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人工知能の経済学 馬奈木 俊介(編集) - ミネルヴァ書房
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人工知能の経済学 (ジンコウチノウジンコウセイメイノケイザイガク) 暮らし・働き方・社会はどう変わるのか (クラシハタラキカタシャカイハドウカワルノカ)

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A5判
400ページ
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-623-08325-1   COPY
ISBN 13
9784623083251   COPY
ISBN 10h
4-623-08325-X   COPY
ISBN 10
462308325X   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C3033  
3:専門 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年9月29日
最終更新日
2018年10月20日
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紹介

人工知能(AI)が話題になっている。一方では技術革新がもたらす新たな生活への期待があり、もう一方では従来の仕事がなくなるという不安もあり、どう捉えるべきか難しい課題である。本書では、人工知能の登場が社会にどのようなインパクトを与えており、今後どうなっていくのか、経済学の知見を用いて検証する。自動車の自動運転など、喫緊の課題にも切り込んだ意欲作。

目次

はじめに

序 章 人工知能は私たちの社会・経済にどのような影響を与えるのか?
 1 AIの開発・普及の現状と今後
 2 日本における有効的なAI活用・開発のための方策
 3 AIが与える社会的な問題への対応
 4 AIが与える影響のさまざまな分析の試み


 第Ⅰ部 AIの企業での活用とその課題

第1章 人工知能等が雇用に与える影響と社会政策
 1 本章の内容
 2 これまでの研究のレビュー
 3 世界的なコンセンサスが得られた内容
 4 ドイツの動向
 5 日本の現場の動向
 6 導出される社会政策

第2章 なぜ多くの企業がAIを経営に活用できないのか
 1 企業がイノベーションを取り入れる3つの要因
 2 技術要因
 3 人 材
 コラム AI経営における経営人材の役割
 4 経営組織
 5 外的要因
 6 未来を創る

第3章 持続可能なスマートシティ実装
 1 スマートシティの社会実装に向けて
 2 スマートシティの実装評価方法に関する開発動向
 3 共有価値創造による持続可能なスマートシティ実装評価モデルの検討
 4 エネルギー・環境制約問題への実装評価モデルの適用事例――中之条電力「一般家庭の節電行動調査(デマンドレスポンス実証実験)」
 5 経済・社会・環境が持続可能なスマートシティの実装評価モデル


 第Ⅱ部 AIに関する法的課題

第4章 AIの法規整をめぐる基本的な考え方
 1 AIの法規整の機能的分析
 2 分析のための状況設定
 3 外部性への法による対処
 4 AIのもたらす外部性への対処
 5 AIと法

第5章 人工知能ビジネスの資金調達と法規制――クラウドファンディングを中心に
 1 さまざまな資金調達手法
 2 クラウドファンディングの歴史と分類
 3 贈与型クラウドファンディングに対する法規制
 4 購入型クラウドファンディングに対する法規制
 5 融資型クラウドファンディングに対する法規制
 6 エクイティ型クラウドファンディングに対する法規制
 7 クラウドファンディング事業とそれに対する法規制の将来

第6章 ドローンと法――損害賠償の観点から考える
 1 移動革命と損害賠償ルール
 2 日本法における議論の前提
 3 1952年のローマ条約およびその後の展開
 4 米国の状況
 5 米国以外の国々の主な動向
 6 立法等の措置の必要性
 7 損害賠償ルールの変更に伴う困難


 第Ⅲ部 AI の普及がもたらす影響

第7章 誰が自動運転車を購入するのか
 1 問題の背景と研究目的
 2 先行研究
 3 調査概要
 4 回答者の属性
 5 自動運転車への支払意思額
 6 自動運転は普及するのか

第8章 自動運転による自動車走行距離の変化
 1 人工知能と自動車
 2 走行距離推計モデル
 3 分析に用いるデータの概要
 4 自動運転の走行距離への影響の分析結果
 5 自動運転導入による走行距離と温室効果ガス排出量変化
 6 政策含意と今後の課題

第9章 情報技術の利用とマークアップの分析
 1 情報技術とマークアップに関するこれまでの研究
 2 トランスログ型生産関数によるマークアップの計測
 3 データと推定方法
 4 マークアップに関する実証分析の結果
 5 情報技術の利用がマークアップに及ぼす影響

第10章 人工知能社会における失業と格差の経済理論
 1 人工知能と雇用――これまでの研究
 2 人工知能のサーチ理論的モデル
 3 モデルの比較静学分析
 4 外生変数の内生化
 5 政策への示唆と今後の展望


 第Ⅳ部 AI技術開発の課題

第11章 労働時間が生活満足度に及ぼす影響――人工知能の活用方策に関する検討
 1 日本人のワーク・ライフ・バランス
 2 労働の非金銭的効果
 3 データおよび推計方法
 4 労働時間と生活満足度の関連性
 5 人工知能の活用方策

第12章 日本企業のIT化は進んだのか――AI導入へのインプリケーション
 1 日本の労働生産性の低迷
 2 産業別IT投資
 3 日本のIT導入の遅れに関する既存研究
 4 企業レベルのIT投資――『企業活動基本調査』を使用した研究
 5 IT投資は日本企業の生産性を上昇させる

第13章 情報化投資と法規制の影響――労働規制による資本投資及び情報化投資への影響の分析
 1 労働規制の資本投資への影響
 2 労働規制の資本投資、情報化投資への影響に関する先行研究
 3 日本の労働規制の変化
 4 分析に用いるデータ、及びモデル
 5 労働規制の影響の分析結果
 6 日本の雇用規制と新たな技術、情報化投資への影響の考察

第14章 人工知能技術の研究開発戦略――特許分析による研究
 1 人工知能技術の研究開発について
 2 いつ、どこで、どの技術が開発されたか?
 3 どの出願者が、どの技術を開発しているのか?
 4 どの出願者が、どこで特許を取得しているのか?
 5 人工知能技術開発の研究戦略の変化


索  引

著者プロフィール

馬奈木 俊介  (マナギ シュンスケ)  (編集

2018年10月現在
九州大学主幹教授・都市研究センター長

上記内容は本書刊行時のものです。