1 保育の始まりとしての「子ども理解」
2 子どもを見る「まなざし」
3 子どもの行為の「意味」を探る
4 「子ども理解」を深めるために求められるもの
第2章 子どもを取り巻く環境の理解――発達と学習の視点から
1 さまざまな環境が子どもの発達と学習を取り巻いている
2 さまざまな環境を発達と学習の視点から捉えるために①――エリクソンの理論
3 さまざまな環境を発達と学習の視点から捉えるために②――エンゲストロームの理論
4 挑戦の土台にある意欲――意欲に火をつける環境
5 持ち味に出番を
第3章 子ども理解における発達的観点
1 大人が変わると子どもが変わるという発見
2 「まなざし」の背後にある私たちの発達観
3 発達心理学者ピアジェの発達理論の教育への影響
4 「○歳になるのに○○ができない」と考えるクセ
5 「個人能力還元説」を超えた「関係論的発達観」での捉え直し
6 保育(子ども理解)がおもしろくなることと発達観の変容
第4章 子ども理解における保育者の姿勢とカウンセリングマインド
1 子ども理解における保育者の姿勢
2 子ども理解における保育者の姿勢の実際
3 カウンセリングマインドにもとづく子ども理解
4 子ども理解を深め続けるために
第Ⅱ部 子ども理解と援助の方法
第5章 保育における観察と記録の実際
1 保育における観察とは
2 保育の場で子どもを「見る」とは
3 保育における記録とは
第6章 記録にもとづく保育カンファレンス
1 「保育カンファレンス」とは
2 よりよい保育者になるために
3 保育カンファレンスを行うための素材
4 保育カンファレンスの実際と参加者の感想
5 保育カンファレンスを実施する際の留意点
第7章 保育における個と集団の関係の理解と援助
1 個と集団の育ちの過程
2 個と集団の育ちを支える保育者の葛藤
3 個と集団の育ちを保障する保育デザイン
第8章 一人一人の子どもの特別なニーズの理解と援助
1 特別なニーズのある子どもとの出会い
2 子どものニーズの理解と支援
3 特別なニーズのある子どもに寄り添う保育
4 ニーズを理解し,みんなで支える
第9章 保護者理解と援助の基本
1 保育における「保護者理解」とは
2 保育の専門性を活かした子育て支援
3 園を利用している保護者に対する子育て支援
4 地域の子育て支援の実際
第10章 「子ども理解」を深めるための保育共同体
1 子どもを協働的に見ることの意義
2 子どものことを「語り合う」関係の構造を探る
3 それぞれの子ども理解を深める対話的関係の構築に向けて
上記内容は本書刊行時のものです。